国内小説 - 双葉社作品一覧

  • 暗色コメディ
    3.6
    もう一人の自分を目撃したという人妻。”消失狂”の画家。「あんたは一週間前に事故で死んだ」と妻に言われる葬儀屋。妻が別人にすり替わっていると訴える外科医。四人を襲う四つの狂気の迷宮の先には、ある精神病院の存在があった……。緻密な構成と儚く美しい風景描写。これぞ連城小説の美学、これぞ本格ミステリの最高峰!
  • ラジオ・ガガガ
    3.6
    喜びも哀しみも、いつもラジオが傍にいてくれた。夢破れ、逃げる旅路の果てで聴いた【オードリーのオールナイトニッポン】。ケアハウスで暮らすラジオ歴35年の老女は、今夜も【深夜の馬鹿力】に胸をときめかす――など、実在する人気ラジオ番組に耳を傾ける人々の姿を描く珠玉の連作5篇。
  • 花が咲く頃いた君と
    3.6
    気鋭の作家が四季を彩る花とともに描く青春小説。4編からなる連作集。祖父との交流を描いた「椿の葉に雪が積もる音がする」は必読の1編。
  • YOU!
    3.6
    あたし、小沢優、18歳♀。両親が海外に行くことになり一人暮らしをすることに。エキストラのバイト面接に行ったんだけど、どうも様子がおかしい。「オーディション」とか言われても、何のことやら……って、行った先は男性アイドルを数多く輩出している芸能事務所だったのだ!―ひとりではできないけど、仲間とならできることもある。そんなメッセージをこめた青春小説。
  • 後宮の男装妃、幽鬼を祓う
    3.5
    1~4巻726~737円 (税込)
    双子は不吉のしるし――。翠蘭は大商人の娘として生まれながら、山奥に預けられ、武道にあけくれて、たくましく育った。しかし突如病弱な姉の代わりに十八嬪として後宮入りすることに。数々の型破りな言動のおかげで皇帝・義宗から変わり者認定された翠蘭は、後宮で人々を脅かす幽鬼の正体を探るよう命じられる。「夜伽を命じられるよりはまし」と、時には山で会得した知識を駆使し、時には大剣を振り回して真実に迫っていく。男装妃と美形皇帝の男女逆転!? 中華後宮ファンタジー。伝説の妃嬪の物語が、いま始まる!
  • 週末は、おくのほそ道。
    3.5
    高校教員の美穂は30歳。仕事に追われ疲労困憊の日々、恋人ともうまくいっていない。そんなある日、高校時代ともに「俳句甲子園」に出場した友人・空と、SNSで再会する。美穂は俳句に親しんだ日々を懐かしみ、いつか行ってみたいと思っていた「おくのほそ道」をめぐる旅に空を誘う。週末ごとに松尾芭蕉たちが辿った地をふたりで旅しながら、日常を離れ心を休める美穂。同行してくれた空は、この旅路で「会いたい人」がいるようで――。古人の足跡を辿りながら「今」を生き直す女性たちの感動の物語。
  • 劇団42歳♂
    3.5
    大学で劇団仲間だった5人の男たち。卒業後20年が経ち、今は異なる道を歩む彼らだが、一日限りの「オセロー」公演に向けて劇団を再結成した。だが個々の事情もあり、稽古は思うようにいかない。そのうち一人は姿をくらましてしまい……。果たして、無事に幕は上がるのか? そして、芝居の内容と絡みあう彼らの現実問題、その行く末は──? ややこしいから愛おしい、中年男子の「友情」を描いた連作短編集。 解説・北村紗衣
  • 殺し屋商会
    3.5
    謎の男・ロンホワンと、訳あり美女の水鳥川亜沙美が営む〈殺し屋商会〉には、怒りと哀しみを抱えた依頼人がやってくる。高級官僚の起こした暴走事故により家族を亡くした遺族、歌手の娘が恋人から激しいDVを受けて自殺してしまった俳優の父親、外道プロダクションに搾取され続けるセクシー女優など、法で裁かれなかった悪党への復讐をロンホワンは代行する。傑作ハードボイルドの連作小説が文庫オリジナルで登場!
  • 少女モモのながい逃亡
    値引きあり
    3.5
    農家の娘モモは、政府の農業集団化政策と飢饉によって家族が引き裂かれた。一縷の望みをかけ、故郷を出て街に向かったが、そこで待っていたのは監視と密告。モモは生きるため、あることを始める……。かつて「ソ連」だったウクライナとロシアの歴史に着想を得て描いた少女の苛酷な日々。やがて見えるであろう一筋の光に、胸が震える感動作。
  • ブレイクスルー
    3.5
    1巻2,200円 (税込)
    大学四年生の萌子は、怪しい人材派遣会社『キマイラ』の就職説明会から戻ってこない同級生が心配になり淡路島に様子を見に行く。だが、何故か賞金首となってしまい、ヤクザに追われるハメに。IQ170の天才女子大生はこのピンチを突破できるのか。大好評の「デッドエンド」シーズン5、萌子とヤクザと警察の三つ巴の闘いが始まる!
  • 珈琲屋の人々
    3.5
    1~5巻550~825円 (税込)
    東京は下町の商店街にある『珈琲屋』。主人の行介はかつて、ある理由から人を殺していた……。心に傷を負った人間たちが、『珈琲屋』で語る様々なドラマを七編収録。情感溢れる筆致が冴える連作集。読み終えると、あなたはきっと熱いコーヒーが飲みたくなる。
  • きときと夫婦旅
    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    中三の息子が家出した。行き先は氷見。慌てて連れ戻しに向かった母親のみゆきと父親の範太郎だが、息子はまだ帰りたくないという。倦怠期真っ只中の夫婦が、図らずも富山に滞在することに。鉄軌道王国の富山にはしゃぐ鉄道オタクの夫に対し、不満が募る妻……。富山県内の観光名所や鉄道を舞台に描く、夫婦のドタバタロードノベル。
  • テレビの「すごい!」を10年記録 バラエティー番組2012~22年の定点観測
    3.5
    1巻2,035円 (税込)
    YouTubeのほうが面白い。もう、オワコンだ。――テレビを取り巻く環境が激変しているが、本当にテレビ番組には、娯楽コンテンツとしての魅力がなくなってしまったのか? 現役放送作家によるテレビ界激動の10年(2012~22年)のバラエティ番組批評。(初出は『読売新聞』夕刊での月一連載)
  • ルパン三世 小説版<新装版>
    3.5
    「おれ、ルパン。すこぶる出来のいい泥棒でね。ついぞ警察につかまったことがない」そんなルパンに挑戦状をたたきつけたのが、暗黒街の魔術師といわれる白乾児【パイカル】だ。彼の秘密のメモを入手した峰 不二子。ルパンを倒せばそれを返すと、白乾児をけしかけたのだ。ルパンは白乾児式火炎放射器の攻撃を、はたして切り抜けられるのか(第1話「ルパン死すべし」より)。他に「サスペンス・ゾーン」「魔女戦線」「集まれ奇人ども」「『ルパン伝』猛撮影中」を収録。2015年、モンキー・パンチ×おおすみ正秋×辻 真先の〈『ルパン三世』特別鼎談〉を初収録。
  • アンドロメダの猫
    3.5
    派遣社員の瑠璃は、コンビニエンスストアで万引きをしようとした少女を見かけ、声をかける。少女は、親の借金のためにある男から性的搾取をされていた。少女の不思議な雰囲気に惹かれた瑠璃は、遠方に連れて行かれそうになる少女を衝動的に救う。2人は追われる身となるが、逃亡生活を送るうち、瑠璃にある感情が芽生える。“人間愛”を描き続ける直木賞作家の感動作。
  • 「怪奇大作戦」の挑戦
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    放送50年、若き才能と時代が生んだ奇跡の名特撮ドラマ、決定的ドキュメンタリー登場。前作『「ウルトラセブン」の帰還』で絶賛された驚異の分析力で定説に挑む! 1968年9月15日、第1話「壁ぬけ男」の放送で円谷プロの新シリーズ「怪奇大作戦」は幕を開けた。怪獣も宇宙人も登場しない新路線に戸惑っていたのは、視聴者だけでなく、金城哲夫をはじめとするスタッフも同様だった。一方で「マイティジャック」の失敗が、若き才能が集う〝梁山泊〟の先行きに暗い影を落としていた。それでも彼らは、切磋琢磨の中から、テレビ史に残る珠玉の傑作を送り出していく…。金城哲夫、上原正三、実相寺昭雄、円谷一、飯島敏宏…60年代後半、夢の映像工房に集った若き才能の角逐と光芒。その足取りを丹念に分析し、「そのとき何があったのか」を再構築する。前3作で圧倒的評価を得た著者が挑む、待望のドキュメンタリー第4弾。今回も史料と証言から、名作の歴史的事実に迫る。
  • らんちう
    3.5
    犯人はここにいる全員です――リゾート旅館の支配人が惨殺され、従業員6人が自首したが、彼らには殺意も動機もなく、殺す理由がわからない。だが、取調室で見えてきたのは被疑者たちの置かれた異常な環境だった。違法な長時間労働、あやしい自己啓発セミナー、美人女将の秘められた過去……。次第に明かされる内情は複雑で、事件の真相は女将が魅了された奇形金魚「ランチュウ」へと帰結する。大藪春彦賞を受賞した奇才が放つ衝撃の犯罪小説!
