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Posted by ブクログ 2024年03月13日
鬱展開大好き人間なのでこちらは救いようがなくてとても良かった。災害の発生がベースにあるから、こんな感想を抱くのは今の日本だと不謹慎なのかもだけど。
災害がひとつのきっかけではあるものの、登場人物たちの性質や関係性は、潜在的にあるいは顕在的に最初からあったものなように思う。深くはない、かといって決し...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月18日
これまで読んだ三浦本とは全く異なる内容で、ホラーとまでは言わないが、冷え冷えとした怖さを感じる一冊。圧倒的かつ理不尽な暴力に振り回される人間。自然のちからだけでなく、隣人、親、夫婦の間でも振るわれる。力だけでなく無関心という暴力も。そして、その力とは全く無縁だった人間も、ひとたびその機会を得るとそれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月08日
『舟を編む』のイメージを持って手にとってみましたが… ギャップがあまりにもあり過ぎ‥
狂気か、いや、日常のある深い部分、普段は表になかなか出てこない部分を飾り気無く表現している様にも思われます。
川崎の街を舞台に、その影と光を演出してます。
『光』の救いを求めているのか、『光』そのものが無い世界なの...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月14日
この話に出てくる人間は、話の中心的存在から脇役までどこまでいっても自己中心的にしか生きられない。でも、彼らはあくまでも自分と周囲の人間を加害者と被害者、正義と悪に分けたがる。側から見れば、冷酷で昏い人間に見える登場人物たちだが、そうした感情は現実を生きる私たちの誰もが、そしてこの世界の万物が持ち合わ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月25日
最初のうちはリアリティを感じにくくて、感情を誰に入れることも出来ず、つらい設定もあってか読むのがきつかったけど、輔の視点で語られるあたりからは、読み進めるスピードが増して、気づいたら一気に最後まで読んでしまった。タイトルの「光」とは「希望」なのかなと勝手に思っていたけど、そうじゃない。では何なんだろ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月13日
「光」というタイトルに惹かれ読み始めた本作。そこにはきっと希望の光が存在するはず、と思っていたんだけど、あったのは暗く落ちる影と、求めるけど得られない光。描写には目を背けたくなるようなものもあったけど、読後は不思議と落ち着いたような気分だった。家族の今後を想像したくもあったし、自分が主人公の立場であ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月28日
小さな離島で生まれ育った信之は、同級生の美花と付き合い、幼馴染の輔は信之を慕う。ある日島を大津波が襲い、3人と数人の大人だけが生き残る。救出最終日に美花がある大人に襲われ、信之が助ける際に殺めてしまう。秘密を抱えたまま3人が迎えた20年後、実は当時の真相を知っていた輔が信之と美花の前に現れ脅かす。...続きを読む
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