永田良昭の作品一覧
「永田良昭」の「心理学とは何なのか 人間を理解するために」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「永田良昭」の「心理学とは何なのか 人間を理解するために」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
心理学の有名な実験をとりあげ、その背景にある心理学者の理論的立場を洗いなおすことで、心理学がどのような仕方で人間をとらえようとしているのかという問題に取り組んでいます。
メタ心理学的な考察が展開されている本だといってよいのではないかと思いますが、哲学的な方法論に終始しているのでもなく、学説史的なかたちで心理学における人間観の変遷を追うといったスタイルをとるのでもなく、やや著者の方法論がわかりにくいように感じました。やや乱暴にまとめてみると、現代的な心理学の諸研究・諸実験を幅広く紹介しながら、必ずしもそうした研究・実験をおこなっている心理学者自身が意識していない理論的前提を問いなおすことに、著者の力点が置かれているといえるのではないでしょうか。
必ずしも本書の中で明確な結論が導かれているとは思えなかったのですが、現代の心理学がそれぞれの個別的な問題領域にとらわれてしまっていることへの批判的な観点が示されているように感じました。その点では、ともすれば見失ってしまいがちな本質的な問いかけがなされていて、興味深く読みました。
Posted by ブクログ
帯にあるように、これから心理学を学ぼうとしている人、特に大学で心理学を専攻しようとしている高校生に、ぜひとも読んでもらいたいです。
また、代表出的な事例について丁寧に解説してあり、永田教授の視点で実験結果を読み解いている部分もあるので、今まさに心理学をしている方にも、新たな発見があると思います。
結局、「心理学とは何のか」という問いに対する答えは出ていないようにも感じましたが、ある意味それが「答え」なのかもしれません。
本著にも触れてありましたが、研究対象が多岐に渡り複雑すぎて全体像が見えず、またその全体像を把握しようとしている人もいないのが、心理学に対する世間一般の認識の低さと誤解につながっていると思います。
この本を読んで、心理学を学び直したくなりました。
かなりの余談ですが、Harlowの実験で出てくる、アカゲザルの赤ん坊を怖がらせた動くクマのおもちゃが、ムシューダ(防虫剤)のCMに出てくるクマに似ていると思うのは私だけでしょうか(笑)