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他人の家とは何か「ズレて」いる――。友人の香織の家に遊びに行った「わたし」。近況報告するうち、各々の家に伝わる独自のルールの話になり……。(「ひとんち」)「私」は食玩コレクターの柳から、「シュマシラ」という聞いたことのないUMAをモチーフにしたロボットを見せられ……。(「シュマシラ」)ホラー小説の新鋭・澤村伊智による、日常のすぐそばに潜む恐怖を描いた全8編!
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Posted by ブクログ
再読! 澤村先生は短編集もでたらめに面白い!とても怖い!! 日常のすぐ隣に歪な恐怖が潜んでいる8本の短編集 特に『シュマシラ』『宮本くんの手』『死神』の3本が好きでした シュマシラの冒頭からは想像できないラストは何回読んでも鳥肌が立ちます 『ひとんち』『じぶんち』が最初と最後にきてるのがまたすごく良...続きを読むい構成 自分の家の常識は外では非常識かもしれない、そんな不安な気持ちになる
やっぱり澤村先生の作品はめっちゃ怖くて最高!全部タイプの違う怖さですごい。 特に好きなのは「ありふれた映像」と「死神」。どちらも不気味な情景描写が巧みで、脳内で鮮明な映像が浮かび上がってしまって本当に怖かった。小学生の時「世にも奇妙な物語」や「本当にあった怖い話」に本気でビビり散らかしていたあの恐怖...続きを読む心が蘇った。 反対に「闇の花園」のオチは予想もしていなかったものでゲラゲラ笑ってしまったのだけど、あれは澤村先生から笑わせに来ているよね…??
単行本からの再読。内容をぼんやりと覚えている程度だったので、新鮮に読めました。「シュマシラ」が最高でした。特にラストの動物園の雰囲気が不気味で大好きです。シリーズものじゃないホラー短編をもっと読んでみたいと思いました。
匿名
面白かった!
宮本くんの手 が1番好きです。 手荒れをバグと表現する所も、追い詰められ 追い込まれた際に、変な思い込みから 取り返しがつかない事をしてしまうのが 狂気を感じました。 ありふれた映像 も、日常誰もちゃんと見ない物に 悪意のように忍び込ませるという発想も面白かった。 在らぬ物が映って...続きを読むるのではと、街を歩いてる時 ふと思い出しそうで。
#怖い #ダーク
本当に怖いものは、人間である。という仮説を見事に覆された一冊。 何気なく過ごしている日常が、ほんの少し傾いただけで、これほどまでの恐怖を感じることとなるとは。 「ゾッとする」短編集。これが短編集でよかったほど、怖い数々の話。 中でも特に気になった作品を。 「ひとんち」 「人は人、うちはうち」とい...続きを読むう言葉があるが、そうした言葉で収まりきらないスケールの恐怖を、「ひとんち」という、たった4文字で表してしまう秀逸さ。多様性とはいうけれど、こんなマイノリティは、きっと許されるわけがない。しかし、当人たちは、それが普通だと思っている。そこが恐ろしかった。 「夢の行き先」 タイトルからキラキラしたものを思い浮かべたら、それは大きな間違いで、夢は「良い夢」ばかりでない。 何日も同じ悪夢にうなされる主人公は、自分と同じ夢を見ていたという、クラスメートがいることに気づいた。やがてそれはクラス全体を巻き込む、恐怖へと繋がっていく。夢の内容は、日記にしたり、話してはいけないのかもしれない。 「じぶんち」 旅行に出かけたり、仕事で長期間帰らずにいた家に戻ったときに感じるなんとなくの違和感。そうした不気味さはすぐに解消されるものだけど、それが増幅されていくのがこの短編。帰った家は、本当に「自分の家」かが不安になる。自分の家は、恐怖からの最後の逃げ場のように思えるが、そこからすらも逃してくれない。
普段ありがちな感じの話やけど、それが…それやからこそ怖い… って感じのホラー集。 「キャー怖い〜!」って感じではなく、 ゾワゾワ… ゾッ〜… えっ… みたいな心に滲み入る(表現し難い…)みたいな恐怖感。 こういうの読むと、夜道が怖いとかやなくて、何かの拍子にふと思い出す… で...続きを読む、 ゾワゾワ〜… みたいな。 深層心理に響くような作品。 こういうヤツは、一生残りそうで嫌やな… 忘れてるようで、忘れられない… 人の頭の裏側に焼き付けやがる(^_^;)