  • ふつうにふつうのふりしたあとで、「普通」をめぐる35の対話
    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    「cakes」の人気連載「ハッピーエンドに殺されない」を書籍化!『付き合ったら恋愛がわかるかも感』『男だけど男社会がしんどい』など、世間から求められる“ふつう”を問う人生相談35本と、書き下ろし2万字+特選ブックガイドを収録。時代を象徴する悩みを一緒に考えていく、今よりもっと自由に生きるための現代サバイブ本。
  • この夜が明ければ
    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    季節バイトをしに北海道に集まった七人の男女。ある晩一人が遺体となって見つかり、荷物から脅迫状が発見された。警察を呼ぼうとした工藤秀吾は、携帯電話を他のアルバイトに奪われ、通報を反対される。どうやらこの場の人間は、こぞって警察を避ける理由があるようで……。一夜にして世界が反転する、驚愕のサスペンス!
  • 犬棒日記
    値引きあり
    3.5
    犬も歩けば棒にあたる――。その故事のごとく、一歩外に出てみれば、そこにあるのは幸運か災難か!? 巧みな人物造形と心理描写で多くの読者から支持される著者が、街で見た人物や光景を日記形式で描く人間観察記。あなたの身近の風景も、著者の手にかかれば、一瞬にして物語になる!
  • クソみたいな仕事から抜け出す49の秘訣
    3.5
    ダラダラと無意味な会議、怒鳴り散らすばかりのパワハラ上司、 自己中な部下のご機嫌取り、とばっちり間違い無しの社内政治に、 無駄に長いメールのやり取り、朝令暮改の経営陣……。 会社は牛のクソみたいな仕事(ブルシット・ジョブ)だらけ! そんな泥沼から脱出するための秘訣を、上司・同僚・部下の操縦法、 コミュニケーションのコツ、緊急事態への対処法などテーマごとに網羅。 いかに“クソ"を踏まずに、スマートに仕事をこなすか、 今、この瞬間から役立つビジネス・ハック満載。
  • 踊る彼女のシルエット
    3.5
    義母が営む喫茶店を手伝う佐知子と芸能事務所でマネージャーをする実花。出会ってから十六年。趣味にも仕事にも情熱的な実花は、佐知子の自慢の親友だった。だが、実花が生み育てたアイドルグループが恋愛スキャンダルで解散に追い込まれたのをきっかけに、彼女は突然“婚活"を始める。「私には時間がないの」と焦る実花に、佐知子は打ち明けられないことがあり……。幸せを願っているのに、すれ違ってしまう二人が選ぶあしたとは。揺れうごく女の友情を描く長編小説。『デートクレンジング』改題。
  • 病院でちゃんとやってよ
    3.5
    1~3巻737~759円 (税込)
    「うちの母は、絶対に治るんだから、ちゃんと病院が歩けるようにしてよ!」現実を見ず、介護従事者を召し使いかのように扱い、自分勝手な希望を押しつける患者家族が今日も続々と! 35歳独身の大八木新菜はリハビリ病棟で働く看護師。激務の上に、わがままな患者、無責任な患者家族に悩まされる日々だ。退院したら誰が看るかで揉める家族。母を元通りにするまで帰すなと威張り散らす息子。そこには壊れた家族関係が浮かび上がる。介護の身になって初めて味わう悔悟――現役看護師が描く、リアル介護病棟小説、書き下ろし文庫で登場!
  • 感染シンドローム
    3.5
    1巻847円 (税込)
    タジキスタンで原因不明の感染症が発生した。フリージャーナリストの御堂万里菜は年下のAD小島と共に現地取材に出発するが、乗り換え地のモスクワで小島がウイルス感染の症状をみせて突然死する。特効薬のないウイルスが全世界で猛威を振るう中、ひとりの女性ジャーナリストが真実を追う! ※この作品は2016年4月に新潮社より刊行された単行本『シスト』に加筆訂正を加え、改題して双葉社より文庫化したものです。
  • 唐沢家の四本の百合
    3.5
    唐沢慎介の三人の息子たちの嫁と、慎介の後妻の車椅子の美しい連れ子。四人の女性は雪に閉ざされた慎介の別荘で彼の到着を待っていた。そこに不吉な速達が届く。これまで他人同士だが仲良く幸せに暮らしていた彼女たちが、突然、恐怖のどん底に突き落とされる。美しい文章と卓越した心理描写で綴る極上の長篇心理サスペンス!
