感染宣告 エイズウィルスに人生を変えられた人々の物語

感染宣告 エイズウィルスに人生を変えられた人々の物語

743円 (税込)

3pt

3.8

感染を告げられたとき、妻は? 家族は? 恋人は? HIVという幻に翻弄される人々の絶望と希望。衝撃のノンフィクション! ――エイズが「死の病」ではなくなった現在も、日本人HIV感染者の大半は、人生を大きく狂わされ絶望のなかを生きている。恋愛、結婚、出産、家族関係……、決して語られることのない生と性の現実とは? 世界の奈落を追った気鋭の作家が、100名以上の感染者と家族に取材を敢行し世に問う、衝撃と感動のノンフィクション。
「エイズは男女にとって一番大切なところに忍び込み、彼らを極限の状態にまで追いつめます。弱さや醜さや高慢さといった負の内面をむき出しにし、人間性を試してくるのです。(中略)こんな底意地の悪い病気はありません。試された人間がボロボロになっていくのを眺めているのですから」(エイズ患者の妻)<本文より>

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感染宣告 エイズウィルスに人生を変えられた人々の物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    HIVというのが、人生を壊す病であることがよくわかる。
    死に至らしめることはほとんどなくなったということだけど、偏見等はまだあって、人間の根源的な部分に関わる重大な病であるということは変わっていない。

    感染者と周辺者がともに苦悩させられる病であるということを実感させてくれるルポ。

    0
    2014年09月26日

    Posted by ブクログ

    ここに取り上げられているのは、日本国内におけるHIVキャリアの人々のセックスと愛です。このほとの本は全て読んでいますが、初の国内ものです。読んでいただければわかるんですが、重いです。

    いま、HIVは治療さえきちんとすれば、死に至る病ではなくなったとはいえ、かならずしも根治しない、と言うのが現代の基

    0
    2013年06月25日

    Posted by ブクログ

     今までのエイズに対する自分のイメージが変わった。
    遠くに感じていたこの病気がとても身近に感じられるようになった。

     こういう内容のものって暗くなりがちだけど、淡々と続いていくので読みやすかった。

    0
    2015年08月30日

    Posted by ブクログ

    HIV感染者達とその家族への取材。現在では薬の発達により発症も抑えられ、普通の生活も可能になった。しかし制限された部分もある。感染した恐怖により露呈する弱さ苦悩、そこから湧き出る強さ。感染経路を思うと悲しくなる。

    0
    2020年08月25日

    Posted by ブクログ

    HIVの感染率が意外と低いことを学んだ。感染者だけでなく、家族や恋人のことも取材しており、広い視点から捉えることができた。とくに血友病の話では、薬害エイズの背景、非加熱製剤のことを知ることができた。早苗の死を疑っているような描写がいまいちよくわからなかった。

    0
    2017年11月18日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    パートナーがHIVだったら…その子どもを産めるのか?
    様々なパターンのカップルの、始まりから経緯、結末まで、なるほど、そのような悩みが出てくるのか、と思った。
    夫はHIV陽性なのに、妻には30年間教えなかった…
    産まれたこどもが陽性かどうかは18ヶ月後までわからない…
    なんとも壮絶な話が多かった。

    0
    2019年10月29日

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