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  • 道然寺さんの双子探偵
    3.4
    1~2巻650~669円 (税込)
    福岡県の夕築市にある寺院・道然寺には、中学2年生の双子が住んでいる。「寺の隣に鬼が住む」が信条のレンと、「仏千人神千人」が主義のラン。性格が正反対の双子たちは、それぞれの論理で事件の謎を解決しようと試みるのだが……。
  • 中井久夫 人と仕事
    4.3
    1巻2,860円 (税込)
    ― 患者にはよく「実験精神」について語った。たとえば、「三日間家に戻ってみよう。三日間なら取り返しのつかないことにはならないだろう?」と提案する。そして、「途中でこれはいかんと思ったらさっさと帰っておいでなさい。まだ少し早いということがわかったから実験は成功さ」「実験に失敗なし」などと患者に告げた。絵や箱庭は患者のことばの添え木となった。― 「患者とは、あるいは患者も含めて不幸な人とは、考え、考え、考え、考えている者」であり、認知症の人も統合失調症の人もがん患者も、「考えに考えをつづけています」。― 誰もが病気になりうる存在であって、自分たちにも統合失調症の人たちが示す症状が一過性でも起きることはある。だから治療にあたっては症状よりも患者の健康な部分に光を当て、そこを広げていけばいい。慌てずに患者を見守っていなさい──。この疾病観はどれだけ医療者の意識を転換させ、患者やその家族を勇気づけただろうか。われわれの世界に数々の知恵と言葉とヒントを遺し、2022年にこの世を去っていった精神科医・中井久夫。著者は『セラピスト』(新潮社、初版2014)以後も中井の聞き書きをつづけ、その生涯と仕事を追いかけてきた。『中井久夫集』(全11巻)の「解説」を大幅に改稿して本書は成った。1960年代前半、精神科医誕生の前後からその死までを軸に、統合失調症やトラウマ研究はじめ医療とケア、膨大な執筆や翻訳、人との付き合いなどをつぶさに記す。詳細な年表付き。
  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー
    3.6
    テーマは「館」、ただひとつ。今をときめくミステリ作家たちが提示する「新本格の精神」がここにある。奇怪な館、発生する殺人、生まれいづる謎、変幻自在のロジック――! 収録作品:東川篤哉『陽奇館(仮)の密室』、一肇『銀とクスノキ ~青髭館殺人事件~』、古野まほろ『文化会館の殺人 ――Dのディスパリシオン』、青崎有吾『噤ヶ森の硝子屋敷』、周木 律『煙突館の実験的殺人』、澤村伊智『わたしのミステリーパレス』
  • 夏の体温
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    「出会い」がもたらす「奇跡」を描いた全3篇 ■「夏の体温」 2002年刊行、瀬尾さんのデビュー作『卵の緒』で描かれたのは、小学生男子の視点で綴った「親子の絆」。それから、およそ20年を経て生み出されたのは、同じく小学生男子の瑞々しい「友情」物語です。瀬尾さんご自身も「久しぶりに小学生の物語を書きました。子どもがいる空間は生き生きしていて、書いている間、とても楽しかったです」とコメントしている思い入れのある表題作です。 <あらすじ> 夏休み、小学3年生の瑛介は血小板数値の経過観察で1ヶ月以上入院している。退屈な毎日に、どうしたっていらいらはつのる。そんなある日、「俺、田波壮太。3年。チビだけど、9歳」と陽気にあいさつする同学年の男子が病院にやって来た。低身長のための検査入院らしい。遊びの天才でもある壮太と一緒に過ごすのは、とても楽しい。でも2人でいられるのは、あと少しだ──。 ■ 「魅惑の極悪人ファイル」 「物語に悪い人がほとんど出てこない」ことがよく知られている瀬尾さんの作品に、どんな悪人が、どのように登場するのでしょうか。瀬尾さんならではの「極悪人」をお楽しみください。 <あらすじ> 容姿にコンプレックスを抱く、内向的な大学生の早智。だが大学1年生の時に発表した小説が文学賞を受賞し、にわかに注目を集める。そして3作目。執筆に苦戦し、それまでの作風とは異なった「悪人」を主人公にした小説に挑む。そのモデルに選んだのが、腹黒いと周りから言われている男子学生、倉橋だった。早智が取材を進めてゆくと……。 ■ 「花曇りの向こう」 中学1年生の国語教科書に掲載された掌編。 この度、単行本初収録作品となります。 装画を手がけた人気漫画家・イラストレーター、カシワイさんの描き下ろし挿絵付きです。 まるで教科書のように、文章と挿絵をあわせて堪能していただけるかと思います。
  • 夏を取り戻す
    4.2
    団地に住む小学生が失踪しては数日で戻ってくる出来事が立て続けに発生している。ついては事件解明に力を借りたい。そんな匿名の情報提供を受けたゴシップ誌『月刊ウラガワ』の新人編集者・猿渡は、フリー記者の佐々木とともに現場となった城野原団地での取材を開始した。状況から家出かいたずらであることは明らかだったが、猿渡らが失踪方法を調査する最中に、別の子供が教師に見張られた授業中の学校から忽然と姿を消してしまう。彼らはどのように失踪しているのか、そしてその目的とは――。子供たちの切実なる闘いを描いた傑作ミステリ。/【目次】プロローグ/第一章 失踪する子供たち/第二章 光の密室/第三章 春は戻らない/第四章 秋分の決戦/第五章 夏を取り戻す/第六章 冬が終わるまで/エピローグ/単行本版あとがき/解説=辻真先
  • 波風
    3.8
    友人の美樹から「一生に一度きり」と頼まれ、朋子はある旅に付き添うことに。お互い看護師、三十代半ば。美樹が旅先で打ち明けた、この先後悔しないための決断とは?(表題作) 母親の再婚によって居場所を失った姉弟。二人を引き取ったのは動物園の飼育員のマア子おばさんだった。(「月夜のディナー」) 波乱含みの風が問う家族、夫婦、友情の形。爽やかに心揺さぶる7編。
  • なんちゃってホットサンド
    3.8
    ベルリンから帰国して一年。海外旅行も行けなくなって、友人にも気軽に会えない。でも、そんな時こそ日々の暮らしを満喫。毎朝愛犬のゆりねとお散歩をして、家では梅干しを漬けたり、石鹼を作ったり。土鍋の修復も兼ねてお粥を炊いて、床を重曹で磨く。読書とヨガで息抜きをしたら、夕方には銭湯へ。今日という一日を丁寧に楽しく生きるのだ。
  • 日本語びいき
    4.0
    「させていただく」は丁寧か、馬鹿丁寧か。「先生」の読み方は本当に「センセイ」? よく知っているつもりの言い回しも、日本語教師の視点で見るとこんなにおもしろい! ヨシタケシンスケさんの、クスッと笑える絵とともに、身近な日本語のもうひとつの顔をのぞいてみませんか? 【『日本人の日本語知らず。』を増補改題】    目 次  まえがき 1 日本語は難しい、か? 2 ところでひらがな、ぜんぶ読めてます? ほんとに? 3 しつこいようですが、ひらがなはエライ! 4 らぬき、れたす、さいれ 5 ナウい人とナウな人、どっちがナウ? 6 品詞の谷間 7 お茶が入りました。 8 日本語はあいまい? 非論理的? 9 みなまで言うな。 10 米洗ふ前を螢の二ツ三ツ 11 私はこれでやめました。 12 ウチ向きな日本の私 13 ウチとソトの交流 14 しぇんしぇー、ちゅくえ 15 ありますですかそれともありますですか? 16 ててったってっ。 17 トンネルを抜けると鴨川でマスオさんが 18 飾り飾られ 19 4番の、カードを、お持ちの、お客さま 20 先生はとても上手に教えました。ありがとうございます。 21 お~星さ~ま~ギーラギラ♪  日本語は美しい。――あとがきにかえて  文庫版あとがき
  • 人気作家スペシャル短編集 もしも魔女になれたら!?
    -
    もしも魔法が使えたら!? 「ウル空」の短編「魔法キャラメル」。石崎洋司さんの「魔女入門」、池田美代子さんの「ふたごの妖精」、魔女犬ボンボンや、天使のお話! とびっきりおもしろいな魔女の物語!【小学中級から ★★】
  • 猫君
    3.7
    茶虎で金目銀目の猫みかんは、病に伏せる育ての親のお香から「お前さんは『猫又』になりかかっている」と告げられた。20年生きた猫は、人に化けて言葉を操る妖になるというのだ。この世を去った飼い主を取り殺したと疑われ、追われるみかんは先輩猫又によって吉原遊郭に匿われ、江戸城内に新米猫又の学び舎「猫宿」があると教わる。さらに猫又史のその名を刻む英雄「猫君」の再来が噂されているらしく……。「猫宿の長」と呼ばれる謎の人物をはじめ、様々な師匠のもと、みかんが仲間とともに数々の試練に挑む江戸ファンタジー開幕!
