越前敏弥のレビュー一覧

  • ダ・ヴィンチ・コード(上)
    映画も見た上で小説版も読んでみました。

    ノンフィクションということで上巻に描かれる、ダヴィンチが隠した暗号やソニエールの意図、ここがまだ煮えきれていない中で進んでいく状況がハラハラドキドキされるものです。

    中巻以降でのより深まった解決プロトコルを期待します。
  • ダ・ヴィンチ・コード(中)
    従来自分が学んだ宗教や歴史が根本から覆ると同時に、歴史に一貫性が生まれたと感じる名著です。

    本格的な謎解きと歴史が紐解かれる状況は中巻での最大の魅力と言えます。
  • オリジン 下
    やっぱりダンブラウン作品はすごい!!

    科学vs宗教に真っ向から向かいあった1冊。 

    “我々はどこからきたのか、我々はどこへ行くのか”
    この問いの答えを探るべく進むストーリー。

    何年に書いたのか?と思うくらい、AI技術の進歩を予見していて、やっぱりこの人はすごいと感嘆した。
    今後こんなにユーモア...続きを読む
  • グッゲンハイムの謎
    今作も爽快で面白かった。
    大人の目を掻い潜り、テッド、カット、サリムの子供たちだけで事件の真相を探るワクワク感が堪らない。
    人の気持ちが分からない、嘘がつけないテッドが前回よりも成長していた。今回もテッドの抜群の記憶力、観察力を活かして解決に導く。いざという時はカットもサリムもその能力を信頼して頼る...続きを読む
  • グッゲンハイムの謎
    『ロンドン・アイの謎』の続編。登場人物は増えたが、上手く整理されていてわかりやすい。YA世代の推理小説入門者におすすめ。
  • オー・ヘンリー傑作集2 最後のひと葉

    オーヘンリー傑作集

    やはり名作中の名作だけあり 、流れるような美しい文章が全体を包み、読者をぐいぐい引き込んでいきます。そして最後のどんでん返しがたまらなく爽快です。何度でも繰り返し読みたくなる名作です。感動が読者の心を温かくするでしょう。
  • 靴に棲む老婆〔新訳版〕
    ハヤカワの新訳、クイーンをこの頃読み続けてきたけれど、久々に(ゴメン)面白かった!
    と、いうか、やっぱり私は見立て、マザーグースが好きなのだと思う。
    題名からして、あ~『靴の中のおばあさん』なのねって(他の訳、多々あるけれど)思ったし、ちょっとアレ~な子ども三人って事も、不謹慎ながらもワクワクした。...続きを読む
  • グッゲンハイムの謎
     おかえり〜テッド〜! また会えたね〜!
    皆さん、安心してください! 本書は、単なる前作の踏襲、延長線上の作品ではありません!

     確かに前作『ロンドン・アイの謎』がとても素晴らしく、待ち焦がれた続編なのですが、(皆さんご存知の通り)作者が別人‥。
     どうなのかな、と懐疑的な面もあったのですが、よか...続きを読む
  • ダ・ヴィンチ・コード(下)
    下巻。
    最後まで勉強になるなぁという本だった。
    キリスト教や美術や秘密結社についてもっと知りたくなったし、普段触れることのない分野なのでこの本によって触れることが出来てよかった。
    これは確かに、特にキリスト教信者にとって色々な意味で物議を醸すものだろうなと思った。信者でなくても、暗号とか隠され続けた...続きを読む
  • ダ・ヴィンチ・コード(中)
    中巻。
    ラングドンとソフィーが駅から逃亡したと見せかけてタクシーに乗ったところから、ティービング・執事・シラスとともに飛行機でイギリスに逃亡するところまで。