  • それでも、僕は前に進むことにした
    3.5
    勘太郎は広告制作会社で働く若手社員。ある日、「網膜色素変性症」という難病だと診断される。現状、根本的な治療法はなく、数年から数十年掛けて緩やかに視野が狭くなっていくという。よりによって目を仕事で使う俺がなぜ……。病気に立ち向かいながら、それでも目標に立ち向かい、自分を見つめ直して生きる主人公の姿に元気をもらえる成長物語。
  • 人生の夕凪 古民家再生ツアー
    3.5
    人気エッセイストの小説処女作が待望の文庫化!「僕に何かお役に立てることがあったら、いつでも言ってください。仕事のことでも、それ以外でも」「今、ひとつあるんですけれど……十数える間、よりかからせていただきたいんです」(「分別ざかり」)。五話の短編、すべての主人公がシングル中年女性で、変わらない現状に倦み、あるいは突然の変化に戸惑い、はたまた寄る辺ない自分を見つめ直したりする。童心にかえったり、また恋をしたり……。人生の風が再び吹き始める。40代以降の女性に贈る、等身大の応援歌。(『空き家再生ツアー』を文庫化に際して改題)
  • 虹を追いかける男
    3.5
    毎日、作業場で牛をさばいている理由? この仕事が体質と共働きに合っているからだ。でも、世間は「理由」を知りたいらしい──「生活の設計」。そして、元アングラ劇団員が山谷や中南米に身をおきながら、不器用に社会との接点を求めてゆく姿を描いた「虹を追いかける男」を収録。普通に生きることの困難をみつめ、その中にある光を浮かびあがらせた傑作二編。
  • イジ女
    3.5
    意地悪な女、意地っ張りな女、イジイジした女、イジらしい女、イジくる女……世の中には「イジ女」がたくさんいる。女性の悪意を書かせたら随一の著者が、女社会のリアルシーンをこれでもかと描き込み、チクチクする気持ちを炙り出す。怖くて楽しい短編集。
  • 終わりまであとどれくらいだろう
    3.5
    2003年4月5日。桜が咲き乱れる東京を、6人の男女がさまよっていた――。子猫を隠れて飼うロッカー、恋人との別れに怯えるレズビアン、セックス中毒の経営コンサルタント……。破格のスタイルとドライヴ感溢れる文章で、人間の純粋さと弱さ、痛ましい希望を描いた現代日本文学。「アヴェ・マリア」も併録。
  • 父親が息子に伝える17の大切なこと
    3.5
    1巻847円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 家族小説に定評のある著者が、父と息子の会話形式でやさしく説く、子どもに伝えたい“人生の当たり前のこと”。「命と向き合う」「ほとんどの人は見かけによる」「不安を力に変える」など、基本ゆえに教えるのが難しい事柄を、カラーイラスト入りで親しみやすく取り上げる。
  • 自画像
    3.5
    男子が作った女子ランキング。あの子よりも、私は上だった――。美醜のジャッジに心を弄られ、自意識が衝突しあう教室。そこではある少女に対し、卑劣な方法で「魂の殺人」がなされていた。のちに運命を束ねたかつての少女たちは、ひそかに自分たちの「裁き」を実行してゆく。その先に、果たして出口はあるのか。静かな祈りのような希望が滲むラストに、胸がうち震える。
  • 竜巻ガール
    3.5
    父親の再婚相手の連れ子と同居することになった高校二年生の哲夫。なんと義妹は同学年のガングロ娘だった! その日から破天荒で過激な彼女に翻弄される日々が始まった。第27回小説推理新人賞受賞作家のデビュー作。 ※垣谷美雨原作の『結婚相手は抽選で』が2018年10月からテレビドラマ化! ドラマも原作本も必見です。
  • 海辺の週刊大衆
    3.5
    無人島に週刊大衆しかない!――テレビもない、ラジオもない、車は一切走ってない。あの村より何もない場所。ここは無人島。茫洋と広がる海辺に取り残された男がひとり。傍らには、何故だか“キング・オブ・週刊誌”の『週刊大衆』が一冊。“無気力文学”の鬼才が描く、徹底的に何も起きないサバイバル小説。カンカンと照りつける太陽の光と、『週刊大衆』の表紙の煌びやかな色彩の果てに、彼は何をみるのか。又吉直樹氏主演によるまさかの映画化で奇跡の文庫化。
  • ばんちゃんがいた
    3.5
    大晦日の夜、親友のばんちゃんが死んだ。以来、俺はクラスで喋らなくなった。そんな態度がうざいという裏掲示板の書き込みをきっかけに、刃のような言葉が行き交う。あの夜、ばんちゃんに対して俺が密かに計画していたことは、誰も知らない――。表裏一体の2編から立ち上がる、未熟な魂のあやうさときらめき。
  • 翼をください
    3.5
    1巻1,232円 (税込)
    新卒でアパレルメーカーに就職した瑞穂。声と体がデカいだけが取り柄と揶揄されながらも、花形部署の営業部に唯一の女性社員として配属される。しかし待ち受けていたのは体育会系の組織体質や伸び悩む営業成績、部内の派閥争い、会社の不祥事……。社会人の厳しさに何度もくじけそうになるが、そのたびに助けられるのも、また同期や憧れの企画部長・上山、常に瑞穂を励ます商品管理部の山崎だった。彼らは皆、大切な亡き人の言葉によって背中を押され、辛いことがあっても毎日働いている。日々の中で、それを知る瑞穂もまた――。読めば、「月曜日からまた頑張ろう!」と思える応援小説。
  • 東天の獅子 第一巻 天の巻・嘉納流柔術
    値引きあり
    3.5
    1~4巻392~462円 (税込)
    明治になって衰退する柔術界に、新星のごとく「講道館流」が誕生した。提唱者は文武二道の達人、嘉納治五郎である。技のたゆまざる追究と人間教育への情熱によって、「姿三四郎」のモデルとされる志田(西郷)四郎ら「四天王」がめきめきと頭角を現す。若き気概に充ちた、闘う漢たちの壮大な物語が、いま幕を開ける。
  • イン・ザ・ルーツ
    3.5
    1巻759円 (税込)
    大法螺吹きでラッパ吹きのじーちゃんが遺した精緻なミニチュア。この中に、過去の殺人事件を解く鍵と深い物語が込められているらしいが……。青春小説の名手が描くハートウォーミング家族小説。
  • 代々木Love&Hateパーク
    3.5
    代々木公園の都市伝説。3月の最終日曜日、公園内で仲間に「チェッコさん」が紛れこみ、代わりに誰かいなくなるらしい。今日がその当日。ロカビリーグループ、演劇部員、殺陣役者、ネットアイドルオタク、お笑いコンビ、イケメン俳優など様々な人間がやって来た。標的になるのは誰? 愛憎渦巻く中に切ない想いを込めた群像劇。
  • 残花繚乱
    3.5
    西田りかは会社の常務の柏木荘太と不倫の関係だ。荘太の“パーフェクト妻”美津子は鋭くそれを嗅ぎ取り、よりにもよって荘太を兄と慕う圭一と、りかを見合いさせようとする。当の圭一は美津子のことを密かに想っている。他にリカと同じ書道教室に通う二人、全身に整形を施す麻紀、夫婦生活がうまくいっていない泉の動きも絡んでくる。愛、嫉妬、苦悩がつややかに艶美に描かれた、オトナのオンナ小説。
  • じい散歩 妻の反乱
    3.4
    1巻1,870円 (税込)
    多くのメディアで紹介されて注目を浴びた『じい散歩』、待望の続編! 前作からさらに歳を重ね、夫婦あわせて180歳を超えた新平と英子。3人の独身中年息子たちは相変わらずで、自宅介護が必要になった母親の面倒を見る気配もない。まさに老老介護が始まった新平の束の間の息抜きは、趣味の散歩や食べ歩きだが、留守番している妻への土産も忘れない。果たして、老夫婦の道のりは? そして、妻の「反乱」とは? 身につまされながらもどこか可笑しい、明石家のその後を描いた家族小説。