  • 熱帯
    3.8
    どうしても「読み終えられない本」がある。結末を求めて悶えるメンバーは東奔西走。世紀の謎はついに…。第6回高校生直木賞受賞作。 【電子書籍特典付き】電子書籍特典として森見さんの書き下ろしエッセイ「私の熱帯」をPDFでダウンロードして読むことができます。 ※この電子書籍は2018年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 熱烈応援!スポーツ天国
    3.0
    知れば知るほど、奥の深いマイナースポーツの世界。試合会場には「観戦症」の人々が溢れている。マイナースポーツと一口に言っても、その世界は多種多様であり、「スポーツ」そのものまで考えさせられるものもある。独自の視点を持つノンフィクションライターの著者がスポーツの楽しさと魔力をとらえた熱いレポート。人間のもつすばらしい能力のひとつである「応援」、その力がだれかを勇気づける。読んだ後に「観戦症」にかかることも!?
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵
    4.1
    能「松風」、狂言「木六駄」、説経節「かるかや」ほか、近松門左衛門の世話物やいわゆる三大浄瑠璃といった傑作を、作家の新訳で収める画期的試み。舞台もさらに楽しめる最高の一冊。 解説=池澤夏樹 解題=宮本圭造、阪口弘之、内山美樹子 月報=酒井順子・後藤正文
  • のっけから失礼します
    3.8
    愛する漫画や宝塚、EXILE一族への熱き想い、家族との心温まったり温まらなかったりする交流、旅先でのあれこれ、タクシーで個性的な運転手さんと繰り広げられる会話、ふとしたきっかけから広がる壮大な空想 、体脂肪率が首位打者レベル……。ありふれた日常がこんなにも笑い(ときどきほろっと)に包まれているなんて! 雑誌「BAILA」での連載5年分+紀州パンダ紀行など、とっておきの書き下ろし5本を加えて、面白エピソードがこれでもかと詰め込まれた「構想5年!」(著者談)、三浦しをんワールド炸裂の、抱腹絶倒超大作エッセイ集!!
  • のの湯 1
    4.4
    東京浅草。人力車の車夫をしている鮫島野乃。ある日チラシで見つけた家賃4万、トイレ台所共同の風呂なしアパート「湯毛荘」に入居することに! 同居人の不器用女子・岫子、日本ラブな外国人・アリッサと3人の銭湯暮らし、はじまりはじまり!
  • 野武士、西へ 二年間の散歩
    3.9
    野武士たる著者は、世の散歩ブームを受けて「大阪まで散歩しよう」と思い立った。でも大人だから、一気に踏破するなんて無茶はしない。ちょっとずつ歩いて帰りは電車で戻ってくればよしとする。途中でビールを飲んだりウマイものを食ってもよし。温泉に入ってもよし。疲れたらホテルでマッサージとか頼んでもよし。かくしてユルさと苦難がないまぜの、大人の東海道散歩500キロ超が始まった!
  • ノンフィクションの未来
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●〔対談〕当事者の声があふれる時代に、「物語」にできること 武田 徹×石戸 諭 ●自由な時代の作家業 素人視点から書く勇気 川内有緒 ●エコシステムをどう築くか カギは「届け方」のアップデートにあり 瀬尾 傑×宮坂 学 ●忘れられたジャーナリスト 山川暁夫と『現代の眼』 ジェレミー・ウールズィー
  • 白蕾記
    3.7
    大坂の蘭学塾「適塾」を営む名高い医学者、緒方洪庵の妻となった八重。ぎこちない暮らしの中、次第に二人は心を通わせていく。そんな中、恐るべき疫病の疱瘡が流行の兆しを見せはじめた。洪庵と八重は、人々が疱瘡に苦しむことのない世をつくるため、適塾で学ぶ志士たち――大村益次郎、橋本左内、福沢諭吉らと共に新医術「牛痘種痘」を広めようとする。だが、それは長く困難な闘いの始まりだった。多くの人材を育て、近代医学の礎を築いた夫婦のひたむきな愛と絆を描く感動の歴史小説。
  • 走れメロス 太宰治短編集
    5.0
    暴君ディオニスを殺そうとして死刑を言いわたされたメロスは、妹の結婚式に出るために、親友のセリヌンティウスに身代わりになってもらう。「3日以内に戻ってくる。」という約束のもと、40キロはなれた家へ向かったのだが、再び市へと戻るべく走るメロスの前に、次々と困難がおそいかかる--。表題作のほか、「ろまん燈籠」「黄金風景」「新樹の言葉」「葉桜と魔笛」「善蔵を思う」「佳日」の全7編を収録。
  • 花と流れ星
    3.6
    死んだ妻に会うために霊現象探求所を構えている真備。その助手の凛と、彼女にほのかな思いを寄せる、売れない作家・道尾。3人のもとに、傷ついた心を持った人たちが訪れる。友人の両親を殺した犯人を見つけたい少年。自分のせいで孫を亡くした老人……。彼らには誰にも打ち明けられない秘密があった。人生の光と影を集めた、心騒ぐ5編。
  • 花のズボラ飯 うんま~いレシピ
    3.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されております。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 超人気コミック「花のズボラ飯」のレシピ本がついに登場! 「孤独のグルメ」ハンター・久住昌之の徹底監修。 レトルトを超えたレトルト、 インスタントを超えたインスタント、 偶然の産物鍋、 3日めのカレー&昨夜の味噌汁& コンビニおにぎりの再利用テク、 まさかのコラボミックス…… 原作に登場するメニューを分量・時間までしっかり掲載し、 誰でも作れるようにわかりやすく解説。 原作に登場しない「幻のズボラ飯」が見られるのも本書最大の特長。 切らずに作れるヘルシー野菜料理、 炊飯器にぶっこむだけご飯、 焼くだけ&チンするだけの満足おかず…… きっと「ズボラ飯」のトリコとなってしまうこと間違いなしです。 花になってしまったあなたは、こう叫ぶことでしょう。 「うんま~い!」
  • ハミングバード・ベイビーズ 1
    無料あり
    4.0
    偶然の出会いから2人だけの音楽人生が始まった! 美人な上にギターも巧いのに、何故だかいつも歯車のかみ合わない平、そして、ドラマー(&カホン)として音楽を続けているけれど、一度も成功の兆しをつかめないヨネ。演奏した後の、メシの爆食こそココロの癒し――OLとビンボードラマーガールの、“音”ד食”、新機軸デリシャス・コミック、MOVE ON!!
