石井光太のレビュー一覧
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戦争で親を失くした子供たちは多かったと
小さいころ、親からきいていた。
アニメ映画「火垂るの墓」でみすてられた兄妹が力尽きていく姿は印象に深い。
しかし、日本の歴史の教科書は、終戦の後、すぐに復興、高度経済成長へと、輝かしい軌跡だけを描いている。
焼け野原と高層ビルの間には、真実何があったのだろう。...続きを読むPosted by ブクログ -
浮浪児って言葉はウチの親が使ってた。彼らのせいではないんだよなー。国は何でケアしなかったんだろ。施設が我が家と言っていた卒園生がいたことに安堵。子供は国の宝です。ベタだけどマジ。Posted by ブクログ
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石井さんのルポは好き。
今回は世界中のお産について。
貧しい国での出産は読んでいても痛々しかった。
そんな中での日本の御曹司の代理母事件。
あほらしい、というか、同じ日本人として恥ずかしい、というか、、。
男性って、子孫を残したい本能があるんだわね。それにしても、、。
以前、東南アジアでの子ど...続きを読むPosted by ブクログ -
「人が生きる」とはどういうことだろう
石井光太さんのルポルタージュを読むたびに考えさられる
世界中の貧困、最底辺国の最底辺に暮らす人々に寄り添って綴られたルポルタージュを読むたびに考えさせられる
ー私は「途上国の笑顔」という言葉があまり好きではない
とおっしゃる
ー劣悪な環境の中で、蟻地獄の...続きを読むPosted by ブクログ -
全ての若者が一度は目を通しておくべき本だと感じた。
*海外に一人で行くと、日本にいるとわからない自分の欠点に気づける
*正論や固定観念にとらわれない物の見方ができるようになる。
*何かを取り組むときはそこに取り組む必然性と最短ルートを考える。必然性がないと、ここぞの場面で頑張れない。
*必然性は自分...続きを読むPosted by ブクログ -
単なる老人の失踪事件かと思いきや、ハンセン病の悲しい歴史が絡み読後は泣けた。ハンセン病は過去の病気でなくまだ苦しんでいる人がいる。是非読んで欲しい。文書も上手く小説としても面白い。Posted by ブクログ
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安心の石井光太クオリティ。今回も面白く読ませていただいた。
日本に住む外国人たちが、どうやって生活をして、何に悩み、苦しんでいるかが感じ取れた。意外なのは東京だけではなく、群馬や静岡といった郊外にも広がっていってるという事。地域の住民との軋轢もあると思うので、移民や外国人労働者の、受け入れが進むとも...続きを読むPosted by ブクログ -
本書は、2011年3月に発生した東日本大震災において大きな被害を受けた、釜石市の遺体安置所を舞台にしたルポ。あの日奪われた統計学的な数の命と、この世に残されたおびただしい数の遺体。それらは大きな混乱と悲しみの中で、被災者自身の手によって供養され、葬られた。このことは、大手メディアによって詳しく報道さ...続きを読むPosted by ブクログ
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読みやすい文体ですが、内容は重いです。人によってどのように感じられるかは分かりませんが、続編も含めて、一度触れてみる価値のある世界観だと思います。
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東日本大震災でたくさんの方が津波被害で亡くなられたが、どのように発見され、身元特定され、火葬まで至ったのか。未曾有の災害で町のあちこちに遺体が散見し、市井の一般人が「遺体が至る所に転がっている」光景を目にするのは先の大戦以降なかったという。
遺体安置所のキャパの問題、遺族の心のケア、混乱の中で誰が...続きを読むPosted by ブクログ -
[2014.11]貧困の中で生きる人たちについて複数の視点からまとめられている。児童労働、教育、児童結婚、ストリートチルドレン、子ども兵、エイズといったそれぞれの現状とそれが起きている背景にある要因について、著者が現地で取材した具体的な内容を元に書かれている。
1つの問題を解決しようと考えても、連鎖...続きを読むPosted by ブクログ -
HIVというのが、人生を壊す病であることがよくわかる。
死に至らしめることはほとんどなくなったということだけど、偏見等はまだあって、人間の根源的な部分に関わる重大な病であるということは変わっていない。
感染者と周辺者がともに苦悩させられる病であるということを実感させてくれるルポ。Posted by ブクログ -
統計や、単純理論に終結させる
マスメディア式発想では、
決して自分に落とし込めない世界の実情…
寄付はしているけど何もできていない気がする自分へ、
もう一度〆の言葉。
みなさんのなかには、そのどうしようもない現実を目にして
途方に暮れる方もいたかもしれません。
しかし、あなたは世界の大問題をな...続きを読むPosted by ブクログ -
スラム貧困街や被災地など、文明も社会保障もない本能むき出しの人間が生きる場所を取材し、住人たちの声を書き続けるライターの自伝。
著者の作品を読んだことがある人なら、おそらく持つであろう疑問。なぜ、そんな危険を犯してまで書くのかという点に答えている。
その答えはズバリ、タイトルにある。貧しく悲惨な...続きを読むPosted by ブクログ