光

605円 (税込)

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島で暮らす中学生の信之は、同級生の美花と付き合っている。ある日、島を大災害が襲い、信之と美花、幼なじみの輔、そして数人の大人だけが生き残る。島での最後の夜、信之は美花を守るため、ある罪を犯し、それは二人だけの秘密になった。それから二十年。妻子とともに暮らしている信之の前に輔が現れ、過去の事件の真相を仄めかす。信之は、美花を再び守ろうとするが――。渾身の長編小説。

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光 のユーザーレビュー

3.7
Rated 3.7 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    ヒメアノ〜ルのように息詰まる描写と疾走感がある。振り返る度霊が近づくように、捲る度危うさが近づいてくる。

    津波による被害の描写は首元を締められるように、じりじり恐怖を感じさせて細やかだ。
    臭いまで伝わる。
    地震雷火事親父。

    光る角度により影のように見え隠れする暴力性を、「どこにでも存在する」と気

    0
    2024年05月19日

    Posted by ブクログ

    鬱展開大好き人間なのでこちらは救いようがなくてとても良かった。災害の発生がベースにあるから、こんな感想を抱くのは今の日本だと不謹慎なのかもだけど。

    災害がひとつのきっかけではあるものの、登場人物たちの性質や関係性は、潜在的にあるいは顕在的に最初からあったものなように思う。深くはない、かといって決し

    0
    2024年03月13日

    Posted by ブクログ

    ここ最近読んだ本の中で1番いいです。
    タイトルとは裏腹に、内容は暗闇続きで全く光を見出せません。たとえ捻くれていて、決して明るいとは言えなくても、読んでいて光を探し求めてしまうのは何故でしょうか(^_^;)

    0
    2023年08月10日

    Posted by ブクログ

    体調がいい時に読まないとやられてしまうような重いテーマだった。でも読んで良かった。沢山の事を考えさせられました。

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    2025年03月21日

    Posted by ブクログ

    三浦しをんさんは こういうのも書くんだ!というのが最初の感想。他の方と同じで なんとなく 読後感がどよんとした。けど、よく考えたら あってもおかしくないことだ。暴力には 暴力。目には目は当たり前のことで、わかっているからこそ 口をつぐんでしまうんだろう。何年かすぎたあとの 信之一家を読んでみたい。

    0
    2024年11月12日

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