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高校教員の美穂は30歳。仕事に追われ疲労困憊の日々、恋人ともうまくいっていない。そんなある日、高校時代ともに「俳句甲子園」に出場した友人・空と、SNSで再会する。美穂は俳句に親しんだ日々を懐かしみ、いつか行ってみたいと思っていた「おくのほそ道」をめぐる旅に空を誘う。週末ごとに松尾芭蕉たちが辿った地をふたりで旅しながら、日常を離れ心を休める美穂。同行してくれた空は、この旅路で「会いたい人」がいるようで――。古人の足跡を辿りながら「今」を生き直す女性たちの感動の物語。
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Posted by ブクログ
高校の同級生とSNSで14年ぶりの偶然の再会を果たし、週末だけの奥の細道二人旅が始まる。 ストーリーは大体想像通りに進行するけど、何となく爽やかさが残る読後感。色々なものを手離しても前を向ける生き方が清々しいと思う。
書店に平積されていた文庫本、知らない作家さんでしたが何気にタイトルみてジャケ買いしてしまいました。 週末に奥の細道を追体験しようと名所旧跡を旅する話なんですけど、私も30代の時にふと思いたって「更科紀行」とか「笈の小文」のルートを辿ったことあるので無茶共感してしまいました。芭蕉のBLについては「笈の...続きを読む小文」が秀でてると思うのですが、「奥の細道」は芭蕉の紀行文になるのかな。白河の関以北は当時もあまり知られてない最果て感あったし追体験したく思ってたんです。今ならばフォト撮ったりして手軽にSNSにUPしたりできるわけですが、江戸時代では、俳句の中に風景や心情を封じ込めることがフォトの役割をしてた気がしてて、芭蕉の句はカメラで写す以上に特徴や心情がデフォルメして映えさせる力があったようで実際よりも凄みをもって脳裏に刻まれるんですよね。そんな感じでみると奥の細道は江戸時代のガイドブックだったんじゃないかって思いながら眺めてました。 高校時代の友人だった美穂と空、14年ぶりに偶然SNSで繋がって一緒に旅をするなんて素敵な設定でしたが、高校教師をしている美穂とバイト店員の空、生活レベルが違うこととか忘れがちで相手に無理させちゃったり、ちぐはぐしながらも、奥の細道の旅は途中飛ばしちゃったところもあるけど。大垣まで辿り着いてここからが始まりなんだと、淀んでいた日常にも浄化作用があったようでスッキリした読後感に包まれました。
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週末は、おくのほそ道。
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大橋崇行
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