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  • 「誰にも書けない」アイドル論(小学館新書)
    4.2
    知っているようで、知らなかったことが満載。 2万枚にも及ぶレコードやCDの蒐集と、アイドルに関する知見では誰にも引けをとらないクリス松村さんが、自ら集めた膨大な資料と、実際に行ったコンサートなどの体験をもとに、アイドルとその時代背景について、データに基づきディープに分析。70年代のアイドル草創期、80年代前半の黄金期、80年代後半以降の冬の時代について、自らの人生とともに書き下ろしました。 山口百恵、松田聖子といったA級アイドルだけでなく、新井薫子やスターボーなどのB級、C級アイドルについても言及。松本隆や大滝詠一といった、アイドルを支えた作家陣についてもたっぷり書いています。 クリス松村さんのアイドルと音楽に関する知識の深さは、山下達郎、竹内まりや夫妻も認めるところ。そこで音楽情報サイト「ナタリー」に掲載された竹内まりやさんとクリスさんの対談も収録しました。 「え、そうだったの!?」「知らなかった!」という内容が満載で、アイドル評論家や音楽評論家にはけっして書けない、これまでになかった「アイドル論」です。

ユーザーレビュー

  • 「誰にも書けない」アイドル論(小学館新書)

    Posted by ブクログ

    クリス松村さんは生まれた年を公開していないけど、某記事によると、2016年初め時点で57歳のようです。(私の4つ上)
    生きてきた時代が重なっているので、そう・そう・そう・そう! と感心しながら遠い記憶を呼び覚ますうれしさがありました。40~50歳代で歌番組を観ていた人は読むべきです。
    松浦亜弥は別として、田村英里子が最後の大型アイドル(グループではなくピンで活躍していて、原石(=イモねーちゃんな感じの少女)をファンが見出して育てる感覚)というのも同意ですし、最終章の竹内まりやさんとの対談も面白かったです。

    0
    2016年04月02日
  • 「誰にも書けない」アイドル論(小学館新書)

    期待!アゲます。クリス松村さんは結構なアイドルオタクらしいですね。

    0
    2014年08月14日
  • 「誰にも書けない」アイドル論(小学館新書)

    Posted by ブクログ

    錆び付いていた数多の引出しを、片っ端からガタガタと開けてみたような気分でした。
    言い換えれば、情報量の多さに多少なりと疲れつつも「久々に引出しの整理ができたわー」という満足も得られる読後感。
    とにかく懐かしい名前が沢山!!
    クリスさんは冒頭で「名前を列挙しているだけのようにみえる箇所も~」と断りをいれていたけど、アイドル好きはその字面だけで自分の記憶を呼び起こし、文章にない情報を補完できてしまうので(もちろんそうはいかない人もいるにはいる)、これはこれでとてもありがたかったです。

    自分が幼いながらに巷の音楽ランキングになんとなく違和感を抱くようになった理由、その頃はそれを表現する知識も語彙も

    0
    2018年03月26日
  • 「誰にも書けない」アイドル論(小学館新書)

    Posted by ブクログ

    筆者がレコード時代から、無類のレコード好き、アイドル好きなことがよくわかった。その中でどのようにして日本のアイドルが誕生し、そして変遷してきたか、一ファンとしての視点からはなかなか興味深い。しかしながら、そのような趣味を認めない父親との問題など家庭の問題の記述もある。

    冷静なアイドル論というよりも、同時代を生きた一人の証言者としての記録として読むほうが良いのかなと思った。

    0
    2015年05月05日
  • 「誰にも書けない」アイドル論(小学館新書)

    Posted by ブクログ

    膨大な情報量とリアルタイムの経験が詰まった一冊。
    その詳しさや分析力はさすがと言ったところだが、どうも著者は典型的な「昔は良かった」論者のようで、やたらと現在のアイドルやアイドル商法への恨み言が点在するのには少し閉口してしまう(著者からは感情論に陥らないように資料を提示する努力が見られて、否定派の論理的根拠にはいくらかなり得るだろうが、それでもドギツい)。
    とはいえ、著者の70-80年代アイドル愛はひしひし伝わってくるので、面白い本ではある。

    巻末に年表があるともっと読みやすかった。

    0
    2014年08月26日

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