  • ここにあるはずだったんだけど
    3.4
    1巻1,760円 (税込)
    育たない胸に、どうしてこんなに悩んでいるのだろう。いくつ年を重ねても、いつも人生に自信を持てない。たかが胸なのに。されど、胸――。生きづらい世の中との隔たりをやわらかく溶かす珠玉の小胸小説。『ブラ男の告白』『EあるいはF』『授乳室荒らしの夢』『胸は育たない』の4篇を収録。
  • セックスロボットと人造肉 テクノロジーは性、食、生、死を“征服”できるか
    3.4
    「性愛」「肉食」「生殖」「自死」。それはテクノロジーの、最後のフロンティア。 高性能AIを搭載し、あなたの欲望をすべて叶えるロボットは「完璧な伴侶」になりうるか? 人工で培養した肉は動物たちの権利を守り、気候変動を防ぎ、地球を救うだろうか? 妊娠も出産も、代理母すら必要ない人工子宮による生殖は本当に女性たちを社会的に救うのか? 人間にとって「満たされた、完璧な死」とは何なのか……? 科学と倫理の境界でゆらぐ、21世紀の性、食、生、死。生命倫理、暴走する資本主義、ジェンダーとフェミニズム、気候変動、管理社会、ウェルビーイング……様々な命題が複雑に絡み合う最新技術開発の最前線で、気鋭のジャーナリストがその進歩や課題、あるいは華やかなシリコンバレーの起業家たちをはじめとしたプレイヤーの虚実を5年にわたって現場取材し、21世紀の「人間性」のゆくえを考察した、グレーな近未来ガイド。 Jenny Kleeman “SEX ROBOT & VEGAN MEAT - Adventures at the Frontier of Birth, Food, Sex and Death”の完訳。
  • 301号室の聖者
    3.4
    新米弁護士の木村は医療過誤をめぐる損害賠償請求訴訟を初めて担当することになった。笹川総合病院の301号室では、不自然な医療事故が度々起こり、立て続けに患者が亡くなってしまう。医療従事者のミスなのか、誰かによる故意の「何か」があったのか。木村は先輩弁護士の高塚と共に、死と対峙する医療現場で起きた難事件に挑む。大ヒット『花束は毒』で注目を集める著者による、命の重さを問う長編リーガル・ミステリー。「木村&高塚弁護士」シリーズ第二弾!  ※第一弾にあたる『黒野葉月は鳥籠で眠らない』(双葉文庫)の電子版はございません。講談社文庫版の『少女は鳥籠で眠らない』の電子版はございますのでお楽しみください。
  • コヨーテの翼
    3.4
    ある宗教の過激派は聖戦遂行のため、東京オリンピックの開会式に出席する日本の総理大臣や世界各国のVIP殺害を画策し、一人のスナイパーを雇う。スナイパーは数々の要人暗殺に関わったとされるが正体は不明。そんなある日、警視庁にオリンピックの開催中止を求めるメールが入る。メールには、要求に応じなければテロ行為も辞さないとあった……。超人的スナイパーVS全警察官の息詰まる対決。警察は果たして、総理大臣の命を守り、テロを防ぐことはできるのか。超絶エンターテインメント・サスペンス。
  • 日向を掬う
    3.4
    1巻1,760円 (税込)
    「私、あなたの娘です」四十歳独身の大守良行の家に、突然中学生の少女・都築日向実が訪ねてきた。良行は十五年前、かつての恋人・都築街子に頼まれ、精子提供をした事を思い出す。交通事故でこの世を去った街子の遺言によって、良行は日向実と暮らすことになるが……。親子とは何か、家族とは何かを問いかける長編家族小説。
  • 罪のあとさき
    3.4
    中学生だった正雄はある理由から同級生を殺害。14年後、同じく同級生だった楓と再会する。楓は大学進学と同時に上京。ある事情から勤めていた会社を辞め、カフェで働いていた。――罪を犯した人間は、幸せにはなれないのか。少年犯罪のゆくえを問いかける長編小説。
  • ダイエットの神様
    3.4
    1巻1,320円 (税込)
    きれいなスリム女性が好みな30代童貞・土肥恵太は、ダイエット界では「神」と崇められる伯母の手伝いでダイエット教室のバイトを始める。任せられたのは、途中で教室を退会したリバウンドしているに違いない生徒たちを再入会させること。かつての同僚・小百合とコンビで、さまざまな理由で痩せられない・痩せたいと願う女性達と向き合うことに……。
  • 週末の人生 カフェ、はじめます
    3.4
    将来に漠然とした不安を抱え、代わり映えのしない日常には飽きている。そんな、ちょっとお疲れ気味の中高年に手にとってほしい、少し勇気を出して、新しいことにチャレンジする物語。40半ばの井本正美は、近所に洋風のあしらいのあるかわいい古民家を見つけ、そこを間借りして土日限定のおにぎりカフェを開くことを決意する。家主のムツさんはまさに「おばあちゃんの知恵袋」といった人で、おいしい焼きおにぎりの作り方、100年続くぬか床など、正美の目を輝かせてくれる。独身で特に趣味もない正美だったが、俄然「週末の人生」が変わり始めた――。『カフェ、はじめます』を文庫化に際して改題。
  • はじめまして、お父さん。
    3.4
    地方在住の売れないフリーライター・白銀力也のもとにインタビュー取材の仕事依頼が舞い込んだ。取材相手は、俳優業の傍ら飲食店経営を成功させた合馬邦人。奇しくもその合馬は、力也が一度も会ったことのない実の父親だった。インタビューの後、会いたい人物が四人いるから同行してほしいと合馬に求められた力也は、初対面の実父と二人旅をすることになったのだが……。
  • ママの狙撃銃 新装版
    3.4
    1巻594円 (税込)
    「もう一度、仕事をしてみないか」ふたりの子どもにも恵まれ、幸福な日々を送る福田曜子の元に届いた25年ぶりの仕事の依頼。幼い頃アメリカで暮らした曜子は、祖父エドからあらゆることを教わった。射撃、格闘技、銃の分解・組み立て……。そう、祖父の職業は暗殺者だったのだ。そして曜子は、かつて一度だけ「仕事」をしたことがあった――。家族を守るため、曜子は再びレミントンM700を手にする。
  • 40歳の言いわけ
    3.4
    1巻1,232円 (税込)
    40歳になったクボケンは、高校時代の同窓会を開こうと思い立つ。当日、幹事として店でみんなを待つクボケンだが、定刻になっても誰も来ない。おかしいな……みんな、どうしたんだろう。その頃「みんな」は、のっぴきならない状態になっていたのだが、クボケンはわからない。果たして、同窓会は始まるのだろうか?
  • 小人の巣
    3.4
    1巻1,320円 (税込)
    中学の屋上から飛び降りる寸前、私は「小人の巣」というサイトを教えられた。そこでは、シャーマンと名乗る人物が安楽死の方法を伝授してくれるらしい。いったい誰が、何のために? 教室で虐げられていた私は、シャーマンの提示する条件を満たし、指定された病室を訪ねる。だがそこには……。「死」に引き寄せられる人々の運命を変えていく連作五篇。
  • パブリック・ブラザース
    3.4
    1巻1,320円 (税込)
    これまでの自分を変えたい。そう願う二十歳の智は、夏休みに海外へのひとり旅を計画する。だが旅行会社に騙され旅行は中止。仕方なく地元で過ごす智に中学時代の友人から連絡がある。「おれを赦してほしい」 ――“あの頃”の郷愁と“これから”の希望を描く青春小説。
  • ダッシュ!