  • 春待ち雑貨店 ぷらんたん(新潮文庫)
    3.9
    京都の小さなハンドメイド雑貨店「ぷらんたん」には、恋愛や仕事の悩みを抱えた人々が日々訪れる。なぜかイヤリングを片方だけ注文する女性客や、恋人から奇妙な暗号が刻まれたネックレスを贈られた大学生……店主の北川巴瑠は一人ひとりに寄り添い、進むべき道を照らしていく。そんな彼女もまた、ある秘密を抱えて闘っていて――。懸命に生きる人の心に春を呼び込む、癒しの連作ミステリー。(解説・彩瀬まる)
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件
    3.6
    不可能犯罪ばかりが起こる街、蝦蟇倉(がまくら)市。商店街や高校があり、市内電車も走っているこの街は、どこにでもありそうで、どこかおかしい。自殺の名所といわくつきの崖では殺人事件が起き、ふらりと街を訪れた青年は怪しい相談屋の仕事を手伝う羽目に。蝦蟇倉警察署捜査一課に存在する不可能犯罪係、何の変哲もない置物を要求する脅迫者、10トンの銅像に圧し潰された彫刻家。この街に住む人々の日常は、いつも謎に彩られている。第一線で活躍する作家たちが贈る、不思議な街の道案内。〈がまくら市事件〉その1。
  • 晴れたらいいね
    4.1
    1巻770円 (税込)
    夜勤中に地震に見舞われ意識を失った看護師の紗穂。気がつくとそこは1944年のマニラで、さっきまで病室にいた老女の若き日の姿になっていた! 困惑を抱えたまま、従軍看護婦として戦争に巻き込まれる紗穗。それでも、持ち前の明るさで数々の理不尽に抗いながら、過酷な日々を駆け抜けていく。反戦の意志と、命を背負った女たちのかけがえのない青春が紡ぐ圧倒的感動作。
  • 晴れたら空に骨まいて
    4.1
    散骨という葬送は、「スタイル」ではない。 死者とともに生きようとするときの大きな支えになり得る。                     ――平松洋子 愛する人を喪った人々がたどりついたそれぞれの自由な弔いの形とは――。セーヌ川、珊瑚の島、ヒマラヤへの散骨の旅、絶句するようなハプニング、そして新たな出会い。涙と笑いで彩る、「別れ」の先に生きる人々を深くユーモラスに描く爽快ノンフィクション。著者自身の体験を描いた文庫書下ろし新章収録。 注目の著者が描く「誰かがいない世界」の歩き方。
  • 晴れたら空に骨まいて
    4.2
    大切な人への想いをのせて、白い粉はふわりと舞いあがり、青い空へと吸い込まれた―― セーヌ川にかかる橋、南国の「珊瑚の海」、ヒマラヤの麓など、思い出の地での散骨をはじめ、愛する故人を想いながら、軽やかに生き続ける5組の家族や友人たち。 新田次郎文学賞受賞の注目作家が、深いまなざしで「生と死」をユーモラスに綴る、傑作ノンフィクション。
  • バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録
    4.5
    何百年もの間、ベンガル地方で歌い継がれ、今日も誰かが口ずさむバウルの歌。宗教なのか、哲学なのか、それとも?? 譜面にも残されていないその歌を追いかけて、バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ。音色に導かれるかのように聖者廟、聖地、祭、ガンジス河を転々とした先に見つけたものとは。12日間の彷徨の記録。第33回新田次郎文学賞受賞作。
  • Butterfly World 最後の六日間
    3.8
    1巻1,870円 (税込)
    人型のアバター=バタフライが生息するVR空間〈バタフライワールド〉にログインしたアキは、ログアウトせず現実世界に戻らない者たちが暮らす〈紅招館〉に向かう。アキはある事情から〈紅招館〉に住み続けたいと願うのだが、非暴力が徹底されているはずの〈館〉で住人の死体が発見される……。現実世界とVR空間を行き来するパラレルワールド・青春本格ミステリ。
  • VS.こち亀 こちら葛飾区亀有公園前派出所ノベライズアンソロジー
    4.0
    連載40周年企画!! こち亀と6つの超人気作、小説で激突(コラボ)!!! 空前絶後のこのコラボ、必読だ!!/VS.おそ松さん 松野家の6つ子が不良警官と合コンに!?/VS.魔術師オーフェン 両津勘吉はオーフェンという男と間違えられて――/VS.チア男子!! BREAKERSのメンバーは檸檬の笑顔を取り戻すため、チアリーディングをする!!/VS.ガールズ&パンツァー 茨城県大洗、女子高生と両さんが戦車で対決!!/VS.ハルチカ ハルタとチカは、眉のつながった妙な警官と不思議な事件に遭遇する。/VS.謎解きはディナーのあとで 消えた銃弾の謎に、両津巡査長と『2人の』麗子、ドSな執事が挑む!!
  • パパが貴族 僕ともーちゃんのヒミツの日々
    3.7
    1巻1,540円 (税込)
    漫才コンビ、髭男爵の山田ルイ53世。漫才師、「ルネッサーンス!」の人、一発屋芸人、エッセイスト、貴族──様々な顔を持つ男。だがそんな彼も家に帰りシルクハットを脱げば、愛する娘を持つ一人のパパだった。芸人と気づかれないように、でも、娘のボケにはきっちりツッコむ。芸人と父親の狭間で揺れ動く、一人のパパの愛すべき日常。
  • パリでメシを食う。
    4.3
    三つ星レストランの厨房で働く料理人、オペラ座に漫画喫茶を開いた若夫婦、パリコレで活躍するスタイリスト。その他アーティスト、カメラマン、花屋、国連職員…パリにいつのまにか住み着いた日本人10人の軌跡。時にセーヌ川のほとりで、時にワインを片手に、彼らが語る軽やかでマイペースなパリでの暮らしぶりに、思わず肩の力がふっと抜けるエッセイ。
  • パリの国連で夢を食う。
    4.4
    チャンスを掴んだのは31歳の時。2年前に応募した国連から突然書類審査に合格との知らせが舞い込んだ。2000倍の倍率を勝ち抜き、いざパリへ。世界一のお役所のガチガチな官僚機構とカオスな組織運営にビックリしながら、世界中から集まる野性味あふれる愉快な同僚達と、個性的な生き方をする友人らに囲まれて過ごした5年半の痛快パリ滞在記。
  • 光

    3.7
    利一が小学生だった頃、仲間といれば毎日が冒険だった。真っ赤に染まった川の謎と、湖の人魚伝説。偽化石づくりの大作戦と、洞窟に潜む殺意との対決。心に芽生えた小さな恋は、誰にも言えなかった。懐かしいあの頃の記憶は、心からあふれ出し、大切な人に受け渡される――。子どもがもつ特別な時間と空間を描き出し、記憶と夢を揺さぶる、切なく眩い傑作長編小説。
  • 光

    3.7
    島で暮らす中学生の信之は、同級生の美花と付き合っている。ある日、島を大災害が襲い、信之と美花、幼なじみの輔、そして数人の大人だけが生き残る。島での最後の夜、信之は美花を守るため、ある罪を犯し、それは二人だけの秘密になった。それから二十年。妻子とともに暮らしている信之の前に輔が現れ、過去の事件の真相を仄めかす。信之は、美花を再び守ろうとするが――。渾身の長編小説。
  • ヒキコモリ漂流記
    4.2
    神童の運命はウンコで変わった!?  26年前の夏。優等生だった一人の中学生が突然、引きこもり生活に……。                 「神童」→「名門中学に合格」→「引きこもり」→「大検を取得で大学へ」→「2年足らずで失踪」→「上京して芸人に」→「借金から債務整理」→そして、「復活(ルネッサンス)!」 人生いつだってやり直せる!? 髭男爵が七転び八起きの人生から学んだやり直しのルール。 auスマートパスとマガジンワールドで好評WEB連載中の山田ルイ53世の自叙伝『ヒキコモ・ル・ネサンス』が、待望の書籍化決定!
  • ひだまりゼリー
    3.8
    あのころ、私はひだまりのように温かな家族の愛にふるふると包まれて、世界を見ていたの……人気声優にして、児童書作家としても活躍する浅野真澄がみずみずしい筆致で描く、幼い少女時代の物語。
  • ひとまず上出来
    3.8
    重ねる歳はあるけれど、明けない夜はないはずだ。 CREA連載「●●と▲▲と私」に加え、話題沸騰の推しエッセイ、 楽しいお買い物についての書きおろしも収録。 いまの私にジャストサイズの最新エッセイ集! 四十路、化粧が写真に写らないミステリー/なぜ私のパンツは外に干せないのか/「疲れてる?」って聞かないで/ていねいな暮らしオブセッション2021/「四十代になれば仕事も落ち着く」は幻想です/「愛される」は愛したあとについてくる、らしいよ/#今日の鍛錬/「怒ってる?」って聞かないで/私はちょっと怒っているんですよ/「おかしい」言うことの難しさよ /やりたいか、やりたくないかの二択です/中年の楽しいお買い物/ラブレター・フロム・ヘル、或いは天国で寝言。…ほか50エッセイ収録!
