ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ

682円 (税込)

3pt

ぼくはまだ小学校の四年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日きちんとノートを取るし、たくさん本を読むからだ。ある日、ぼくが住む郊外の街に、突然ペンギンたちが現れた。このおかしな事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした──。少年が目にする世界は、毎日無限に広がっていく。第31回日本SF大賞受賞作。

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ペンギン・ハイウェイ のユーザーレビュー

頭が良く、研究熱心で、理屈っぽい。全然子供らしくないけど、どこか憎めない小学四年生のアオヤマ君。彼の町で起こる不思議な現象とミステリアスなお姉さんとのひと夏の研究と冒険の物語。
ペンギンの群れや「海」、シロナガスクジラやジャバウォックが次々と町に出現してくると思ったら、普通にいじめっことのケンカや探検、おっぱいに思いを馳せたりと、非日常と日常がうまく合わさっていて、あまりSFが得意じゃない人にもオススメです。
森見登美彦独特の、小学生とは思えないくどい言い回しは健在でありながら、表紙の絵のような淡い切なさが全体を通して感じられます。舞台が京都ではなく新興住宅地なのは森見作品にしては珍しいかも。
短い夏休みが終わってしまう、あの懐かしい切ない気分を思い出すのにぴったりな作品です。

4.2
Rated 4.2 stars out of 5
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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「ぼくは毎日、えらくなるために勉強しているのだ。」
    これぞまさに森見登美彦さんワールド、で最高な本です!

    小学四年生の「ぼく」が、ある日突然、街に現れたペンギンたちの謎を解き明かそうとする物語。
    それはまるで、夏の日差しの下、氷がじわじわと溶けていくように、不思議で、美しく、少し切ない冒険の始まり

    0
    2025年02月23日

    Posted by ブクログ

    森見さんの作品を様々読んできたが、今までとは異色。一文字一文字を読んでいきたい感覚は変わらないが、とても感動させてくれる。

    0
    2025年02月01日

    Posted by ブクログ

    主人公は小学生。常にメモする習慣を持ち自分の能力に自信がある。こんなキャラクターを「世間知らずな子供」と安易にカテゴライズしない所が面白い。
    不思議なお姉さんとの交流と世界の変化。
    「熱帯」を彷彿とされる1冊

    0
    2024年09月22日

    購入済み

    人生の軌跡

    ペンギンハイウェイは人生の軌跡だ。少年が信念を抱いて、成長していく姿がとても素敵で、可愛らしく、切ない。素敵な物語です。

    #胸キュン #切ない #感動する

    0
    2024年09月01日

ペンギン・ハイウェイ の詳細情報

  • 映画化

    「ペンギン・ハイウェイ」

    2018年8月17日公開
    声の出演:北香那、蒼井優、釘宮理恵

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