    3.4
    1巻616円 (税込)
    埼玉は春日部の高校に通うぼくたちのアイドルは、陸上部の先輩でもある「ねーさん」。そおねーさんがクラブに行きたいと言ったときには驚いた。およそそんなこと言いそうにないからだ。皆勤賞だった学校も休み様子が変だ。ある日、事情を知ったぼくたちは声を失った…。――ねーさんの願いをかなえたい! ぱっとしないぼくたちが、ねーさんのために奮闘する青春小説。
  • 今日の花を摘む
    3.3
    1巻2,090円 (税込)
    私の趣味は、男性との肉体を伴ったかりそめの恋。それを、私はひそかに「花摘み」と呼んでいる――。出版社に勤めるかたわら茶道を嗜む愉里子は、一見地味な51歳の独身女性。だが人生を折り返し、「今日が一番若い」と日々を謳歌するように花摘みを愉しんでいた。そんな愉里子の前に初めて、恋の終わりを怖れさせる男が現れた。20歳近く年上の茶の湯の粋人、万江島だ。だが彼には、ある秘密があった……。肉体の衰えを感じ始めた世代のリアルな性愛を軸に、自分を偽らずに生きる女たちの姿と、その連帯を描いた著者初の長編小説。
  • 内角のわたし
    3.3
    1巻1,815円 (税込)
    若くて可愛い女の子、いつまでそう扱われるの? 愛され守られたい、自立し強くありたい、無関心で平穏に過ごしたい――3つの本心に引き裂かれながら、社会が望む女性像に擬態して生きる森。その異質な気配に気づいた職場の同僚に声をかけられるが……。一人の女性が見つめる世界の歪みと、その先の希望を克明に描いた物語。
  • 珠玉
    3.3
    国民的歌手だった美しい祖母は、自分とは似ても似つかず超えられない存在。常に比較されてきた歩は他人の目を恐れて目立たぬよう生きていたが、経営するファッションブランドの人気が低迷しデザイナーの相棒にも見限られ、最悪の状況に陥る。そんな折、仕事を失いかけているモデルの穣司と出会う。歩のブランドの建て直しを穣司は強引に手伝いはじめるが……。弱さを抱えた者たちが成長する姿を丁寧に描いた物語。
  • 動機探偵
    3.3
    1~2巻715円 (税込)
    令王大学の名村准教授は若き天才研究者。人工知能(AI)を進化させるため、人の心の「なぜ?」を解きあかそうとしていた。特任助手の若葉とともに、不可解な事件の謎に挑む。遺品として見つかった出所不明の日本刀、慣れない登山に挑んだ青年の事故死、突然の婚約破棄、息子に殺人の罪をなすりつけた父親――名村がたどりついた驚きの真相とは!?
  • ぬるくゆるやかに流れる黒い川
    3.3
    六年前、武内譲は二つの家族を惨殺し動機を明らかにしないまま拘置所で自殺した。遺族の栗山香那と進藤小雪は事件当時の武内と同じ二十歳になったときに再会する。「事件を改めて調べよう」と小雪は香那を誘う。なぜ私たちの家族が殺されなければならなかったのか。真相の周縁にあったのは、世代を超えて女性憎悪の感情で繫がる男の存在だった。注目の作家がおくる長篇サスペンス。
  • 奇蹟のピアニスト 人生哲学 やがて鐘は鳴る
    3.3
    1巻1,980円 (税込)
    奇蹟のピアニスト、フジコ・ヘミング。幼い頃から才能を発揮し、高く評価されていたにもかかわらず、不遇の時代をすごしてきた天才ピアニスト。1969年、リサイタル直前に風邪で聴力を失い、やむなくすべてのコンサートをキャンセル。その後、耳の治療に専念する傍ら、ピアノ教師として生計を立て、演奏活動を行ってきた。1999年、そんなフジコを取り上げた『フジコ~あるピアニストの軌跡~』(NHK)が放送されたことがきっかけでブレイク。多くの苦難を乗り越えたフジコの演奏は視聴者の魂を揺さぶり、大反響を巻き起こした。ピアノと共に壮絶な人生を歩んできたフジコ。本書では「うまくいかないほうが当たり前」「じぶんらしく生きる」という、偉才ならではの人生観や死生観、生活観に迫った気持ちが軽くなるエッセイです。フジコに密着し続けてきた写真家・中嶌英雄氏の貴重写真も多数掲載。
  • 遥かに届くきみの聲
    3.3
    かつて天才子役と謳われた小宮透は、子役だった過去を隠して高校生活を送っている。しかし偶然にも、同級生の沢本遥は子役時代の透が朗読に励んでいたことを知っていた。遥は自分が所属する朗読部へ入部するようしつこく勧誘するが、透は拒み続ける。なぜなら、今の透には決して人前で声を出せない理由があった――。 第1回双葉文庫ルーキー大賞受賞作!!
  • 今宵はジビエを召し上がれ 函館のフレンチシェフは謎解きがお好き
    3.3
    北海道の函館にたたずむ、ジビエフレンチレストラン『フォレアンシャン』。女子大生の小桧葉陽葵は、ひょんなことからこの店のオーナーである御世野景悟と出会い、アルバイトをすることになる。食材にこだわり、自分で狩りまでするほどの料理オタクの景悟だが、同時に『謎』にも目がない。陽葵は景悟とともに、店に来た客においしい料理と『謎解き』を提供することになり――。
  • 図書室のピーナッツ
    3.3
    1巻759円 (税込)
    資格を持たない「なんちゃって司書」として直原高校の図書室で働く詩織。サンタクロースは実在するのか? 村上春樹とスヌーピーの関係は? などなど、今日も難問珍問が生徒たちから持ちこまれる。はたして、怠け者のキリギリスは2年目の春を迎えることができるのか!? 恋の気配と共に綴られる、ハートフルブックストーリー第2弾。
  • 真壁家の相続
    3.3
    大学生の真壁りんに届いた、祖父の死の知らせ。急いで葬儀会場へ向かうと一人の青年が現れる。彼が祖父の「隠し子」と名乗ったことを皮切りに、相続の話し合いは揉めに揉めることに。マイペース、しっかり者、自由人、冗談好き、ゴシップ通…。一人一人はいい人なのに、火種が次々と浮上し家族は崩壊寸前。解決に奔走するりんだったが……。笑って泣けるホームドラマの傑作。
  • 煩悩の子
    3.3
    桐生極、小学五年生。膨らみはじめたココロと身体に翻弄され進むは、大人への階段か? いや、それとも――。世界と向き合いはじめた少女の瑞々しい感性を、シニカルなユーモアで描いた青春小説。
  • むすびや
    3.3
    1巻495円 (税込)
    就職活動で全敗し、家業のおむすび屋を手伝うことになった結。実家の商売に子供の頃からコンプレックスを抱いてきた結だが、おむすびに実直に向き合う両親の姿を目の当たりにし、徐々に気持ちが変わってゆく。亡き祖母が「結」という名前に込めたある想いも、前途を温かく照らし出す――。一人の青年の新たな出発を描いた成長物語。
  • ホラベンチャー!
    3.3
    1巻1,408円 (税込)
    洞山真作は30歳、無職。法事で帰省中に、口うるさい親戚たちに責められ煽られ、弾みでついベンチャー起業を宣言してしまう。やんやの喝采に焦るものの、時すでに遅し。やむなく起業という荒波に漕ぎだすことに……。はたして、真作の人生を賭けた航海の行方はいかに!?涙と笑いのエンターテインメント起業小説。
  • 小森生活向上クラブ
    3.3
    1巻583円 (税込)
    小森は最近、何をするにも体が重くメシもマズイ。会社の部下は言うことを聞かず、金は貯まらないのにストレスばかりが溜まっている。そんなある日、通勤電車で他人に迷惑をかける女を見かけ、小森はそいつを殺す。するとどうだろう。活力が湧いてきたのだ。2008年に映画化され、熱狂的なファンを生んだ作品が、装いを新たに登場。『都立水商!』『史上最高の内閣』の著者が描く、ブラックユーモア小説!