  • ひとめぼれ
    3.7
    累計130万部突破、大人気「まんまこと」シリーズの第6弾。 札差の娘と揉めて上方へ追いやられた男。その思わぬ反撃とは(「わかれみち」)。盛り場で喧伝された約束が、同心一家に再び波紋を呼び起こす(「昔の約束あり」)。麻之助の亡き妻に似た女にもたらされた三つの縁談の相手とは(「言祝ぎ」)。火事現場で双子を救った麻之助は、新たな騒動に巻き込まれる(「黒煙」)。行方不明の男を探すため、麻之助は東海道へと旅立とうとする。そして新たな出会いが?(「心の底」)。沽券が盗まれた料理屋から、一葉が消えてしまったのは何故か(「ひとめぼれ」)。 いつの世も思い通りにならない、人の生死と色事。泣きたいときほど泣けない、「まんまこと」ワールド、慟哭の第六弾。 解説・紗久楽さわ〈「まんまこと」を自由に漫画で描けた幸福〉 ※この電子書籍は2017年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 一人飲みで生きていく
    3.4
    こんなご時世だからこそ、「一人飲み」はじめませんか? 「いいですよ、一人飲み。人生が変わりますよ!」 ――「ほんとですか?」 人見知りでも、話がうまくなくても、いいお店を知らなくても大丈夫。 「持たない暮らし」でおなじみイナガキさんが会得した、一人でも楽しく飲み食べるための振る舞いかた。「一人飲みの極意12か条」も収録! 初めての店に入り、カウンターに座る。それだけで、あなたはもう一人ぼっちではない。 気が向いた時に一人でふらりとどこかの店に入り、行きずりの人たちの中に紛れ込んで、周囲にそこはかとなく受け入れてもらい、自分も周囲の人を受け入れながら、ただの無名の人間としてリラックスしてその時間を楽しむだけである。 それだけで、腹も心も十分満たされるはずだ。自分は一人だけど一人きりじゃないんだと、腹の底から感じることができるはずだ。というか、人付き合いなんて、人生なんて、案外それで十分なんじゃないだろうか。インスタのフォロワーがゼロだろうが、フェイスブックの投稿に誰も「いいね」を押してくれなかろうが知ったことか。隣の見知らぬ酔っ払いと一瞬会釈し、ひと時の暖かい食事の場を共にすることさえできれば、案外その後しばらく元気に生きていけたりする。それがわかれば、人生は随分と楽チンである。 (本書より) 「一人飲みの極意12か条」(抜粋) ・一人客用の席に座るべし ・間が持たなくなってもスマホをいじってはいけない ・最初の酒は素早く注文すべし ・食べた(飲んだ)後は、店の人に感謝を込めてひとこと感想を伝えるべし ・まずは、カウンターの向こうにいる店の人と会話を始めるべし ほか・・・
  • ひとり飲み飯 肴かな
    3.8
    ベストセラー『孤独のグルメ』『花のズボラ飯』『食の軍師』の原作、共作で食漫画に新風を吹き込む久住昌之氏が、ひとり酒とその肴となる飯の機微を、ときにファンキーに、ときにリリカルに綴った愉しいイラスト&エッセイ集。第1部「孤独の飲み飯」、第2部「今夜もひとり居酒屋で」、文庫化にあたって新たに収録される第3部「これ喰ってシメ!」に加え、巻中付録として実弟のイラストレーター&絵本作家・久住卓也氏との兄弟ユニットQ.B.B.による「幼稚な大人」マンガを掲載。「食の陣立て」にこだわる著者の面目躍如たるバラエティー溢れる一冊です。飲むほどに、食べるほどに、ひとりでもヨイここち!QUSUMIワールド全開の、楽しいイラストエッセイ集です。だらしない(?)酒好きならわかる、「あー、楽しくなってきちゃった」気分を存分に味わえる、そんな一冊です。
  • ひとんち 澤村伊智短編集
    3.9
    他人の家とは何か「ズレて」いる――。友人の香織の家に遊びに行った「わたし」。近況報告するうち、各々の家に伝わる独自のルールの話になり……。(「ひとんち」)「私」は食玩コレクターの柳から、「シュマシラ」という聞いたことのないUMAをモチーフにしたロボットを見せられ……。(「シュマシラ」)ホラー小説の新鋭・澤村伊智による、日常のすぐそばに潜む恐怖を描いた全8編!
  • 秘密の花園(新潮文庫)
    3.5
    私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう? カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男たちの中にあって、それぞれが遠いはるかを、しずかに深くみつめている。「秘めごと」をかかえる彼女たちの微笑の裏側の自由。甘やかな痛みの底に眠る潔くも強靭な魂。自分を生き抜いていくために「私」が求めていたことは――。記念碑的青春小説。(解説・穂村弘)
  • ヒヨコノアルキカタ
    4.5
    一見なにげない毎日も、実は「はじめて」の連続。はじめての新鮮なドキドキを、ひとつひとつ拾い集めるエッセイです。全話に、『よつばと!』のあずまきよひこによるイラスト付き。
  • 昼のセント酒
    3.5
    真っ昼間、銭湯あがりの生ビール。この最強タッグに万歳!! 明日、あなたは《銭湯&生ビール》の素晴らしさに浸っている!! 『孤独のグルメ』原作者の久住昌之氏が綴る銭湯エッセイを原案にした、大人の道楽ドラマ『昼のセント酒』のコミック版。テーマはずばり“銭湯”と“酒”──背徳感を感じながらも、人々が働いている平日の昼間から銭湯で身体を流し、明るいうちから一杯飲むという、大人ならではの道楽を描いたストーリー。 主人公は銭湯大好きのサラリーマン・内海孝之。営業部では万年最下位の成績ながら、外回りの途中でも銭湯を見つけると、入らずにはいられない。お湯の香り、窓から入る陽の光、そしてゆったり流れる癒しの空気……銭湯には至福の時間が待っている。そして、湯上りの渇いた身体に流し込む生ビールのウマさといったら、もう──やめられるわけがありません。 久住昌之氏が語る銭湯の素晴らしさと、湯上りのビールの美味さを、『しあわせごはん』『戦争めし』の魚乃目三太が繊細かつ情緒たっぷりに描く、もうひとつの“銭湯讃歌”──“サラリーマン・内海孝之”が味わう至極の時間を存分に楽しんでください。きっと明日は、あなたも《銭湯&生ビール》の素晴らしさに浸っているはずです!!
  • 昼のセント酒
    3.8
    真っ昼間の、銭湯上がりの生ビール。これに勝てるヤツがいたら連れて来い! ドラマ化で話題となった『孤独のグルメ』『花のズボラ飯』の原作者 久住昌之氏が提案する「風呂」×「飯」の痛快エッセイ! 銭湯でからだを流し、明るいうちから一杯やる「昼のセント酒」。 天窓から入る明るい光。 高い天井に「コーン」と響くオケの音。 広い湯船につかって、さっぱりしたからだに流し込む泡の立ったビール。 このシチュエーションで飲む酒が、美味くないはずがない。 時代の変化に飲み込まれながらも生き延びてきた銭湯で、 人々に愛され続きてきた古い居酒屋で、 珍妙なものに遭遇したり、明るい酔いに浸ったり、人の生き方を垣間見て感慨深くなったり。 滑稽だけど、どこかノスタルジック。 お金をかけずに、気軽に、お酒を美味しく気持ちよく楽しむ、楽酔話。 「やっぱり昼間、湯に行って、あかるいうちから飲むビールは最強だ。どうしてくれよう」 (『昼のセント酒』第一回おだやかな町、浜田山より) ■■目次■■ 【ビールを特別おいしくする街歩き】 第一回 おだやかな町、浜田山 第二回 銭湯の親玉参り、北千住 第三回 北千住 大黒湯のバーナナ犬 第四回 生まれ育った土地、三鷹 第五回 ひと風呂浴びに、銀座 第六回 盗人、寅さん、立会川 第七回 仕事場の町、吉祥寺 第八回 ブルースだぜ、寛政町 第九回 雨に降られても、浅草 第十回 思い出溢れる、神保町
  • 美人になることに照れてはいけない。 口紅美人と甲冑女が、「モテ」「加齢」「友情」を語る
    3.0
    どうしたら女性であることを楽しめるのでしょうか? おしゃれをしたくとも恥ずかしかったり、他人の目が気になって好きな服も着れなかったり――。 『赤い口紅があればいい』で美人に見えるテクニックを明かしたシンガーの野宮真貴(口紅美人)と、『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』で素直に女を楽しめないことをぼやいたコラムニストのジェーン・スー(甲冑女)が、「女」と「女の人生」の歩き方をとことん語り合います。 <目次> 対談1 女性には「美人」と「美人予備軍」しかいない ■赤い口紅は似合わないと思い込む女性は多い ■美人になることに照れてはいけない ■若さを補いすぎると老けて見える ■授業参観はコスプレ気分で乗り切る ■モテファッションをすれば幸せになれるか ■最大公約数的なルックスが私の個性ではなかった 対談2 楽しそうにしてる人が、結局いちばんモテる ■東京オリンピックで世界に見せたい日本の成熟した女性 ■今は似合わないミニスカートも70歳になったら…… ■モテる服を着なくても楽しくしてれば自然とモテる ■男性は女性のわかりやすい記号に反応する ■コンプレックスを掘り下げて自分のキャラを活かす ■自分が測られるとキツイ物差しで他人を見ない 対談3 友達が少なくても、“女の人生”は楽しい! ■一人称が「僕」だった10代の野宮真貴 ■二人が恋愛に関して懺悔したいこと ■友達がたくさんいると一人に過剰な期待をしなくなる ■徹底的に正論で相手を詰めても何も残らない ■女友達とケンカできる人、できない人の違いとは? ■悪い男に引っかかると、女友達が必要になる ■友達関係に年齢差が関係なくなるおもしろさ 付録「女にもいろいろあるように赤にもいろいろあるのです」 ※本作品の対談1、対談2は「東洋経済オンライン」、対談3は「文春オンライン」に、それぞれ掲載されたものです。
  • 病弱探偵 謎は彼女の特効薬
    3.8
    マイは病弱でしょっちゅう何かの病気にかかっており学校も休みがち。ミステリー小説が大好きなマイは、ベッドにいる時間を使って謎を解く史上初(?)の「寝台探偵」。『珈琲店タレーランの事件簿』著者が放つ新たなるミステリー。「患者」と「病(やまい)」を合わせた貫地谷(かんじや)マイというおめでたい名前の主人公は高校1年生。彼女は病弱でしょっちゅう何かの病気にかかっており学校も休みがち。そして床にふせっている長い時間を使って謎を解く「寝台探偵(ベッド・ディテクティブ)」なのだ。マイと幼馴染みの同級生、山名井(やまない)ゲンキは「病まない」の名前通りに病気知らずの健康優良児。ひそかに想いを寄せているマイのために、ゲンキは学校で起こった不思議な事件を、今日もベッドサイドに送り届ける。6つの謎と2人の恋の行く末は?
