山吹あやめの作品一覧

大学卒業まで残り1年

月也と陽介の関係性にも終止符を打つ時が近づいていた。月也の学費をどうにかしようと自身の休学を申し出ようとする陽介だったが、月也自身はその提案に対して怒りを露わにする。

喧嘩のような状態になってしまい家を出ていくという月也。しかし、翌日にあるメッセージを残す。

『犯行計画が出来次第、陽介の世界を壊してやるから』

1人しか乗れない船にどちらが乗るのか、あるいはどちらを乗せようとするのか。「日下」と「桂」の真実を知るために2人が自身の世界を壊しにいく。

死にたがりの完全犯罪シリーズ第3弾

自分は陽介にとっての家族なのか、桂を家族としていいのか悩む月也。家族と言ってしまった事に、疑問を持ち始める陽介。言葉を紡かけて、口に出せず「なんでもない」でやめてしまうもどかしさ。

生まれつきの犯罪者だったら、正義とは、言葉の重み、死にたがりなど、2人を繋ぐもので日常は溢れている。

未来を考え出す2人にも、成長が垣間見える。

今日も「お悩み相談サイト」に届く妙な依頼を解決する陽介と月也。しかし陽介の祖父の葬式により、一変する。実家に帰らなくてはいけなくなった陽介は、父親から大学を中退して農家を継ぐことを強制される。日下を嫌っているはずなのに、流されてしまう陽介。そんな気持ちを汲み取った月也もまた、ある事を隠しているようで…。
2人にとって、お互いの存在をもう一度考え直さなくてはいけない時なのかもしれない。

落ち着いたと思った完全犯罪計画が再び動き出す

地元の有力者である桂の息子と、町の相談役を兼ねた農家である日下の息子。親から町から逃げてきた2人は、一緒に暮らしながら「お悩み解決サイト」を開く。しかし、それは日下陽介が考えた、「親を殺すための完全犯罪を計画している桂月也」を止めるためのものであった。

11の短編に分かれていて、依頼者からもたらされる謎が2人の関係性を時には進め、時には暗い方向へと誘っていく。

時々入れ替わる2人の口調にも読み進めると、1つの味であるし、気持ちの代弁でもあるように感じてしかたがない。

一旦犯罪を諦めて、お悩み相談しつつ学生生活。
しかし、実家からの連絡で帰省する事に。

相談謎もありましたが、過去の謎も。
そしてついにというべきか、長男神話の実家からの
家族不幸の連絡。
さすがにこれに反応しないのは…でしたが
帰宅しての、父親からの無茶っぷり。
先輩のように奨学金を…とも思いましたが
結局暮らしてくのにお金がいりますし。
使えるものから引き出すのはよろしいかと。

地元で残りの日数で、という無茶っぷりでしたが
きっちりと結果（？）ひねり出せたようで…ｗ
ものすごく販促技ですが、これによって
先輩の方も最初に戻る、な状態に。
あちらも、どうなるのでしょう？？