  • いつか夜の終わりに
    3.3
    1巻517円 (税込)
    山中で迷った僕は、山奥の不思議な村に辿り着く。そこで出会った少女と、ある約束を交わすが……。切なくも希望に満ちたラストが鮮烈な「てのひらたけ」他、3編を収録。
  • ハードボイルド・エッグ 新装版
    3.2
    1巻627円 (税込)
    フィリップ・マーロウに憧れ、ハードボイルドに生きいくことに決めた「私」こと最上俊平。だが、持ちこまれるのはなぜかペットの捜索依頼ばかり。そろそろ変わらなければならないと一念発起。手始めに秘書を雇うことにしたが、やって来たのはとんでもないナイスバディ(?)な女で……。60刷を越えるベストセラー、待望の新装版。
  • 時穴みみか
    3.0
    小六の美々加は、シングルマザーのママに恋人ができて以来、学校の帰り道に道草をするようになった。ある日、黒猫のあとをつけて巨木の根元の空洞をくぐり抜けると、知らない家で目を覚ます。くみ取りのトイレやダイヤル式電話、学校ではこっくりさんに夢中な級友……。どうやら昭和49年にタイムスリップしたらしい。当たり前のように美々加を「さら」と呼び、たっぷりの愛情を注いでくれる小岩井家の次女としての日々が始まった。優しさと温もりに包まれた、ノスタルジックな冒険譚。解説・田中兆子 ※本書は2015年2月に講談社から刊行された作品を文庫化したものです。
  • 縄文神社 関東甲信篇
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    神社にお参りすると、清冽な空気を感じてほっとする。当たり前に捉えていたけど、よく考えてみたら実に不思議なこと。著者は参拝しながら、境内やその周辺に縄文遺跡がある神社が数多いことに気づく。“縄文の人々が心地好いと感じ、神聖視したとっておきの場所で自分も祈っているのではないか”。以来、「縄文神社」と名づけたその地を求めて関東、山梨、長野を文字通り駆け回る日々。前作「首都圏篇」以降、新たに出会った約190社のうち、60社余りを厳選して紹介。一万年、数千年続く祈りの地――あなたの身近にもきっとある! ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • したいとか、したくないとかの話じゃない
    3.0
    1巻792円 (税込)
    うだつのあがらない映画監督の夫に愛想を尽かした恭子は、内緒でシナリオコンクールに応募、見事に最優秀賞を受賞し脚本家デビューを果たすとともに、経済的にも精神的にも自立しようとする。一方、不倫相手に捨てられた夫の孝志は久しぶりに妻を誘うが……。発達障害の疑いがある息子の子育て、コロナ禍での不自由な生活に行き詰まった二人は、ついにぶつかり合うことに。NHK連続テレビ小説『ブギウギ』で注目の脚本家が描く、罵声飛び交う夫婦の愛憎劇。
  • 今夜、死にたいきみは、明日を歌う
    3.0
    累計16万部突破『きみが明日、この世界から~』シリーズ著者が描く新たなかたちの悲恋と感動。 「この教室でのわたしの存在感なんて、たぶん、壁に貼られたポスターぐらいなものだろう。ある日、それが別のものに代わっていたって、きっと誰も気づかない」  家庭にも学校にも居場所がなく、生きることにしんどさを感じる高校生のあかり。  ある時、クラスメイトの言葉で「どうしてもやりたいこと」が見つかり、存在を認められたと思ったものの――。  あかりの“もうひとりのわたし”を中心に繰り広げられる、それぞれが何かしら苦悩を抱えた高校生たちの「好きだから、泣いてしまう」恋のストーリー。 小説×音楽――。 大手音楽配信サイト『レコチョク』とのコラボレーションプロジェクト!
  • 深夜の放送部 上 消去覚悟の怖い話
    3.0
    1~2巻1,100~1,320円 (税込)
    チャンネル登録者数125万人超え! ラジオ系YouTuberたっくー、初の怪談本。オカルト、都市伝説、怖い話などで人気を博すラジオ系YouTuberたっくーによる究極の怪談本が完成した。募集したエピソードをYouTubeの生放送にて披露し、リスナーの70%以上が「怖かった」と太鼓判を押したら初めて採用されるというシステム。そこからさらに厳選した珠玉の恐怖話が集まった。誰にとっても身近な「心霊実体験」、「ヒトコワ実体験」、「学校の怪談」、「事故物件」の視聴者投票から見事選び抜かれた怪談、さらに豪華ゲストであるNaokimanShow、ナナフシギ(お笑いコンビ:大赤見ノヴ、吉田猛々)、國澤一誠、島田秀平による5話、そしてたっくーの究極の怖い話を含む全33話を収録。すべてのエピソードに、たっくーが【深読み考察】をし、2度、恐怖を味わえる――。猛暑続く今年の夏、体感温度マイナス10℃は間違いなし――!! ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 生贄たちの午後
    3.0
    『悪魔はそこに居る』が吉谷彩子&石井杏奈のW主演で実写ドラマ化! 人間の裏側の恐ろしさで話題作を連発する気鋭作家による新たな「ドメスティックサスペンス」が誕生!  この世界で一番大切なのは、他者に対する優しさを忘れないこと――福田優里は可哀想な人を見ると放っておけないタイプ。憧れのタワーマンションを購入したものの、そこで繰り広げられていたのは女性住人同士で繰り広げられるおぞましいマウント合戦。その頂点に立つ帝人綾女の秘密とは? 根暗でいじめられっ子な謎の女・姫宮麗子の真の狙いとは?  タワーマンションという上下関係のわかりやすい世界で渦巻く、格付け、値踏み、ランク付け。小さなその社会のなかで、他者に対するやさしさや正義はそのまま受け取られるわけではない。それぞれに正義があり。正義の反対は正義なのだ。他者へのやさしさは憐れみとなり、そしてその憐れみは無自覚で狡猾な自分を守るエゴと自尊心によるものではなかったか――。生贄になったら終わり。不可解なトラブルの連続、平凡な主婦を追い詰めるタワマンリンチがいまはじまる――。 小説×音楽――。大手音楽配信サイト『レコチョク』とのコラボレーションプロジェクト。
  • アロハ、私のママたち
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    1918年、日本統治下の朝鮮。山間の小さな村で育った18歳のポドゥルは、ハワイで暮らす朝鮮人男性のもとへ嫁ぐため故郷をあとにした。結婚相手とはお見合い写真を交換しただけで一度も会ったことはなく、ハワイがどこにあるかもわからない。けれど、楽園と呼ばれるその島へ行けば、何不自由ない生活が送れるうえに、女性でも勉強ができると聞いたのだ。一枚の写真だけを頼りに、同じく「写真花嫁」となる同郷のホンジュとソンファと共に海を渡る。だが三人を待っていたのは、波のように押し寄せる試練の連続で……。激動の時代に痛みを背負いながらも明日を信じた彼女たちの、勇気と愛情に満ちた半生とは。国際アンデルセン賞・韓国候補作家が贈る、希望を捨てない女たちの愛と連帯を描いた傑作長編小説。
  • るり姉  <新装版>
    3.0
    十代の三姉妹が慕う、お姉さんのような叔母るり子。自由で愉快で感激屋、一緒にいると世界がたちまちカラフルに色づく。そんなるり姉が入院した。――でも大丈夫、みんなの祈りは絶対届くはず。「本の雑誌」09年上半期エンターテインメント・ベスト1に輝き、ずっと愛されてきた家族の物語。新装版特典として、物語誕生のきっかけとなった掌編を収録。解説・宮下奈都
  • 楡の墓
    3.0
    歴史時代作家クラブ賞受賞作『鳳凰の船』につぐ、開拓期の北海道を舞台に描く短編集。札幌開墾を主導する大友亀太郎と、開墾に従事する青年の行く末/表題作。開拓長官・黒田清隆と札幌農学校初代教頭・クラーク博士が船上で繰り広げる教育論争/「七月のトリリウム」。『時代小説 ザ・ベスト2020』(日本文藝家協会編)に採録された注目作/「貸し女房始末」。新時代の波に翻弄されながらも、己の生きる道を選びとった者たちの姿を情感豊かに綴る全五編。
  • 映画『プロメア』脚本集 アニメ映画のシナリオができるまで
    3.0
    1巻2,090円 (税込)
