柳田元雄の元で、3〜4年の期限付き経営者となった熊吾。
房江は忙しさに追われながらも更年期の症状から解き放たれる。
伸仁は私立中学に合格し中学生となるが、その成長の遅さに不安を感じた熊吾は伸仁の身体の全てを小谷医師に託す事に。
一方、熊吾の新事業の援助を約束した亀井周一郎は、社長の後任に据えるはず
...続きを読むの義弟の不正が発覚し窮地に。
そして、末期の癌に罹患している事が判明する。
援助の当てが外れた熊吾は、
房江に内緒で自らが忌み嫌っていたエアブローカーに手を染め伸仁の治療費を捻出していたが、やがて大久保五郎という老人から伸仁を保証人として金を借り、小さいながらも中古車販売店・ハゴロモをスタートさせる。
城崎では、
ヨネの死によって美恵が大阪へと去り、続いて正澄も千代麿夫婦が引き取り、正澄の祖母・ムメも亡くなる。
一人になった麻衣子は実の母親と「ちよ熊」を引き継ぐが、やがて連絡が取れなくなる。
また一方では、
井草の妻のもたらした、
海老原太一の詐欺教唆と借金の証拠となる名刺は、熊吾によって観音寺のケンの手に渡るが、海老原太一が衆議院選挙への出馬を決めて程なく、その自死が報道される。
やがて、一通の郵便が届く。
中にはたった一枚の名刺が…