越前敏弥のレビュー一覧

  • 天使と悪魔(下)
    ダン・ブラウン「ロバート・ラングドン」シリーズの第1作目。どんでん返しの結末だった。

    本作を読む前、ロン・ハワードがメガホンを握った「天使と悪魔(2009)」を観ていた。そのため、大まかな流れは把握してはいたものの、登場人物、展開、セリフ、情景、結末に至るまで、映画と原作はまったくの別物だった。そ...続きを読む
  • ダ・ヴィンチ・コード(中)
    前作での最大の謎を残したまま、話は盛り上がりを見せます。大体の謎はこの巻で解けたのではないでしょうか。今回は有力なイギリス人の友人の助けを得て、さらに壮大なスケールで話が展開されています。読む手が止まらなくて困る…(笑)やはりテーマ自体は少々難解ですが、詳しい解説があるうえに所々で真相に近づく謎解き...続きを読む
  • オー・ヘンリー傑作集2 最後のひと葉
    最後のひと葉
    不器用だが優しい心を持ったベアマンの命懸けの最高傑作。心温まる。

    二十年後
    時が経てば人も変わる。旧友を想った切ない話。

    救われた改心
    宿敵であった刑事の優しさにほっこり。

    犠牲打
    自分の人生を犠牲にしてでも作品を掲載したかったのに皮肉な話。全てが計算通りいくわけではない。

    ...続きを読む
  • 新訳 賢者の贈り物・最後のひと葉
    角川つばさ文庫の新訳シリーズ。絵も流麗で、現代の子供達にも読みやすいように現代の言葉が使われている。よく絵本にもなる「賢者の贈り物」夫婦が互いにプレゼントを贈るために互いの大切なものを売ってしまうのだが、最終的にそれが間違いだと気がつく。夫は代々大切にしていた時計を売って、妻は髪の毛を売ったが、妻の...続きを読む
  • 天使の傷 下
    最後の結末(?)はイーヴィーが誘導したのか?と思うような衝撃的な結末だった。
    殺されて当然だけど、もう少し引っ張ってほしかったし、なんならサイラスが捕まえて司法で裁かれてほしかったけど、こういう結末も悪くないのかもしれない。
    それにしてもサイラスとイーヴィーは大好きバディ。ドラマ化するならしてほしい...続きを読む
  • 老人と海
    1920年代から30年代にかけて活躍したアメリカの作家たちを指す「失われた世代」という言葉の響きが、若い頃の私にはやたらと格好良く思え、それらの中心的存在だったヘミングウェイの小説に俄然夢中になった。当然、代表作の「老人と海」にも目を通したのだが、現在となってはあまり記憶に残っておらず、ほとんどが忘...続きを読む
  • 天使と悪魔(下)
    ラストまで読むと、「天使と悪魔」というタイトルがしっくりきます。そんなことをしなくても神の存在は示せたはずなのに、「悪魔」に魅入られてしまったのか、黒幕が哀れでした。でも、そこまでを含めて、神の計画だったのかもしれない…。
  • 天使と悪魔(中)
    上は、ちょっとイライラするシーンもありましたが、中はサスペンス感が増して展開が早く、面白かったです。
    作品はフィクションですが、芸術作品に興味を持つきっかけになるかもしれません。
    ものすごく良いところで終わるので、中を読んだら下は必読ですね。
  • ダ・ヴィンチ・コード(中)
    映画を先に視聴。
    トムハンクス演じるロバートラングドン教授とソフィヌブーの掛け合いと謎解きが本格的に深みへと進む。
    ラングドンがキリスト教の宗教観を丁寧に解説しながら進むので読みやすい。
  • 天使と嘘 下
    まさか犯人がこの人か…と思わなかった結末。
    最後までハラハラさせてくれる作品だった。
    サイラスとイーヴィーのこの後がとても気になる。
  • オー・ヘンリー傑作集2 最後のひと葉
    安定した面白さ。と言うか、面白い作品を集めているようなので、当然かも。

