水の柩

水の柩

726円 (税込)

3pt

タイムカプセルに託した未来と、水没した村が封印した過去。時計の針を動かす、彼女の「嘘」。平凡な毎日を憂う逸夫は文化祭をきっかけに同級生の敦子と言葉を交わすようになる。タイムカプセルの手紙を取り替えたいという彼女の頼みには秘めた真意があった。同じ頃、逸夫は祖母が五十年前にダムの底に沈めた「罪」の真実を知ってしまう。それぞれの「嘘」が、祖母と敦子の過去と未来を繋いでいく。

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水の柩 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年11月25日

    いやぁ、道尾氏の作品は吸い込まれる?
    なぜ、家族でバスになり、それぞれのきっかけになるダムに行くのか?。最終章でその謎がわかる。ついつい最初に戻って読み直してみた。それでもわからない。巧妙に構成されていた。

    「同級生のいじめ」「祖母の子供のころの苦い思い出」
    忘れてしまいたい事と、忘れてはならない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月19日

    「道尾秀介」の長篇作品『水の柩』を読みました。

    『鬼の跫音』、『龍神の雨』、『球体の蛇』、『光媒の花』、『月の恋人―Moon Lovers』、『月と蟹』、『カササギたちの四季』に続き「道尾秀介」作品です。

    -----story-------------
    いま最も眩しい作家が描く、成長と再生の物語...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月03日

    過去と未来、嘘と事実、悲しみや喜びは全て主観であり、他人には絶対に知ることができない。
    本当は自分の中にだけある。
    色んなことが思い出されて、これからのことも考えさせられました。
    幸せが少しでも感じられれば、救われるのかな。
    皆、足掻いて生きています。

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    Posted by ブクログ 2020年10月14日

    とにかく暗かった。
    なかなか入り込めず苦労した。

    始まりは
    20年後の自分へ」よくあるタイムカプセル。
    だけどここにも深い意味があった。、
    吉川逸夫と
    木内敦子、そして逸夫の祖母いく。
    祖母のいくも悲しすぎる〜


    敦子は壮絶ないじめを受けていた
    こんな話をして申し訳ないのだけど〜
    何故いじめを受...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月20日

    中学生の逸夫と敦子。
    逸夫の家は旅館を経営してて、女将を引退した祖母いくの過去には、嘘と罪が。
    敦子は母子家庭で、まだ小さな妹がいる。
    そして、学校では過酷ないじめにあっていたが、逸夫はそれに気付かずにいた。

    ふたりは文化祭をきっかけに交流をもち、夜の小学校に忍び込んで、タイムカプセルを開け……。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年09月13日

    祖母が隠したかったもの。
    びっくりするような展開、というほどのことはないが、全体的に涼しい雰囲気の漂うお話です。

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    Posted by ブクログ 2018年01月21日

    2018.1.21
    暖かさの中にダークさもあって
    中盤はどうなっちゃうのってハラハラもあってすごくよかった。
    冬の晴れた日中の部屋で読んで気持ちよかった。

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    Posted by ブクログ 2017年04月20日

    2017年、16冊目は、アベレージ高い道尾秀介の長編。

    今回、あらすじは省略させていただきます。

    ミステリーのフォーマットで描かれるのは、主人公、逸夫とその周りの人々のヒューマンドラマ。

    道尾慣れしてしまったからか、ミステリー要素は最初から疑ってかかっていたからか、大きな驚きはなかった。それで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年05月08日

    水の柩=ダムがすごく印象的な役割を果たしている。ミステリではないけれど、面白い青春の物語。小さな叙述トリックの演出がにくい。

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    Posted by ブクログ 2016年04月30日

    70才のいくと、15才の敦子。年の差はあれど、二人とも偽りたい、記憶から無くしたい「じぶん」がいた。
    二人をつなぐ敦子の同級生、逸夫。
    彼もまた、何も変わらない日常に退屈し、モヤモヤとしたフィルターを通して世の中を漫然と見ていた。
    何も変わらない日常がいかに大切だったかを思い出し、いくと敦子を連れ出...続きを読む

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