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「野口裕二」の「増補 アルコホリズムの社会学 ――アディクションと近代」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「野口裕二」の「増補 アルコホリズムの社会学 ――アディクションと近代」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ちょっとどうかと思うくらい面白かった。
アルコホリズム(アルコール依存症)の話かと思いきや、アディクト全般の話、近代社会における自己とその変遷へと射程が広がっていくのがすごい。
その中で自助グループであるAA(アルコホリックス アノニマス)の方法論がとにかく効果的ということで、なぜ効くのかという話は他で読んだことがなく、新鮮だった。12のステップのうちの最初のステップで「私たちはアルコールに対し無力であり、人生が手に負えなくなっていたことを認めた。」というコントロール不能の宣言をするのが凄みがある。
飲酒はコントロール可能、意思が弱いことが原因という実益のない神話をまず壊し、自分の信ずる神に
Posted by ブクログ
今年読んだ中で最高に面白かった
アルコホリズム(Alcoholism)、一般にはアルコール依存症として扱われる「病気」はどのような経緯を経て病気となったのか、といった逸脱論的アプローチから、アルコール依存症がどのように治療されているのかという医療社会学的・臨床社会学的アプローチ、ひいては依存性(アディクション)は近代的自己というフィクションが形成したという近代社会論まで幅広く、丁寧に、 中立的に、アルコホリズムの実態を描き出した傑作
まさかアルコール依存症の話から自己という観念的な話に向かうなど想像もできず、大変面白く読めた
アディクションという「病気」は、近代社会が要請した「合理的で、