  • ビロウな話で恐縮です日記(新潮文庫)
    3.9
    日記。それは自意識との戦いであり、記録に対する人間の執念であり、己の欲望の表明である――。弟に罵られ、母とケンカ、父の独り言を聞き流し、祖母とテレビ談議に花を咲かす。オタク仲間と萌え果たし、海賊になった夢を見る。山積みの仕事は捗らずとも、山盛りの趣味は無限に順調だ。妄想力の申し子にかかれば日常が一大スペクタクルへ! 豪華脚注と最新日記も収録した爆笑エッセイ誕生。(解説・ジェーン・スー)
  • ファッション!! 1【電子新装単行本版】
    -
    「あの子は ファッション<見せかけ>の天才だった」――。 新道 開(しんどう かい/36歳/妻子あり)、元ファッション業界の人間で、ガチガチの服オタク。 ファッションをこよなく愛する開はある日、才能と情熱がありあまる新人デザイナーのジャンに出会う。 ピュアでアツいジャンに心を動かされ、彼のブランドのショーを手伝い始めた開。 やがて自分のスキルや人脈、エネルギーを惜しまず注ぎ始め、ついには休職まで!? だが、爆走する開も、二人を応援する人々も、まだ知らない。 ジャンの「誠実な好青年」という顔が見せかけにすぎないことを――。 開の能力と、ジャンの才能、2つの異能の物語は、果たしてどこへ向かうのか…!? 【※重複購入にご注意下さい※】 本書は文藝春秋社にて配信された電子書籍「ファッション!!」の再編集版になります。
  • ファミリーツリー
    3.8
    少年は、父のいとこにあたる少女に恋をした。彼は両親への歯がゆい思いや情けない自分へのいらだちを抱えながら、曾祖母たち近しい大人に見守られ、大切な存在への想いを糧に成長してゆく。著者ならではの五感に響く筆致で、命のつながりの煌めきを描き出す物語。
  • ファミリーデイズ
    4.2
    中学校教師として多忙な生活を送っていた著者。けれど40歳を目前に、想定外の妊娠発覚! 母となり、やんちゃな娘の育児に奮闘する毎日が幕を開け──。「乳児 太もも 太すぎ」とインターネットで悩みを検索し続けた日々。どんなときも至ってのん気でマイペースな夫。教職時代に生徒たちが教えてくれた、子育てにとって一番大切なこと……。“明日”がもっと楽しみになる、ほのぼの家族エッセイ。
  • ファミリーランド【電子特典付き】
    3.9
    スマートデバイスを駆使して遠方から家族に干渉してくる姑と水面下で繰り広げられる嫁姑バトルの行方。金髪碧眼のデザイナーズチャイルドが「普通」とされる世界での子どもの幸せのかたち。次世代型婚活サイトでビジネス婚をしたカップルが陥った罠とその末路。自立型看護ロボットによって育児の負担が減った一方で、隔たれる母と娘の関係。技術革新によって生み出された、介護における新たな格差。対面しない葬式が一般的な世界で、二十世紀型の葬儀を希望する死者の本当の願いとは。ホラーとミステリ、ジャンルを超えて活躍する澤村伊智がテクノロジー×家族をテーマに描いた、新感覚の家族小説。 電子特典として、書き下ろしメッセージ付き。
  • 風神の手(新潮文庫)
    4.0
    1巻1,045円 (税込)
    あの日、風が吹かなければ、私は生まれてこなかった――。藤下歩実は母の奈津実とともに遺影専門の写真館・鏡影館を訪れた。病を抱えた母の撮影のために。そこに飾られた一枚の写真を目にして、母はひどく動揺した様子を見せる。小学五年生の男子二人組、入院中の高齢女性。川沿いの町に暮らす人々が発した幾重もの嘘が、思いもよらぬ場所へと流れ込み……。奇跡の本当の意味を知るミステリ。(解説・香山二三郎)
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -
    3.5
    1巻1,430円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世の中にすでに存在する写真に文を添えることで    まったくあたらしい物語が生まれた――      道尾秀介による危険な悪戯 写真から生まれた、道尾秀介初のショートショート集。 読み返すほど深まる――写真と連動する新感覚のミステリー。 (タイトル[一部]) 静かな午後  さがしもの  能才  デュロン  つちのうま  今夜 聞いてごらん、と言った女性の肌は濡れていた  何日か経つと静かになった          中身は家の裏に埋めたそうな  弟は野良猫とビーグルのあいだだった  指  髪飾りに見えるのは目だった  いたずら少年は翌朝になって発見された  旅立ち  短いからこそ生まれる面白さに圧倒される「50作品」を収録。 【著者プロフィール】 道尾秀介(みちお・しゅうすけ) 1975年東京都出身。 2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。 07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞、09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、10年には『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞を受賞。 11年『月と蟹』で直木賞を受賞。 その他の著書に『向日葵の咲かない夏』『いけない』『雷神』『DETECTIVE X』など多数。
  • ふくわらい
    3.7
    書籍編集者の鳴木戸定。彼女は幼い頃、紀行作家の父と行った旅先で特異な体験をする。不器用に生きる定はある日、自分を取り巻く世界の素晴らしさに気づき、溢れ出す熱い思いを止めることができなかった。第1回河合隼雄物語賞受賞作。
  • ふむふむ―おしえて、お仕事!―
    3.7
    あなたがなりたかった職業は何ですか。靴職人、お土産屋、動物園飼育係、フィギュア企画開発、漫画アシスタントにフラワーデザイナー。夢を叶え、技能と情熱をもって働く15職種16人の女性に、作家が直撃インタビュー。時に持ち前の妄想力を炸裂させ、時にキレキレの自己ツッコミを展開し、時に物欲の鬼と化しながら、聞き取った素晴らしき人生の物語。さあ皆でレッツ“ふむふむ”!
  • ふらっと朝湯酒
    3.8
    湯上りあとの朝ビール。「この余裕、この贅沢。今日は何からどうしよう」 『孤独のグルメ』原作者による“孤高の朝活グルメ”三度TVドラマ化した「孤独のグルメ」の原作者久住昌之が、 新たに提案するのが“ふらっと朝湯酒”。その名の通り、朝風呂に入ってついでに一杯飲んで帰るエッセイである。 朝風呂の気持ちよさを旅行のときだけにとっておかないで、もっと気軽に「朝風呂」を楽しんだっていいんじゃない!? ついでに、かる~く「朝酒」を嗜んだっていいんじゃない!? 『孤独のグルメ』でも作中モデルになったお店も再度レポート!朝っぱらから風呂入って酒飲んで寝る!前代未聞の「朝風呂」×「朝酒」痛快エッセイ。(本文より) 朝湯のあとの朝食のあとの、寝。この二度寝が好き。 本当は朝の温泉より、旅館の朝ご飯より、好き。この二度寝の、眠りに落ちていくとき、最高。絶頂。しあわせの絶頂。まさに、イッてしまう心地。この瞬間のために旅行に出てきた。といってもいい過ぎではない。その絶頂の前戯の皮切りが、朝風呂というわけだ。ふと思ったのだ。 別に遠方に旅をせずとも、朝風呂に行ったっていいんじゃないかと。自宅の狭いプラスティック風呂にちょこっと湯をためて、チョポンと入るんじゃなくて、ちょっと出かけてって、天井の高いでっかい風呂に、朝からザブンと入るのもいいんじゃないか。いや、いいに違いない。■目次■第一話 御徒町の湯と酢豚定食 第二話 荻窪の湯とモーニングプレート第三話 赤羽カプセルとジャン酎モヒート第四話 仙川の湯と天せいろ第五話 六郷温泉と冷やし中華 第六話 久松温泉と冷やしたぬきうどん第七話 よみうりランドの湯とペペロンチーノ第八話 成城の湯とカレーライス 第九話 武雄温泉とごどうふ第十話 糀谷の湯と目玉焼き
  • ふる
    3.4
    池井戸花しす、二八歳。職業はAVのモザイクがけ。誰にも嫌われない「癒し」の存在であることに、こっそり全力をそそぐ毎日。だがそんな彼女に訪れる変化とは。日常の奇跡を祝福する「いのち」の物語。
  • 舞台
    3.8
    29歳の葉太はある目的のためにニューヨークを訪れる。初めての一人旅、初めての海外に、ガイドブックを暗記して臨んだ葉太だったが、滞在初日で盗難に遭い、無一文に。虚栄心と羞恥心に縛られた葉太は、助けを求めることすらできないまま、マンハッタンを彷徨う羽目に……。決死の街歩きを経て、葉太が目にした衝撃的な光景とは――。 太宰治『人間失格』を愛する29歳の葉太。初めての海外、ガイドブックを丸暗記してニューヨーク旅行に臨むが、初日の盗難で無一文になる。間抜けと哀れまれることに耐えられずあくまでも平然と振る舞おうとしたことで、旅は一日4ドルの極限生活に--。命がけで「自分」を獲得してゆく青年の格闘が胸を打つ傑作長編!
