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Posted by ブクログ
試衛館からの仲間である山南さんが、池田屋に出陣もさせてもらえず
土方さんに恨みを募らせ、攘夷が出来ない隊に愛想が尽きた
だとか、
女にいれあげて、こんな隊にいるよりは一縷の望みをかけて脱退した
だとか、よくあるそんな話に、私はどうも納得がいかなかった。
初期の頃、近藤さんが天狗になって困る、と永倉らが故郷に手紙を出した
事実があるのだが、それも近藤勇らしからぬ。
ある歴史家が、天狗=天狗党のことでは、とおっしゃていて
きっとそうだ、と私としては合点がいった。
山南さんの脱退も、天狗党がらみ、という設定は非常に受け入れやすい。
この展開なら、伊東さんもただの悪役ではなく立派な志士である。
この描き方にはとても納得した。
伊東さん、近藤さん、どちらもそれぞれに立派な武士であり
言っていることも最もで、その板挟みになり苦しむ山南さんの姿。
ここまで追い詰められたとしたなら、腕がたち聡明な彼が
脱退した理由としてももっともらしいのではないだろうか。
新選組をふたつに割らない為に、自分がすべてを抱え込んでしまったのではないだろうか。
もしこれが事実だとしたなら、大津まで逃げておきながら
追手を撒こうともせず、あろうことか自分から声をかけてきて
共に屯所に戻ったなどという逸話も
明里の故郷を訪ねる為だったとしたなら納得。
史料が残っていない山南さんの切腹の理由を
ここまで武士して説得力ある描き方をしてあるものは
私はこの漫画が初めてだ。
Posted by ブクログ
P14〜15
どういう秘術なんだろう
沖田先生にかかると どこにも“悪者”がいなくなる
そして誰もがホッとする
ホッとして 優しくなる
沖田先生の優しさに染まる
★山南敬助切腹