    今回もストーリーの中でたくさんの学びがあった。名画「最後の晩餐」に隠された色々や、イエスとマグダラのマリアの真実や、ウォルトディズニーが作っ...続きを読む
  • グッゲンハイムの謎
    すごい!すごい!すごい!
    作者であるロビン・スティーブンスがシヴォーン・ダウトの急逝によって幻となってしまった『ロンドン・アイの謎』の続編の執筆依頼を受けたとき、ロビンの手元には『ロンドン・アイの謎』の物語と『グッゲンハイムの謎』というタイトルだけだったらしいのです
    それだけでこの素晴らし”続編”を...続きを読む
  • ロンドン・アイの謎
    最後までハラハラの展開、伏線の回収が衝撃的で、まるでドラマを見ているように、次々と映像が浮かんでくる。最高の推理小説。高校生に勧めたい。
  • グッゲンハイムの謎
    『ロンドンアイの謎』からさほど時をおかずにまた、テッド少年に出会えたこと、皆さまに感謝申し上げたい!

    緻密に練られた計画とそれより丁寧できめ細やかな推理。そして、実在する美術館と作品。素晴らしい本だとしみじみ思いました。
    可能ならまた、テッド少年に会いたい。
  • グッゲンハイムの謎
    ★5 テッドたちが帰ってきたよ! ニューヨークの美術館で絵を盗んだ犯人を探せ #グッケンハイムの謎

    ■あらすじ
    『ロンドン・アイの謎』に続く、少年テッドたち大活躍するジュブナイルミステリー。
    今回の場所はニューヨーク、火事の騒動に紛れてプライスレスな絵が盗まれてしまった!容疑者になってしまった叔母...続きを読む
  • ロンドン・アイの謎
    児童書の域におきながらも実は現代社会の問題を多く内包しているロンドンが舞台のミステリー。登場人物も、症候群の男の子、いとこもインド人を父に持つなど多様性に富んでいる。
    謎も児童書にしておくには勿体ない「人間消失」で症候群のテッドの推理が冴え渡る。
    構築されてゆく仮説を整理するなど、テッドの頭の中まで...続きを読む
  • 天使と悪魔(下)
    上→中→下巻と徐々にギアが上がっていく感じがする。そういうことかも…?やっぱら違う?やっぱりそう??違った?合ってた!みたいな、読み手の感情の揺さぶりが上手すぎる。

    伏線回収と展開がとてもよかった。どうしても宗教的な概念は、育った環境が違うと理解しにくい部分ではあるが、例えに仏陀の話がほんの一部だ...続きを読む
  • ロンドン・アイの謎
     某大型書店の海外文学・ミステリーコーナーで本書を探すも見つからず、店員さんから「あぁ、児童文学コーナーですね」と笑顔で教えられ… ー(あ、そういうことね)ー

     なるほど、12歳の少年テッドの視点で書かれ、平易な言葉でテンポよく読み進められます。内容も素晴らしく、児童書の範疇に留めておくには勿体...続きを読む
  • 生か、死か
    人を溺れさせる仕組み
    「金と権力」。この物語は検事、警察、FBIが結託し、現金輸送強奪襲撃事件の真相証拠書類を改竄、不利となる確たる証拠を隠滅させ莫大な金を奪い取ったミステリー事件だ。その裏には大金を隠し持ったという嘘を仕立てられ犠牲者(犯罪者)となり10年の投獄を科せらる。だが、最後の日の前日に脱...続きを読む
  • 不吉なことは何も
    ショートショートの名手F.ブラウンのミステリ短編集。読んでいて楽しい。笑えたのは「ティーカップ騒動」でニヤニヤできるのは「生命保険と火災保険」
    「さまよえる少年」はじんわり優しく「サタン1.5世」はホラーサスペンス寄り→

    「象と道化師」は童話感あるし、表題作の「不吉なことは何も」はオチが秀逸。
    ...続きを読む
  • 解錠師
    主人公が喋らないからこそ、人の感情が間近に感じられたり、スリリングなシーンの緊迫感が増されたりしていました。
    解錠を芸術的に描いている分、主人公がより芸術家気質な人に見えてくるのですが、
    それが犯罪に繋がり、どんどん大変な事態に巻き込まれてしまうのがつらいところです。