  • 仏果を得ず
    4.1
    高校の修学旅行で人形浄瑠璃・文楽を観劇した健は、義太夫を語る大夫のエネルギーに圧倒されその虜(とりこ)になる。以来、義太夫を極(きわ)めるため、傍からはバカに見えるほどの情熱を傾ける中、ある女性に恋をする。芸か恋か。悩む健は、人を愛することで義太夫の肝(きも)をつかんでいくーー。若手大夫の成長を描く青春小説の傑作。直木賞作家が、愛をこめて語ります。
  • 武道館
    3.9
    【正しい選択】なんて、この世にない。 「武道館ライブ」という合言葉のもとに活動する少女たちが、最終的に“自分の頭で”選んだ道とは――。 様々な題材を通して現代を描き続けてきた著者が今回選んだのは「アイドル」。 視聴者のあいだで物議を醸したドラマ化を経て、待望の文庫化。 解説には、音楽家として多くのアイドルをプロデュースしてきたつんく♂を迎える。 結成当時から、「武道館ライブ」を合言葉に活動してきた女性アイドルグループ「NEXT YOU」。 独自のスタイルで行う握手会や、売上ランキングに入るための販売戦略、一曲につき二つのパターンがある振付など、 さまざまな手段で人気と知名度をあげ、一歩ずつ目標に近づいていく。 しかし、注目が集まるにしたがって、様々な種類の視線が彼女たちに向けられるようになる。 そして、ある出来事がグループの存続さえも危うくしてしまい……。 「人って、人の幸せな姿を見たいのか、不幸を見たいのか、どっちなんだろう」 「アイドルを応援してくれてる人って、多分、どっちもあるんだろうね」 恋愛禁止、炎上、特典商法、握手会、スルースキル、無料文化、卒業…… この数年であっという間に市民権を得た言葉たちの中には、 アイドルという存在から発生したものも多い。 新しい言葉が生まれた場所から見えてくるのは、今を生きる人々の様々な一面。 現代社会での生き方を模索するすべての人へ送る、真摯な物語。
  • ぷかぷか天国
    3.7
    満月の夜だけ開店するレストランで、焚き火を囲んでお月見をしたり、急遽思い立って、三崎港へのひとり大人遠足を計画したり。ベルリンでは、語学学校に通って予習と宿題に追われ、束の間の休みは、ご近所さんとホットワイン片手にクリスマスマーケットを梯子する。自分の気持ちに素直に、日々を自由に自然体で生きる著者による人気日記エッセイ。
  • プロムナード
    3.0
    人気作家・道尾秀介のヒミツが明らかに? 作家になるまでの道程、偏愛する映画や本のこと、昔好きだった女の子の話……デビューから6年の歳月をかけ、独自の視点で日常を切り取り、丁寧な言葉で書き綴った新感覚エッセイ集
  • ベスト本格ミステリ2018
    3.6
    2017年に発表された本格ミステリの短編と評論から、本格ミステリのプロフェッショナルが選びぬいたベスト作品集!――今読むべき、最先端の本格ミステリがこの一冊に!
  • 別冊天然生活 小川糸さんの春夏秋冬を味わうシンプルな暮らし
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 美しい山暮らしの中で見つけた、小さな暮らしと小さな幸せ 2022年から山小屋で暮らし始めた作家の小川糸さん。物語を紡ぎ、暮らしを整え、土に触れる小さな暮らしを実践しています。 山小屋での春夏秋冬の季節の移ろいはとても美しく、どの瞬間もキラキラと輝いています。 コロナ禍を経て、暮らしの足元を見直した小川糸さん。山小屋を建てることを決め、一念発起して車の免許を取得。山暮らしに向けて舵を取りました。 季節の果物や野菜で保存食をつくり、自分の手で暮らしをつくる小川さんは、新たな場所で輝いています。 小川糸さんの味わいある暮らしのエッセイや家時間の工夫、季節の食材を使ったレシピもご紹介します。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • ペンギンと青空スキップ
    3.9
    家への帰りに道草をして見つけた美味しいシュークリーム屋さん。長年の夢だった富士登山で拝んだ朝焼け。忘年会と称して、ペンギンと出かけたお気に入りのレストラン。一歩外に出れば、素敵な出会いが待っている。毎日を楽しく丁寧に暮らすには、ときには頑張っている自分へのご褒美やお休みも大切。そんなお出かけ気分な日々を綴った日記エッセイ。
  • ペンギンと暮らす
    3.6
    夫の帰りを待ちながら作る〆鰺。風邪で寝込んだときに、友人が届けてくれた菜の花ご飯。元気を出したい人の為に、身体と心がポカポカになる野菜のポタージュ…。大切なお客さまの為ならば、八百屋を6軒はしごすることも厭わない。そんな著者の美味しくて愛おしい、もてなしの毎日。ベストセラー『食堂かたつむり』の著者が綴る日記エッセイ。
  • ペンギンの台所
    3.6
    苦節10年の末に、小説『食堂かたつむり』でデビューを果たした著者。執筆、サイン会、取材と怒涛の日々を送る彼女に代わって、ペンギンが台所デビュー。まぐろ丼、おでん、かやくご飯…。へとへとで家に帰っても、ペンギンと食卓を囲めば一瞬にして元気になれる。心のこもった手料理と仕事を通じての出会いに感謝する日々を綴った日記エッセイ。
  • ペンギン・ハイウェイ
    4.0
    ぼくはまだ小4だけど、おとなに負けないほど、いろんなことを知っている。毎日きちんとノートをとるし、本をたくさん読むからだ(キリッ)。ぼくはある日、すごいナゾに出会った。最近、ぼくの住む町では、どこからともなくペンギンの群れが現れるという、あやしい現象がおきている。そしてぼくは、大好きな歯科医院のお姉さんが、コーラ缶をペンギンに変えるところを見てしまったのだ! もしかして、お姉さんが、ふしぎの正体!? ぼくはさっそく、ナゾの研究にとりかかることにした…!
  • ペンギン・ハイウェイ
    4.2
    ぼくはまだ小学校の四年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日きちんとノートを取るし、たくさん本を読むからだ。ある日、ぼくが住む郊外の街に、突然ペンギンたちが現れた。このおかしな事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした──。少年が目にする世界は、毎日無限に広がっていく。第31回日本SF大賞受賞作。
  • ホイッスル
    4.1
    長年連れ添った夫が突然失踪し、思い出の詰まった家も失った。理不尽な状況に、園原聡子は戸惑い絶望の淵に立つが、娘や姪、誠実な弁護士たちの支えで、新たな生活に向かって歩み出す。そして、夫を奪った不倫相手・沼田和恵と、法廷で対峙する日がやって来た。底知れぬ悪意に翻弄されながら、それでも強く生きる人びとの姿を通して、家族、夫婦の在り方を問う感動の長編!