    収録作は、
    最後のひと葉
    二十年後
    救われた改心
    魔女のパン
    水車のある教会
    運命の衝撃
    ラッパの響き
    ジェフ・ピーターズの人間磁気
    運命の道
    都市通信
    赤い酋長の身代金

    最初の「最後のひと葉」は、よく知られた作品。秋の終わ...続きを読む
  • オー・ヘンリー傑作集1 賢者の贈り物
    オー・ヘンリーの作品の特徴は、ユーモアと皮肉が入り交じり、最後にどんでん返しかある作品が多いかな。
    結果「心あたたまる」作品だけでなく、残酷といったことばで評したほうがよい結末のものが多いことになるが、どれも人間観察の鋭さと深さゆえに、豊かな人間味を味わえる。

    ・警官と賛美歌 貧しさ故、寝るところ...続きを読む
  • 天使と嘘 上
    想像上のサイラスは中肉中背のイカしていない臨床心理士かと思ったが、身体を鍛えたりしていたり、全身にタトゥーが入っているので少し俗っぽい感じなのかも。
    イーヴィーは17歳のカルテのアンジーっぽい容姿かな。
    ジャケ読みだったけど、面白い作品に出会えて良かった。
  • クリスマス・キャロル
    過去・現在・未来を見せる精霊たち。強欲で冷酷で無慈悲なスクルージ老人の見に起こる不思議な導きのお話し。
    変わってしまった今の自分を過去を振り返ることで忘れていた感情を思い出し、現在の自分を変えることで、未来を明るく照らすことができるー。
    150ページ程の薄さで読みやすく、毎年クリスマスの時期に読み返...続きを読む
  • 九尾の猫〔新訳版〕
    原題
    CAT OF MANY TAILS
    Ellery Queen
    1949
    このままで終わるのか、裁判か。お。
    荘厳なエンディング。どうだ、こうか。
    奇妙な違和感。
    大勢の兄弟。常に妊娠していた母。
    自分の子供は二人も死産。
    誰が犯人なんじゃ。ああ。


    こんなミステリー、小説、本を読むために読書...続きを読む
  • オリジン 上
    お久しぶりですラングドン教授。思わず一気読み。
    ヒュー・グラントとかエルサとか相変わらず楽しませてくれる。
  • シートン動物記 オオカミ王ロボ ほか
    シートン動物記は子供の頃によく読んだ。今回、ブックサンタの企画があるとのこと(ブックサンタのタグ一つごとに5円が寄付)で、小さい子供たちに読んでほしいと思い登録した。ギザ耳の話は涙無くして読めない。親と子が自然を生き抜くことの大変さを思い知らされる。
    このバージョンに収録されているかは不明だが、オオ...続きを読む
  • ダ・ヴィンチ・コード(上)
     ダン・ブラウン、そしてラングドンシリーズといえば本作。映画公開前の話題になっていた頃に読み、すっかり著者の虜になった作品。前作『天使と悪魔』と比べてぶっ飛び具合が落ち着いているため、このくらいのテンポがちょうど良い。上巻はソニエールの遺した暗号を解き、ブーローニュの森を通過するところで終了。どこま...続きを読む
  • ダ・ヴィンチ・コード(中)
     中巻は聖杯伝説についての講義をサー・リー・ティーヴィングから受けた後、国外逃亡の過程で終了。物議を醸したと言われるこの聖杯伝説の解説が非常に面白い。よくここまで一つの物語に纏め上げたと感服する。リーのキャラクターが良い味を出している。ラングドン教授でなくてもいいので、宗教象徴学の講義を是非受けてみ...続きを読む
  • 越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 あなたはこれをどう訳しますか?
    たいへん勉強になりました。洋書を読む時などでよくわからない文はいちいち気にせずに先に進んだりするが、しっかり勉強しなければ進歩はない