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令王大学の名村准教授は若き天才研究者。人工知能(AI)を進化させるため、人の心の「なぜ?」を解きあかそうとしていた。特任助手の若葉とともに、不可解な事件の謎に挑む。遺品として見つかった出所不明の日本刀、慣れない登山に挑んだ青年の事故死、突然の婚約破棄、息子に殺人の罪をなすりつけた父親――名村がたどりついた驚きの真相とは!?
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Posted by ブクログ
令王大学の名村准教授は、人工知能の研究者。 人工知能に、人の心の『なぜ?』を教えるために、様々な不可解な行動のなぜを解き明かす。 ・鈴代若葉は、なぜ名村詩朗の助手になったのか? ・町田慎平は、なぜ山に登ったのか? ・西脇由加里は、なぜ婚約を破棄したのか? ・藤森紀雄は、なぜ息子に罪をなすりつけよう...続きを読むとしたのか? 人々の不思議な行動の裏にある『動機』とは? そこには、人に言えない悲しい真実があるんですね... ぜひ、続編を。
色々な謎に動機の観点から迫っていくミステリー。全ての行動に理由があるわけではないだろうけど、一見不可解に見える行動にも、その人の過去や考え方が潜んでいる。ミステリーはhowに行きがちで動機は二の次だったりするものが多いので、こういう視点も面白いです。
人工知能にインプットするために、いろいろな人間の事件の謎を准教授の名村と特任助手の若葉が探っていく4編の短編集。人間らしい人工知能を作り上げていくために様々な人間の反応を収集するというところに目を付けたミステリーというのが面白い。謎の行動の裏には思わぬ訳があったというのだが、こういう特殊な例に対する...続きを読む対応の仕方までAIにインプットしようというのだから、考えてみると気が遠くなる。人間のようにその場で判断するというのが、いったいどういうメカニズムなのか改めて考えさせられた。
この作者さんの本を初めて読みました。 物語がいくつかに別れていたので読みやすかったのですが、ミステリー要素は少し薄く感じてしまいました。
動機を人工知能に学習させる目的だが、研究者自身が人の感情がわからないという設定。謎が集まらないのは大丈夫かな?
なぜそのような行動をとったのか そこに着目しているのが面白いなと思った。 名村先生の 異常者ではない。そういう体質を持っているだけ。 全ての人間に生きる権利がある といった発言にはハッとさせられた。 気づかぬうちに余計なフィルターがかかってしまったりしているかもしれないな。 余計なものはなくして、...続きを読む同じ目線に立てたらいいな
感情を持たないと自認する准教授。彼は人工知能の研究をしており、その発展のために人間の心理を読み解くため、謎を集める必要があった。 その謎集めの要員として、大学に勤める事になったのだか、准教授は名探偵のような仮説を組立てる。 日常の謎的な話の短編集。 ちょっと地味なキャラだけど、今後が気になる。
最初、人工知能のことを語る名村のところで脱落しかかったけど、2話から面白く読めた。やっぱりこの作者の本は化学絡みが面白い。
著者ならではの不思議な探偵でした。その成り立ちもスムーズに受け入れられるような物語の構成もよかったです。
可もなく不可もなく、といったところでしょうか。大学で人工知能の研究をおこなっている名村のもとに助手として勤務することになった鈴代が、人工知能向上のための研究材料として「そのように行動した人のなぜ=動機」を探る、という設定。 読みやすい内容ではありましたが、キャラが際立っているわけではなく(感情とい...続きを読むうものを理解できない名村がちょっぴりキャラ立ちしているといえなくもないが)、すでに起きている出来事を探るという設定のためか、淡々を物語が進む印象。まぁ、ラストのお話しだけは事件性を含んだ事案だけに多少の盛り上がりを感じました。 謎解きといえばそうなのですが、伏線やヒントがちりばめられていて、読者にも”解く”楽しみがある内容かといえばそうではないので、自分で”解く”のが好きな人にはあまり楽しめない内容かもしれません。作中の登場人物に追いかけつつ謎がほどけてゆくのを読むのが楽しい人向きですかね。
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