作品一覧

  • イギリスの霧の中へ  心霊体験紀行
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    1巻935円 (税込)
    ――霧の向こうに浮かぶ、英国のもうひとつの貌―― ●人間はいつでも得体の知れないものを抱え込んでいる この本を「スピリチュアリズム」の入門書として読んで下さってもいいし、これらのエッセイが最初に連載された『心霊研究』の発行元である日本心霊科学協会では、そういうふうに見ているようである。 あるいは、この本を、十九世紀末から二十世紀初頭にかけて、産業革命の機械と石炭の歴史の背後に脱落した部分を補う数ページとして読んで下さってもいい。人間はいつでも得体の知れないものを抱え込んで、それを無視したり、軽蔑したりしながら、その力にひきずり廻されているという姿が浮んでくるかもしれない。 また、この本を、ちょっと変った現代英国の旅行記として読むことも出来るだろう。(「文庫の前書き」より)
  • 新版 近代スピリチュアリズムの歴史
    4.0
    芥川賞作家にして心霊研究家の三浦清宏が繙く、 スピリチュアリズムの歴史の決定版! コナン・ドイルがとりこになった! ポルターガイスト、降霊会、エクトプラズム、心霊写真、念写……。 ハイズヴィル事件からはじまり英国ヴィクトリア期に黄金時代を迎え、アメリカの超心理学へ――驚異の霊媒と科学的分析の相克に、新たな可能性の扉が開く! 湯浅泰雄賞受賞作(2008年講談社刊)に、フォックス姉妹、D.D.ホーム、エヴァ・C、マージェリ―、ユーサピア・パラディーノ、ウィリアム・ホープら霊媒たちの、驚異の超常現象など図版140余点を増補。さらに貴重な英国物理霊媒コリン・フライの来日降霊会レポートを50頁以上併録する充実の新版! 「この本を書こうと思った第一の理由は、これから心霊について勉強しようと思う人に、今まで歴史的にどういうことがあったのか、またどういう研究が行われてきたのかを知っていただきたいと思ったからです。これは私自身の体験からですが、はじめて心霊のことを勉強しようと思ったときに、そういうことを教えてくれる日本語のいい参考書がまったくなかったので、手探りと試行錯誤でやらなければならなかったからです。…… これは19世紀の半ばに英国人を中心としてアメリカ人やヨーロッパの人たちが抱いた一つの夢と、その成り行きを書いたものです。科学の揺籃期にあったヴィクトリア朝の人でなければ考えつかないような、突拍子もない夢想を実現しようとした歴史上の物語です。それは英国以外のいろいろな地域に伝播しながら、まだ見果てぬ夢として今も続いています」(本書「まえがき」より)

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ユーザーレビュー

  • 新版 近代スピリチュアリズムの歴史

    Posted by ブクログ

    心霊現象に興味を持つ方にはぜひおすすめしたいガイドブック。歴史的に重要な事件を具に取り上げ、貴重な図版も惜しみ無く紹介されています。世に溢れる無数のオカルト本は出典もなく怪しいものが多いですがこの書は間違いなく信頼に足る一冊です。

    子どもの頃から驚きと興味で見聞きしていた数々のスピリチュアリズム、心霊研究、超心理学がこの本のお陰で一つの線となった気持ちがします。400pに迫る本ですが一気に読み進める事が出来ました。歴史を述べる部分もですが第六章における「スピリチュアリズム再考」は特に興味深い。

    筆者は心霊の世界を「ある」ものと捉える立場です。その上で歴史を丹念に追い、批判的思考に基づき執筆

    0
    2022年08月19日
  • 新版 近代スピリチュアリズムの歴史

    Posted by ブクログ

    どのような超能力者がいるのか、また医学/生物学を含む複数の学問分野でそれらの超能力を解明するためにどのような研究や実験がなされてきたのか時系列で説明されている。電磁波などの現象も当然ある想定の上で、超能力はそれらと区別されて存在すると考えられている模様。
    但し、10年前の本ではあるものの、超能力をどのようにコントロールするのか無くせるのかと言った方面での研究については説明がない。

    0
    2022年12月09日

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