  • 本格王2019
    3.0
    「ゴルゴダ」飴村行 「逆縁の午後」長岡弘樹 「枇杷の種」友井羊 「願い笹」戸田義長 「ちびまんとジャンボ」白井智之 「探偵台本」大山誠一郎
  • 本音の置き場所
    値引きあり
    3.9
    【電子版は本文中の写真がカラーです】 「おっぱいがくっついている私」を、“人”として認めてほしいだけなんだ。 「最も信頼が置ける言葉をもつ芸人」のひとり、フォーリンラブのバービー処女作。 一言一句、自分の筆で、自分の言葉で、あふれる本音を書き、FRaU webで200万PV突破の人気連載を単行本化! バービーが生み出された思い出の料理コラムにレシピ、読者からのお悩みに本気で答えるお悩み相談も収録! ジェンダーによるギャップ。 自分のカラダなのに女の部分に馴染めない気持ち。 料理することへの他人からの目線。 キャラ設定にもがき苦しむ日々。 体毛をなくすことへの執着。 親子の関係。 いじりと自虐。 東京と地方。 女子が共感せずにいられない文章の数々。 「えっ! バービーって、こんなこと考えてるんだ」という驚きと感動が満載です! 【本音の置き場所 コンテンツ】 はじめに 第一章 料理は好き。でも「男の胃袋」を掴んでたまるか 第二章 お笑い偏差値コンプレックス 第三章 ノーブラで街を歩きたいと思った理由  第四章 脱毛に失敗した切ない思い出 第五章 勝手にマリッジブルー 第六章 セックスには契約書が必要か  第七章 バラエティといじりの関係性  第八章 「期待されずに育った」事に感謝する理由 第九章 東京に出たがったバービーが「地方創生」を願う理由  第十章 「酒に飲まれていたころ」から夢を実現するまで コラム バービーの思い出レシピ 「本音」で答える バービーお悩み相談  本人に作ってもらいました! バービーを生み出した思い出レシピ 【著者プロフィール】 バービー(フォーリンラブ) 1984年北海道生まれ。2007年、お笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。男女の恋愛模様をネタにした「イエス、フォーリンラブ!」の決め台詞で人気を得る。FRaU webにてエッセイの執筆、TBS『ひるおび!』のコメンテーターとしても活躍。2020年7月からはTBSラジオ『週末ノオト』パーソナリティを務める。また、同年2月にバービーのプロデュースで話題を呼んだピーチ・ジョンコラボ下着が好評につき第2弾決定。2019年末開設したYouTube「バービーちゃんねる」では1ヵ月で280万視聴回数を超える動画もある。
  • ホンのひととき 終わらない読書
    4.2
    ああ、もっと読みたい。 偏読、雑読、併読、積ん読――楽しみ方いろいろあります。 年間300冊の本を読み、読書家で知られる女優の初エッセイ 子ども時代の読書体験、児玉清さんとの出会い――いつも、そこに「本」があった。 遠藤周作、東野圭吾、村上春樹、山本文緒など、大好きな「物語」の世界で想像の翼を広げ、ときに「今を生き抜く」ヒントが詰まった話題のノンフィクション、ビジネス書など、実用書の数々を手に取り、現実をかみしめる。 本書は毎日新聞本紙連載された読書エッセイと「週刊エコノミスト」に連載された3年半に及ぶ読書日記を中心に、選りすぐりの約100冊の本への想いを綴った。 女優であり、作家、脚本家として物語を紡ぐ、著者の感性と日常がみずみずしい。 「読書」という営みからあぶり出される女優の素顔が詰まった珠玉の初エッセイ。 不安な時ほど、その存在がしみる 大阪から上京して初のひとり暮らし。 休日は、朝起きてから夜寝るまで一人きりで「あれ、今日一言もしゃべらなかったな」という日もありました。ある日、さみしさにたえかねて、すがる思いで本屋へ行き、貪るように本を読みました。パリパリに乾いたふきんのような心が、文字の泉に浸り、徐々に柔らかくなっていくのを感じました。その時「本はわたしの心の友達」と確信しました。(まえがきより)
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    3.5
    今旬の作家の「本の物語」。新たな一歩を踏み出す8編。新しい扉を開くとき、本があなたのそばにいます。執筆陣は、中田永一、宮下奈都、原田マハ、小手鞠るい、朱野帰子、沢木まひろ、小路幸也、宮木あや子。
  • 僕らのごはんは明日で待ってる
    完結
    -
    高校生の亮太は、3年前に兄の死を経験してから、無気力な毎日を過ごしている。人が死ぬ小説ばかりを読み、一人で過ごす亮太。しかし、高校最後の体育祭を前に、クラスメイトの小春と親しくなっていく。天真爛漫な小春の存在が亮太の暗い心を次第に動かし…。恋から愛へ、時間と共に変わっていく二人の青春ラブストーリー。
  • 僕らのごはんは明日で待ってる
    4.2
    兄の死以来、人が死ぬ小説ばかりを読んで過ごす亮太。けれど高校最後の体育祭をきっかけに付き合い始めた天真爛漫な小春と過ごすうち、亮太の時間が動きはじめる。やがて家族となった二人。毎日一緒に美味しいごはんを食べ、幸せな未来を思い描いた矢先、小春の身に異変が。「神様は乗り越えられる試練しか与えない」亮太は小春を励ますが……。
  • 僕らのごはんは明日で待ってる 【分冊版】 1
    完結
    4.0
    ※電子版「僕らのごはんは明日で待ってる」の【分冊版】です。「第1話」収録。 高校生の亮太は、3年前に兄の死を経験してから、無気力な毎日を過ごしている。人が死ぬ小説ばかりを読み、一人で過ごす亮太。しかし、高校最後の体育祭を前に、クラスメイトの小春と親しくなっていく。天真爛漫な小春の存在が亮太の暗い心を次第に動かし…。恋から愛へ、時間と共に変わっていく二人の青春ラブストーリー。
  • 真壁家の相続
    3.3
    大学生の真壁りんに届いた、祖父の死の知らせ。急いで葬儀会場へ向かうと一人の青年が現れる。彼が祖父の「隠し子」と名乗ったことを皮切りに、相続の話し合いは揉めに揉めることに。マイペース、しっかり者、自由人、冗談好き、ゴシップ通…。一人一人はいい人なのに、火種が次々と浮上し家族は崩壊寸前。解決に奔走するりんだったが……。笑って泣けるホームドラマの傑作。
  • 政と源
    4.0
    東京都墨田区Y町。つまみ簪(かんざし)職人・源二郎の弟子である徹平(元ヤン)の様子がおかしい。どうやら、昔の不良仲間に強請られたためらしい。それを知った源二郎は、幼なじみの国政とともにひと肌脱ぐことにするが――。弟子の徹平と賑やかに暮らす源。妻子と別居し、ひとり寂しく暮らす国政。ソリが合わないはずなのに、なぜか良いコンビ。そんなふたりが巻き起こす、ハチャメチャで痛快だけど、どこか心温まる人情譚!
  • マタタビ潔子の猫魂
    3.5
    無口で地味な派遣OL潔子は、困った同僚・神経質な上司・いじわるな友人たちに悩まされる日々。実は彼らには、謎の憑き物が…。潔子の怒りが爆発するとき、飼い猫=古来の憑き物・猫魂と合体して、黒ずくめの美女に変身する!第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞した痛快エンターテインメントにして、『わたし、定時で帰ります。』著者のデビュー作。
  • まったなし
    3.9
    俳優・福士誠治さんも絶賛! 大好評「まんまこと」シリーズ第5弾! 妻を亡くした悲しみが癒えぬ町名主の跡取り・麻之助、 養子に入った家に年の離れた許婚のいる堅物の吉五郎、 そして彼らを親友と考えている金貸し丸三とその妾のお虎。 いずれも色男・清十郎に運命の人が現れることを願っているが、様々な障害や思わぬ事件に巻きこまれ……。 解説・福士誠治 ※この電子書籍は2015年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 窓の魚(新潮文庫)
    3.8
    温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。決して交わることなく、お互いを求め合う4人。そして翌朝、宿には一体の死体が残される――恋という得体の知れない感情を、これまでにないほど奥深く、冷静な筆致でとらえた、新たな恋愛小説の臨界点。(解説・中村文則)
  • マナーはいらない 小説の書きかた講座
    3.9
    作家・三浦しをんが「小説」を真正面から考えた――。「小説を書くのは自由な行い」。だがしかし、「ここを踏まえると、もっと自由に文章で表現できるようになるかもだぜ!」。長編・短編を問わず、小説を「書く人」「書きたい人」へ贈る小説の書きかた講座。人称、構成、推敲など基本のキから、タイトルのつけ方や取材方法まで、本書タイトルにあやかって「コース仕立て」でお届けする大充実の全二十四皿。
  • まほろ駅前狂騒曲
    4.3
    まほろ市は東京都南西部最大の町。 駅前で便利屋「多田便利軒」を営む多田啓介と、 居候になって丸二年がたつ行天春彦。 二人のもとに、かつてない依頼が…… それは、夏の間、四歳の女の子「はる」を預かること。 慣れないことに悪戦苦闘する二人に、忍び寄る「魔の手」! まほろ市内で無農薬野菜を生産販売する「家庭と健康食品協会」の幹部・沢村。 まほろの裏社会を仕切る、若きボス・星。 地元のバス会社・横浜中央交通(横中)に目を光らす岡老人。 彼らのおかげで、二人は前代未聞の大騒動に巻き込まれる! 文庫特典 短篇「サンタとトナカイはいい相棒」収録。 解説・岸本佐知子(翻訳家)。 太っ腹の全528ページ。見た目は「最厚」、中身は最高! 『まほろ駅前多田便利軒』『まほろ駅前番外地』に続く、 三浦しをんが心血をそそいだ「まほろシリーズ」 堂々の完・結・篇!