    大ヒット劇場アニメーション『プロメア』の脚本が、初期アイデアから最終決定稿に至るまで、どのような変遷をたどったかを記録した制作ドキュメンタリー。『プロメア』脚本を「初稿」「改訂第1稿」「シナリオ決定稿」の3パターンを完全収録するとともに、企画の立ち上げから脚本改稿におけるエピソードや意図などを、今石洋之監督と脚本家の中島かずき氏の対談形式のインタビューで振り返る。インタビュー及び構成はアニメ評論家の藤津亮太氏。
  • 落ち着いたあかつきには
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    学校に行けない自粛生活を過ごすなかで、自分の性自認が「女なのかもしれない」と気づいた男子高校生・ゆう。実は大学生になる姉の性自認も男だと発覚し、兄弟で男女逆転の大騒ぎに。いつもと違う「新しい春」を迎える。コロナ禍の高校生の青春と苦悩、春夏秋冬の様々な転機を描いた連作短篇。
  • 「コロナ老け知らず」女医の美肌習慣
    3.0
    1巻1,430円 (税込)
    マスク姿にすっかり慣れて気付かなかったけれど、ふと鏡を見た瞬間、「あれ? なんだか私、老けた……?」と愕然とした方! 大丈夫、「コロナ老け顔」は、医学のエビデンスに基づく正しいお手入れで止められます。形成外科と皮膚科のスペシャリストである石井美夏先生が推奨するのは「手間とお金を極限までかけない」お手入れ。「超スピード洗顔」と「保湿しすぎない肌環境」で衰えかけた肌がみるみるよみがえる!! マスクニキビやシミ・シワも撃退できる凄腕メソッド満載です。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 任侠ショコラティエ
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    歌舞伎町でボンボンショコラの専門店「ちょこれーと屋さん」を営む星咲直美は、かつて「歌舞伎町の王」と呼ばれた伝説の元極道。傍若無人な振る舞いと破天荒な言動に舎弟の譲二はいつもきりきり舞いだが、なぜか女たちと年寄りには人気がある。そして、きょうも店では騒動が巻き起こり……
  • 「一生介護されない体」になる医者の習慣57
    3.0
    1巻1,650円 (税込)
    将来介護されるのは絶対イヤ!! でも、何をどうしていいものやら――そんな迷える大人世代のために、抗老化の第一人者である医師・山岸昌一先生が「介護されない体」になるための奥の手を伝授。老化の原因物質AGEを「食べ物」から摂っている人はアルツハイマーや認知症になりやすいというデータも。そこで、AGEを溜めない食事術、運動や睡眠、メンタル管理など、ズボラさんでも続けられる生活習慣を大紹介。これで老後は怖くない!! ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • ダンゴムシ、ファイト!
    3.0
    庭や草むらでよく見かける、まあるいダンゴムシが主人公。その日常を楽しく描いています。7回も着替えるんだって! 足は何本あるの? など、読みすすめていくと、ダンゴムシについていろんなことを知ることができます。みんなで、ダンゴムシを応援したくなる1冊です。ダンゴムシ、ファイト! ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • わたしの体に呪いをかけるな
    3.0
    笑うな。哀れむな。値踏みをするな。わたしの体はわたしのものだ。 体形への偏見やスティグマ、インターネットトロールの誹謗中傷、ジョークの皮をかぶった性暴力……。女性(わたし)たちから人生を奪うこの社会のシステムを、全部蹴っ飛ばせ。気鋭の批評家が自らの体験をもとに綴った、不屈のユーモアと怒りのフェミニズム戦記。 [岡田育さん(文筆家)推薦] リンディはオタクでフェミニストでコメディアン。冴えない青春時代を生き延びて、下劣なバッシングとクソリプの嵐をかいくぐり、物言うしぶとい大人になった。彼女の人生を読み進めるうち、自分の身に起きた悲しい出来事もみんなジョークに変えてもらえる気がしてきた。きっとこの人となら、何だって一緒に面白おかしく笑い飛ばせるだろう。でも、それで私たちの怒りの炎が消えるわけではない。身体に心に深く刻まれ、人知れず泣きながら癒してきた無数の傷を、私たちは忘れない。尊厳を踏みにじってくる奴らに、「ねえ、マジで笑っちゃうほど痛いんですけど、聞こえてる?」と叫び続け、けっして黙らずにいたい。自分らしく生きるために、俯くのをやめて真顔のまま笑おう。
  • もういいかい まあだだよ
    3.0
    1巻1,650円 (税込)
    今日という日は、人生の残された日々の、そもそも初日だ――。 『シクラメンのかほり』、『愛燦燦』をはじめとする数々のヒット曲を世に生み出してきたシンガー・ソングライター、小椋佳。喜寿を迎えた2021年、惜しまれつつ歌手活動からの引退を発表した。稀代のソングライターとして、圧倒的求心力を誇った銀行マンとして、ひとりの夫・父親として、全力で駆け抜けた激動の人生とは? そして迎えた老いの境地と、生きることの意味とは? 「今日という日は、人生の残された日々の、そもそも初日だ」――時に軽妙に、時に滋味深い珠玉の名言で語り尽くします。 【第一章 「小椋佳」ができるまで】 大当たりした祖母の予言 泣き虫のいじめられっ子 江戸っ子おふくろ、カタブツのおやじ 3億円事件の思わぬ「お告げ」 初めて歌を褒められる クラスでは浮き、まったくモテず 東大受験に失敗し、浪人生活 歌創りの原点は中2からの日記 にわかツアコンで無謀な世界旅行 無口でしゃべり下手な男から大変身 “失恋ショック”で福島の山村へ 「小椋佳」を生んだ最愛の女 卒業試験は寺山修司さんの家から 【第二章 勧銀マンとして、夫として、父として】 渾名は「デマラ」~自由すぎる新人時代 資生堂担当で開眼 学卒同期100名中、3番目に結婚 歌声を探し出したディレクター 銀行合併後のゴタゴタ 外為で荒稼ぎから一転、奈落の底へ 「もうやめてやる!」でも、妻は泰然 意外だった『シクラメンのかほり』レコ大受賞 いい父親じゃなかった 重役を目前にして浜松支店に赴任した理由 ここにいる君が、君でなきゃおかしい 「個職双善」な浜松ライフ さらば第一勧銀 【第三章 歌、そして恋】 「二足のわらじ」なんて履いた覚えがない 美空ひばりさんは稀有な声の持ち主 『シクラメンのかほり』の真実 NHKホールの初コンサートに11万通の応募 「舞台は3日やったら、やめられない」を実感 接待カラオケで歌ったのは 生み出した曲はみんな「可愛い子供」 恋の歌は創れども 真に美しい女性とは 恋は終わらせ方が難しい 怪文書38通で離婚騒動に 「愛してる」なんて曖昧だ 女の人は凄い 【第四章 生きる】 星しかない空 57歳でまさかの胃がん手術 数日でやめた抗がん剤 愛する妻と別居へ 別居で得た素晴らしい「収獲」 好きと嫌いはどうしようもない 競馬であきらめのいい人間に 日常の当たり前が一番素晴らしい 「体にいいこと」より、好きなこと優先 「生」もまた苦しい 悩みは「待つ」ことで解決 老年こそ、しゃべりましょう 欲望は小半=4分の1がちょうどいい 現状不満症が運を引き寄せた 「夢を持ちなさい」なんて僭越だ つながりすぎるのも息苦しい 臆病たること恥じることはない 何も期待しない者こそ祝福される 【第五章 人生の総仕上げ】 年寄りじみず、若ぶらず 権力者なんぞしゃらくせえ イエスマンが払う怖い代償 先週、遺言を書いた なぜ生きるのか? あなたが美しいのは 人間の生きようとする力は偉大 潸潸と降る雨の日も、散散と吹く風の日も 七十六の手習いでピアノ弾き語りに挑戦 人生最後の仕事は「貸しスタジオ建設」 人は死んだらどうなるか? 理想の最期は 妻は特別な女性 生まれ変わったらクレオパトラに 妻から夫へ ~ずっと一緒にいてくれて、ありがとう。
  • グッバイ、マスターピース
    3.0
    かつて志した漫画家になるという夢を諦め、ありふれた高校生活を送る紅藤凪斗。ある日、彼の夢をひとり信じ続けていた幼馴染・二藍波が病に倒れ、世間から隔絶された生活を送ることになる。さらに時を同じくして、波が長年愛してきた漫画が作者の不祥事のため未完のまま打ち切られてしまう。日に日に病状が悪化する波に希望を与えるため、凪斗は打ち切りの事実を隠しつつ作品の続きを描き、「傑作」のまま彼女に届けることを決意する。友情、恋心、夢への憧憬……青春のすべてが煌めく感動作!
