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最愛の夫を癌で亡くし、神戸の老舗レストランを女手一つで切り盛りする典子。仕事は厳しく人の良いシェフ、実直で有能な支配人、懸命に働くウェイターたち――。店を継いでからの四年間を振り返ると、彼女はとても充ち足りる。そんなある日、生前の夫に買ってもらい、今は店に掛けた油絵を貸してくれという青年が現れた。彼の名は高見雅道。その〈白い家〉という絵の作者だった。一方、店を狙う魔の手が伸びてきて――。典子に訪れた恋、そして、今、闘いが始まる。異国情緒溢れる神戸を舞台に描く真摯に生きる人々の幸福物語。
...続きを読むPosted by ブクログ 2019年07月15日
誠実でまっすぐで聡明な主人公の典子。
亡き夫への想いを胸にしまいながら、神戸の老舗レストランを切り盛りしていく姿、周りの人を大切に愛していく姿は誰もが幸せを願いたくなります。
偶然にも私と同い年の主人公。この年の女性が感じる正直な思い、若くもなく年寄りでもない自分。恋でも仕事でも何かを新しく始める...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
幸福物語だというから読み始めた。この頃の私には宮本さんや村上春樹さんの登場人物の動かし方はついていけないことがある。あまりにshockで寝込んでしまったりするのでソフトなのしか読みたくない。夫の残したフランス料理店を切り盛りする美しく若い?未亡人のまわりで起こるもっと若い画家との恋や、おぞましい人間...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月26日
平成31年1月
読み終わってから、だいぶ経って、感想文を書こうとしております。
面白かった。と記憶しているのですが。。。
未亡人が旦那の経営していたフランスレストランの後を継ぎ経営し、そこに飾られている絵。
その絵を描いた画家と出会い、、、女としての生き方を考えさせられる一冊。
女としての幸せ、子...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月01日
おそらく25年ぶりくらいに読み返している。
談話室の質問で店を持っている女性がレストランに絵の代わりにカレンダーを飾っているというところで、コレが頭に浮かんだ。
時代がかなり昔のもので、携帯どころか、公衆電話や電話の切り替えやらが出てきて、当然インターネットなんてないし、そんなところも新鮮に驚きつ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月28日
甲斐典子は、若い夫をガンでなくした。
フランス料理屋 アヴィニオン をひきつぎ、
4年間 一生懸命働き 軌道に乗せ,売上も伸ばした。
典子は 白い家を書いた 青年画家に 恋するようになり
もう一つは アヴィニオンを のっとりしようとする人たちが
巧妙に 進めようとした。
画家が成功するのは 努力...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月30日
「典子」という魅力的な女性の生き方を通して、人間にとって幸せとは何かをテーマにした作品。亡くなった夫の遺志を継ぎ、神戸北野町の老舗フランスレストランを切り盛りする「典子」。訪れた恋、乗っ取りとの戦い。
乗っ取りに対抗する部分が非現実的で多少惜しい気がするが、宮本輝の小説にはちょっとうならせる言葉があ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月09日
初めての宮本輝作品。心地よい幸福な作品。
坂の上のフランス料理店アヴィニョンを経営するマダム
最愛の夫に先立たれた未亡人典子37歳の物語
隣人リード、陰の支援者黄氏、アヴィニョンの凄腕シェフ…
典子の人望に惹かれた周辺人物の働きと、
その中心で若手画家との悦びに身を委ねる典子の対比
人生の選択...続きを読む
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