  • ままならないから私とあなた
    3.9
    あなたが見ている世界は、ほんとうに「正しい」世界なの? 天才少女の薫と平凡な雪子――二人の友情の行方は 天才少女と呼ばれ、成長に従い無駄なことを切り捨てていく薫と、無駄なものにこそ人のあたたかみが宿ると考える雪子。 すれ違う友情と人生の行方を描く表題作。 男が先輩の結婚式で出会った美女は、人間関係を「レンタル」で成立させる業者だった――「レンタル世界」。 既存の価値観を心地よく揺さぶる二篇を収録。 解説・小出祐介(Base Ball bear)
  • 真夜中の栗
    3.3
    私の毎日はいたって平凡だ。仕事をして、料理を作る。市場で買った旬の苺でサラダを作ったり、暖房が壊れた寒い日には、キムチ鍋を囲んだり。眠れない夜には、茹でただけの栗を食べながら窓辺で夜空を見上げ、年末には林檎ケーキを焼きながら年越しの準備をする。誰かの笑顔のために、自分を慈しむために、台所に立つ日々を綴った日記エッセイ。
  • まるい三角関係 三者三様おしゃべり三昧
    -
    1巻1,760円 (税込)
    「お題ナシ、すべてアドリブ」で繰り広げられる、二人のゲストとの気ままなおしゃべり。『婦人公論』好評連載のシリーズ第3弾。 【ゲスト】(敬称略) ・片桐仁 & 片桐はいり ・いとうせいこう & バービー ・博多華丸・大吉 ・よゐこ(有野晋哉 & 濱口優) ・齋藤孝 & 為末大 ・黒沢かずこ & 鈴木拓 ・水道橋博士 & 近田春夫 ・高田文夫 & 中野翠 ・岩崎良美 & 細田守 ・江上敬子 & 白鳥久美子 ・綾小路翔 & ヒャダイン ・天海祐希 & 草笛光子 ・さだまさし & 笑福亭鶴瓶 ・細野晴臣 & リリー・フランキー
  • 漫画版 野武士のグルメ 1st 【電子限定おまけ付き】
    3.6
    1~3巻1,018円 (税込)
    定年を迎えた香住武は、昼下がりの散歩中、なんでもない焼きそばとキンキンに冷えたビールのうまさを知ってしまう。そして、ひとり飯の楽しさに目覚めた彼は、心もお腹も満たしてくれる至福の美味しさを探し始めるのだ。「風邪の予感を吹き飛ばす熱々タンメン」「気合入れ過ぎなご馳走スキヤキ」「殿様の麦とろ飯」「民宿の朝ごはん」など、全九編。電子限定おまけに、原作者・久住昌之先生の書き下ろしエッセイを収録した新装版!!
  • 漫画版 野武士のグルメ カラー版 1st 01
    3.0
    1~3巻396円 (税込)
    【漫画版 野武士のグルメをフルカラーで味わい尽くす!】 還暦で知った、この醍醐味!! こういうのがウマいんだ。最高だね、焼きそば&昼ビール!! サラリーマンとして定年まで真面目に勤め上げた香住武(60歳)は、昼下がりの散歩中、ソースが香る焼きそばとキンキンに冷えたビールのうまさを知る。定年後に見つけた秘かな楽しみ、それは「ひとり飯」「ひとり酒」。ひとりだからこそ人目を気にせず、己の流儀で思うがままに食べたい――そう、野武士のように。もう食べずにはいられない、垂涎の極旨グルメコミック、フルカラー版で再登場!! ※『漫画版 野武士のグルメ』の全9話中、『九月の焼きそビール』『タンメンの日』『朝のアジ』の3話を収録しています。 ※カラーに対応していない端末で閲覧する場合はモノクロでの表示となりますのでご注意ください。
  • 満月の泥枕
    3.4
    1巻1,600円 (税込)
    生の悲哀、人の優しさが沁みわたる、人情ミステリーの傑作。 娘を失った二美男と母親に捨てられた汐子は、貧乏アパートでその日暮らしの生活を送る。このアパートの住人は、訳アリ人間ばかりだ。二美男はある人物から、公園の池に沈む死体を探してほしいと頼まれる。大金に目がくらみ無謀な企てを実行するが、実際、池からとんでもないものが見つかった!その結果、二美男たちは、不可解な事件に巻き込まれていくことになる……。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 満月の泥枕
    3.9
    1巻880円 (税込)
    姪の汐子(しおこ)と下町で暮らす凸貝二美男(とっかいふみお)は、泥酔した公園で奇妙な光景を目撃する。白髪の老人、叫び声、水音、歩き去る男。後日訪ねてきた謎の少年は、二美男が見たのは「自分の伯父が祖父を殺した」現場だと言う。遺体の捜索を依頼された二美男は、汐子や貧乏アパートの仲間と共にとんでもない事態に巻き込まれていく――。人生に悩み迷う時、背中を押してくれる傑作長編。
  • おやごころ
    3.5
    お気楽者の麻之助、ついに父に――! 妻のお和歌が子を宿した麻之助。子どもの名前を考えながら、今日も町の揉め事に立ち向かう! 大好評「まんまこと」シリーズ第9弾。
  • まんまこと 1
    完結
    4.7
    江戸は神田。町人たちのいざこざを奉行所に代わり調停する役目を持つ町名主の跡取り息子・麻之助。ある日、お気楽者と知られる彼の元にとんでもない難問が持ち込まれた。太物問屋の娘・おのぶに子ができたという。その相手はなんと麻之助だというから大変だ。身の潔白を証明するため、父の代わりにこの騒動の真相を探ることになったが…!? 「しゃばけ」の畠中恵原作のお江戸人情ミステリーを完全漫画化。このコミックスでしか読めない畠中恵かきおろしエピソード「味くらべ」も収録! (文春文庫刊『まんまこと』より)
  • 万葉と沙羅
    NEW
    4.5
    本は非常口。いつだって、逃げていいんだよ。 中学で友人関係に苦しみ不登校だった沙羅(さら)が選んだのは通信制高校。そこで再会した幼なじみの万葉(まんよう)は、古本屋でバイトする青年。「本という宝を探すにはコツがいる」と彼に教えられるうちに、沙羅も読書の奥深さに目覚めていって――。絵本や小説など著名な25冊の本が登場。大切な人と本でつながる瑞瑞(みずみず)しい青春小説。解説・若松英輔 ※この電子書籍は2021年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 見えない誰かと
    3.6
    あなたはひとりじゃない。きっとどこかにつながっている人がいる。人見知りが激しくて他人と打ち解けるのにも時間がかかったという筆者。親しくもない人と一緒に何かするくらいなら、一人でいたいという性格が、出会いによってどう変わったか。大好きな先生、かわいい後輩、一緒に働きたい友達…。誰かとつながっているよろこびを綴った初エッセイ。
  • 水の月
    3.8
    1巻1,830円 (税込)
    百花と千愛は3つ違いの姉妹。両親のもと成長していたが、ある日両親が離婚する。 父の元へ引き取られた百花と、母の元へ引き取られた千愛。離れて暮らすようになって30年が過ぎ、39歳となった百花は、制作会社の契約社員として働いている。 ある日、担当している番組の百花宛に1通の手紙が届く。長らく会っていない妹・千愛からの手紙に驚きながらも、手紙の内容から千愛からのものだと確信し、返信にメールアドレスを書いておいた。 それから2人のメールのやり取りが始まる。千愛はすぐに、重大な事実を知らせる。 会えなかった間の30年の間を埋めるように、互いの辿った道を綴る。 父の再婚相手との関係がうまくいかず、早くに自立した百花。母子家庭で困窮状態にあったが、結婚を経て、1児の子育てに忙しい千愛。最初に語り合ったのは、そんな表向きのこと――。 距離が近づいていくうちに、心の底に仕舞った思いをぶつけあっていく2人。 共有できない母との思い出、途切れた時間は再びつながるのか……。
  • 水の柩
    3.5
    タイムカプセルに託した未来と、水没した村が封印した過去。時計の針を動かす、彼女の「嘘」。平凡な毎日を憂う逸夫は文化祭をきっかけに同級生の敦子と言葉を交わすようになる。タイムカプセルの手紙を取り替えたいという彼女の頼みには秘めた真意があった。同じ頃、逸夫は祖母が五十年前にダムの底に沈めた「罪」の真実を知ってしまう。それぞれの「嘘」が、祖母と敦子の過去と未来を繋いでいく。
  • 未中年~四十路から先、思い描いたことがなかったもので。~
    3.0
    片山亜弥40歳。編プロに勤める彼女は、結婚し家も仕事もあり、傍から見れば順調そうに見える生活だった。だが彼女が感じている焦燥感は――恋や結婚だけではなく、アラフォー女性たちが現実に抱えている悩みや心の叫びを、諦めきれない女子のカリスマジェーン・スーが描く意欲作!!

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