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かつて天才子役と謳われた小宮透は、子役だった過去を隠して高校生活を送っている。しかし偶然にも、同級生の沢本遥は子役時代の透が朗読に励んでいたことを知っていた。遥は自分が所属する朗読部へ入部するようしつこく勧誘するが、透は拒み続ける。なぜなら、今の透には決して人前で声を出せない理由があった――。 第1回双葉文庫ルーキー大賞受賞作!!
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Posted by ブクログ
新人さんの本らしく、 勢いがあり、最後はちょっと乱暴。 朗読っていうネタは面白い。 コロナ禍で、朗読に注目集まったし、 こういう高校の部活増えてもおかしくないかも。
高校の朗読部を舞台にした青春小説。 主人公は、かつて天才子役と呼ばれていて、朗読コンクールでは○年連続優勝という輝かしい成績だったが、あることがきっかけで人前で声を発することができなくなった。 周りの仲間と関わりながら、朗読を通して、言葉の解釈、表現などを発信することで、自分たちがどう成長していくの...続きを読むか感動を誘ってくれます。 読んでいて思ったことは、暗い過去を背負っている主人公、元気なヒロイン、だけど・・・など、どことなく漫画の「四月は君の嘘」の要素に似ているなというのが正直ありました。でも、この作品は言葉を表現することで感動を与えてくれます。 朗読というと、地味で淡々と読んでいるというイメージが昔あったのですが、Eテレの「おはなしの国」や実際に体験してみると、とても奥深いなと思いました。 一つの文章でも色んな解釈が生まれ、それを自分を道具にして発信する。単純だけれども難しさが相当にあり、初めて朗読に触れ合う人もガラリと印象が変わるのではないかと思いました。 なかなか文章だけで朗読の良さを伝えることは難しいかなと思いましたが、それぞれの部員がどのように課題を解釈し、どう表現するのか、苦悩する姿が丁寧に描かれていて、青春してるなと感じました。 ぜひ音声も聴いてみたいなと思いました。 自分自身と戦い、自分自身で答えを見つけていく。朗読だけでなく、他の分野でも似たようなことと通じるのではないかと思います。青春小説だけでなく、バーンと背中を押してくれるような前向きにもなれましたし、感動もさせてくれました。
"朗読部"を舞台に、過去を引きずりながらも懸命に生きる少年少女を描いた青春小説。 主人公たちの過去がだんだん明かされ繋がっていく展開が、読んでいてとても気持ちよかった。 「朗読作品」として様々な名作が出てくるのも読みどころ。
朗読部という部活があるのを初めて知りました。 朗読は、ただ単に本を読むことではないこと、作品の意味を教科書通りただ解釈するのではなく、そその解釈を尊重しながら、こに個々の読み手の解釈や想いも入ってくること・・・。 新しい世界を知ることができました。 朗読部で取り上げられた絵本や古典文学にも興味を持ち...続きを読むました。
ボーイ・ミート・ガールの高校生青春物と簡単に言えるが,朗読部というマイナーなクラブ活動の中で過去のトラウマを克服し成長していく姿が爽やかで清々しい.そして,朗読されるたくさんの本の解釈が興味深かった.
天才子役として知られていた主人公の男の子高島みのるが、中学生の朗読大会で散々な結果になり世間から罵倒され、学校でも虐めにあい声が出なくなる。 芸能界からも去り、高校入学と共にいちから出直すために実家から離れた高校へ通い初める。 そこで出会った破天荒な女の子遥。 遥に振り回されるように入部した朗読部で...続きを読むもう一度朗読の楽しさに気づき、さらに仲間ができ、そこから遥のある秘密が… と言う綺麗にまとまった話の流れ。 女の子の設定がややラノベっぽいなぁと思っていたら作者の方はラノベとかを書いてたりする方と知る。 朗読に対してあまり知識がなかったけど、この本を読んだらちょっと興味が出た。 ただ読み聞かせるだけでなく、同じ話でも色々な解釈をされて朗読がされるのはとても面白い事だなと思った。
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遥かに届くきみの聲
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大橋崇行
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