『光のとこにいてね』と並行して何故これを読んでいたのか自分でも謎ですが、澤村さんワールドの闇の力が働いていたのでしょうか? 短編集なのでそれぞれのお話ごとに簡単に感想を。 *********************** 【ひとんち】 勉強中の合間の小休止に読んだのですが、全然休憩になりませんでした...続きを読む。怖すぎます。 途中から嫌な予感はしていたのですが、最後の最後でいやぁああ!と本を勢い良くクローズ。『オーディション』という映画を思い出し、更に傷が広がりました。 【夢の行き先】 昔、友達と百物語をして遊んだ事を思い出しました。夢を扱ったホラーはやはり多いですが、これは新しい切り口で、どうなるんだろう?!とハラハラすると同時にどこか懐かしい気持ちになりました。 【闇の花園】 冒頭から突然に中二病のような語りが始まり、「賢しらな神の枷」とか言い出すのにどうした?!と困惑していたら少女虐待疑惑の話になり、また中二病が発症し、あれ?実はそういう事?なんだー…って、えぇ?!そっちかよ?!!と、最後は笑ってしまいました。ホラーと笑いは紙一重な所が堪らない。 【ありふれた映像】 着眼点が凄い。店内で流しっぱなしにしている独自の販促ムービーって確かにあまりちゃんと観ていないですよね。今後、ヨドバシ等の巨大モニターに何か映っていないか凝視してしまいそう。真実を考察してしまう終わりも良かったです。 【宮本くんの手】 有り得ないんだけれど無いとも言い切れない不思議な現象。実際にこういう事があってもおかしくないなと思わせる説得力。不思議な話で面白く読んでいましたら、最後でメガトンパンチ喰らいました。ゾッとします。 【シュマシラ】 絶対に行きたくない動物園NO.1。 【死神】 不幸のメール、呪いの着信、呪いのビデオ(貞子さんのおうち)。使い古された題材なのに、まだこんなにも怖く出来る澤村さんの力量に感動。終わりも、この手のものに期待される嫌な終わりで最高でした。 【じぶんち】 絶対に帰りたくない家NO.1。 *********************** 多種多様なホラー作品を一度に読めて非常にお得感満載の本でした! お勧めは断然【ひとんち】です。(結局これ)
日常の延長にありそうなジワっとくるホラーオムニバス。 突拍子もない展開よりも、身近にある出来事を上手く使ってるのが良かった。「ひとんち」「ありふれた映像」が個人的にはオススメ。
澤村伊智らしいホラーだった。 日常の中に入り込んでくる不気味な感じが夏にちょうど良かった。 短編なのも読みやすく特に「シュマシラ」と「ありふれた映像」が面白かった
澤村伊智さんプチバズり中。アンソロジーで読んだ短編が面白かったのもあって、こちらも期待大で読む。この人の上手いところは、怪異の正体が判明するまでわけがわからず翻弄される部分だと思う。そういう意味で、サクッとダイレクトに恐怖が突き刺さる短編の方が面白いのではと勝手に判断する。 「ひとんち」 自分の家...続きを読む庭では普通でも他所から見ると異常なことだったという話。オチも効いてる。 「夢の行き先」 同じ悪夢を続けて見るなんて状況、大人でも十分怖い。しかもそれがダブルで襲いかかってきたら…… 「闇の花園」 クラスに馴染めないゴスロリ少女沙汰菜を心配する熱血教師吉富。予想もつかないホラー展開に驚き。 「ありふれた映像」 すごく怖いというか、厭な感じ。日常に何気なく流れている販促映像の中にまぎれる異様なものも、それを作ったらしき河村だか河井だかいう男のことも。 「宮本くんの手」 澤村さんっぽい主人公は同僚の宮本くんの酷い手荒れが気になっていたが、大震災が起こった日に様子が一変し……。気にすることないのにというのは人ごとだから言えることかも。 「シュマシラ」 シュマシラという幻獣を求めて、姿を消した趣味仲間の行方を探す主人公と友人がたどり着いた真実とは。 「死神」 これもいい感じに不気味。最初に〈不幸の手紙〉を布石として語り、一見関係ない話が始まったと思ったらじつは……という気味の悪さ。語り手の香川って短編『涸れ井戸の声』の主人公だよね(これも怖かった!)。 「じぶんち」 子供の頃、家族がいない家に帰ってきた時の誰にも身に覚えがある不安感がよく描かれている。このあとトンデモ展開になっていくのだが、説明的に書かないことによってかえっていろいろ想像させる。ウルトラQとか円谷英二の世界に出てきそう。
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ひとんち 澤村伊智短編集
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