感情タグBEST3
Posted by ブクログ
表紙は仲むつまじく微笑みあう総司とセイちゃんのイラスト。だが、本を開くとついに新選組がグラつき始める泥沼の戦いに突入していく。鳥羽伏見の戦いの開戦。史実は知っているだけにページをめくるのがつらい。源さんの戦死。源さんの首を持ち帰ろうとする、2人のチビ隊士が初めて「命の重さ」を知る姿が切ない。新選組の良き時代は終わった。これからますます読むのがつらくなるのは分かっているけれど、総司とセイちゃんの不器用な恋愛から目を離すことは出来ない。もはや一心同体の二人に、どうか安らげる着地点をと願う。
Posted by ブクログ
鳥羽・伏見の戦い開戦!!
源さん……。
最終的にどこまで描くのかなあ?
榎本武揚が出てきたら、歳三の箱館戦争まではありえそう。
相馬主計もいるし。
おセイちゃんはおなごに戻って江戸で沖田を看取る……とかかなあと踏んでるけど。
Posted by ブクログ
庄内藩による薩摩藩邸焼き討ちは、
フィクションによっては挑発にのって馬鹿なことをしたように描かれることもありますが
当時の江戸では相当薩摩のやり方にストレスが溜まっていたようですし
喜んだという描写になっているのが風光るっぽいなと思います。
新選組が水盃ではなくて祝酒だと言っているのも興味深いです。
滝川さん関連の話などがやはり史実に基づいてきっちり描かれていたなと感じます。
この辺りになってくるとそもそもどれだけ端折っても史実が盛り沢山なので、事実の羅列になりがちなのは
多くの歴史物に見られる傾向です。
それでも、彦根などの裏切りの様子をもう少しじっくり描いて欲しかった気はします。
寝返る理由やそれを受けての絶望感などを読みたかったです。
井上泰助さんについてあまり史実を知らないのですが、
これはどの程度史実に基づいているのでしょうか?
あまりにも泰助のキャラクターがうざいのが気になります。
井上さんが撃たれたのが自分のせいだと思いこむのならまだわかるのですが、
周囲も対応からしても泰助のせい、という感じになっていますし、
となると泰助のせいでまた人が死んだ、ということになります。
流石に子供だから、と流せる範囲ではありません。
田村銀之助は12歳、泰助は11歳のはずですが、見た目や言うことを聞かなさからしても
とても11歳には見えません。
現代の11歳でももっと大人ですし、当時なら尚の事もう少しきちんとしていたのではないでしょうか。
私は叔父の首を持ち帰ろうとする美談としてしか泰助さんのことを聞いたことがなかったので
ちょっとびっくりしました。
田村銀之助がかなりクローズアップされていますし、
野村利三郎と相馬主計も度々出てくるので、セイちゃんはやはり土方さんについて箱館まで行くということなのでしょうか。
現代人に比べてこの当時の人は虫の知らせなど
感が良かったとは思うのですが、
沖田さんがまるで千里眼というのも
ちょっと、またですかという感じがしてしまいました。
近藤さんがあまりに泣きすぎなのと、
沖田さんが「土方さんと神谷さんが似てる」と度々言うのもちょっと飽きてきたかなと。
特に近藤さんはあまりにも、真っ直ぐというよりは
これではお馬鹿さんに見えてしまうのでがっかりです。
Posted by ブクログ
前巻のおみのさんに続き、山崎さんが倒れるラスト。
源さんも亡くなってしまい、総司の病状は悪化の一途。
ここから先は悲劇ばかりだと知っていればこそ、総司がセイを後ろから抱きしめる胸キュンシーンすら、もう辛くて仕方がない。
だって、もう、鳥羽伏見だもんな。
慶喜公、江戸に帰っちゃったもんな。
はぁ、辛すぎる。
そして、泰助と銀之助が源さんの御首と刀を埋めるしかなかったと涙するシーンは、一緒に泣かずにはいられなかった。
あんな子供が命の重さに耐えている、幕末って、やっぱりすごい時代だよな。