作品一覧

  • 比較神話学
    3.0
    1巻1,364円 (税込)
    宗教学の祖マックス・ミュラーは、人類の始原を明かすため、古代インド神話とギリシア神話の比較研究を始めた。神と自然現象は同一だったとし、近親相姦のような忌まわしい記述は、自然を古代言語で表現した名残だとした。こうした学説は、合理的思考を求めた19世紀の英国で歓迎される。そして、神話は「古代世界の宗教」と位置づけられ、後の宗教学へと繋がっていった。学問の曙光となった重要論文に、訳注・解説を付す。 『比較宗教学の誕生』(国書刊行会)収載の「比較神話学」の文庫化。
  • 人類精神史 ──宗教・資本主義・Google
    -
    1巻1,815円 (税込)
    Gott(神)、Geld(お金)、Google(情報)という3つの「カミ」(3G)と、対応する3つのリアリティ(3R)。本書はこのフレームをもとに、狩猟採集民の時代から情報化社会の現代にいたるまで、人類の精神のあゆみを考える。そうすることで、人類精神史を貫く原理や転換点が見え、未来へ向かうための座標を獲得することができるだろう。危機の時代に生きる人びとに向けた、博覧強記の宗教民族学者による最後の書。
  • 首狩の宗教民族学
    -
    かつて多くの民族に首狩りの文化が存在した。「首狩」とそれに関連する「首取」、「頭蓋崇拝」、「頭皮剥ぎ」、「人身供犠」のなぜ?首狩の精神的背景と意味を、フィールドワークと膨大な文献から解き明かす、世界初の研究書。

ユーザーレビュー

  • 比較神話学

    Posted by ブクログ

    個人的に、神話類型と言うテーマが好きなので、楽しめるところが多かった。異なる文化の人類が何故共通の神話モチーフを持ち得るのか、と言う観点では自然現象を擬人化する事が、一つの原因で有ることも確かに多かろうと思われる。金枝篇にもある死と再生の物語を自然現象に当てはめるのは、どんな人間でも共通に持ちうる素朴な心理かも知れない。万物の黎明を読んだ後では、人間は昔から単純でも未開でもなく、豊かな想像力を持ち物語を紡ぐ存在なのだと言う思いを強くする記述もあった。
    一方で、解説にある通り、言語的な類似を強調し過ぎているきらいもあり、また専門家でない人には単語の細かい比較が理解し辛く、全面的に納得出来るとは言

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    2025年04月20日

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