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Posted by ブクログ 2021年09月24日
2000年作品。上巻の感想でも触れましたが、著者の作品は、よく読んでいます。芥川書作家、芥川賞審査委員という経歴とは想像できないウィットに富んだ会話や優しい関西弁に親しみを感じております。著者の作品には、いつも「宿命」と言うものが扱われます。その宿命に抗い生きる主人公たちの姿に私はいつも共感します。...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
因果応報、原因と結果みたいな内容がよく出てくる。最後の最後まで喫茶店の千菜の飛び降り自殺の経緯がわからなかったのがちょっと残念。ちょっとミステリーな展開もありやっぱり主な部分は人間愛。美雪を面倒見てた、橘夫妻の言葉が印象に残ってる。”暗いところにいくからつまずく、もっと明るいところにいけ、そうしたら...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月29日
私は宮本輝が凄く好きだったんだけど、あぁもぅ物語の背景が共有出来ない時代になってしまったな…と。この作家は戦中戦後に苦労した親を持って、高度経済成長時代に生きているって背景に物語を紡ぐのが本当に秀逸で。沢山の物語をそこへ投下してるんだけど。もちろんその背景が変わっても普遍的に味わえるモノもあるんだけ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月29日
久しぶりに読む。宮本輝。
構成の仕方が、宮本輝らしいが、
読みやすいだけで、
何かオカルト的な作品になっている。
蓮と睡蓮 世羅順哉。庄平。
「因果倶時」・・
原因のないところに決して結果もない。
「私が闘おうと決めたからよ。
だから宿命は私はねじ伏せにかかったのね。
宿命ってのは、それぞれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
脇役の緒方元常務が気になった。「かみそり」の異名を持つビジネスマンが、亡くなった元部下の女房と一緒になり、小さい時の夢である焼き鳥屋の親父となり、まもなくその女に逃げられ、60超えて有名焼き鳥店に弟子入りし腕を磨くといったことが書かれている。彼の現在の状況の原因と結果は?そして順哉と深雪が離れ離れと...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
「因果倶時」原因が生じた瞬間には結果もそこに生じているという意味。それがテーマとなっている一冊。人の境遇と言うのは因果倶時の凝縮であり、つまりそのような境遇になる原因は自分自身が作っているのだと言う。宮本作品には宿命だとか運命だとかを背負っている登場人物が多いのだけど、本書の中では苦しみや悲しみを背...続きを読む
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