  • 彼方のアイドル
    3.0
    妊娠した。お腹にいる子どもへの愛とつわりへの憎しみを両立させてほしい/「理想のいれもの」。顔の大きなホクロ、ついにコンプレックスから解放される日が来た/「君の線、僕の点」。中学生の息子に髭、母親の頭にはいつしか白いものが/「彼方のアイドル」。誰の身にも起こりうる身体の変化、そこから立ち上がる新たな景色とは――。各話に託されたポジティブなメッセージが、胸に心地よく響く五編。 解説・瀧井朝世 ※本作品は2019年5月に小社より刊行された『魔法がとけたあとも』を文庫化に際し改題したものです。
  • ジグソーパズル48
    3.0
    私立曙女子高等学院の問題児ばかり集められるクラスに、ある生徒が異動してきた。家族が借金を抱えているため、自分で学費を稼ごうと校則違反のアルバイトをしていたことが理由だという。それを知ったクラスメイトたちは彼女が特待生資格をとれるよう一致団結するが……(「マルキュー」)ほか全七篇を収録。個性豊かな女子高校生達が日常で起きた事件を解決! 
  • 文豪怪奇コレクション 幻想と怪奇の夏目漱石
    3.0
    1~5巻825~1,100円 (税込)
    いまなお国民的人気を誇る文豪・夏目漱石は、大のおばけずきで、幻想と怪奇に彩られた名作佳品を手がけている。西欧幻想文学の影響が色濃い「倫敦塔」「幻影の盾」から心霊小説の名作「琴のそら音」を経て、名高い傑作「夢十夜」、さらには今回初めて文庫化される怪奇俳句や怪奇新大詩まで、漱石が遺した怪奇幻想文学作品のすべてを1冊に凝縮! 怖くて妖しい文豪名作アンソロジー。
  • SIP 超知能警察
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    戦争と犯罪の境界がなくなった近未来、AI捜査を武器に、敵対国家、テロリスト、犯罪者を取り締まる「超知能警察」が誕生した! 2029年、科警研で情報科学を研究する逆神は、三つの異なる事件の検証を命じられる。だがそれは、東アジアの安全保障をも脅かす危機の端緒にすぎなかった。現役AI研究者の著者が放つ、近未来ハイテク警察小説。
  • 無心セラピー
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    なんとなく調子が悪い、テンションが上がらない、なぜか心がダークサイドに……。著者が体を張って、現代人が抱えがちな微妙なゆらぎを解決し心を無にする境地を目指す。「SNS断ち」「清掃ボランティア」「盆踊り」「アロマテラピー」「CBD」など、精神面から身体面まで自分の機嫌をとる方法は意外にも日常に溢れていた!
  • 高山都の 美 食 姿 3 ココロもカラダも「いい姿勢」。
    3.0
    1巻1,650円 (税込)
    『高山都の美食姿』第3弾は“姿”(ファッションやラン、マインド等)にフィーチャー。加えて、“美”ではメイクやヘアアレンジ、“食”では器や外食の話など、姿とリンクする内容を紹介。変わったこと、変わらず続けていること、アップデートしたことなど、都さんのいまの日常を綴った1冊。同時発売のvol.4にも注目! ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • かごめかごめ
    3.0
    「ゴミ清掃員」として多数メディア出演しているマシンガンズ滝沢秀一。ゴミ清掃業を始めた際、「ゴミは個人情報の宝庫だ」という気付きから執筆された小説が本作である。2013年スマホ小説サイト「E☆エブリスタ」で閲覧数2万人を突破し、ホラーオカルトカテゴリーで最高位2位を記録した『鬼虐め』を改題、今回文庫化にあたり加筆修正した。 とある女性のストーカーを始めた主人公。しかし、いつの間にかその立場は「追う」側から「追われる」側へと逆転していく。それは真の恐怖への序章に過ぎない。童謡『かごめかごめ』の詩に隠された歴史が紐解かれていく――。
  • 誘拐ファミリー
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    誘拐が七十年続く浅井家の家業。固い絆で結ばれる一家六人だったが、跡目を巡って長兄、次兄が反目しあっていた。家長は決着をつけようと、二人を競わせる課題を出す。それは、ある巨大教団の幹部二人を誘拐し身代金をせしめることだった。この課題が浅井家を二分する争いに発展する――。長編犯罪小説。
  • 編集ども集まれ!
    3.0
    作家の笹子は22年ぶりにJ保町を訪れた。この街にはかつて勤めていた出版社がある。当時のことを小説に描くための取材だった。――大学卒業後の1985年、小笹一夫は漫画編集者として出版社に入社。数年後、女性の格好をするようになり「笹子」と呼ばれるも、会社側は解雇を言い渡す。漫画を愛する芥川賞作家の誕生前夜と今を描く自伝的小説。
  • 長崎眼鏡橋 カフェよりどころ
    3.0
    1巻682円 (税込)
    長崎でOLをしている丸川頼子は、眼鏡橋そばで居酒屋を開いていた父親が亡くなり、お店を継ごうと決意するが、母親に反対されてしまう。そんな折、店の前で行き倒れになっている謎の男を発見した頼子は、男に食事をふるまう。すると、コータと名乗るその男は「君の料理に胃袋を掴まれた。もう一度、ここで店をやろう!」と、いきなり宣言してきて……。長崎の名物グルメてんこ盛りの、読めばお腹が空いてくる食べ物小説。
  • ウチの担任が熱すぎて!
    3.0
    都立高1年生の担任になった一文字カオル。クラスには問題児もいれば、陰湿なイジメもあるようだ。教頭は事なかれ主義の官僚タイプで頼りにならない。カオルは熱血指導で荒れた学校を立て直していく。彼は理想とする「金八先生」にどこまで近づけるのか!? 昭和な熱血教師に最初ウンザリ、後でジンワリ。 この作品は2015年8月角川春樹事務所より『熱血教師カオルちゃん』として単行本刊行された作品を文庫化、改題したものです。

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