石井光太のレビュー一覧

  • 教育虐待 子供を壊す「教育熱心」な親たち
    医者の子どもが医者になれたら幸せだけど、その影にはこういう不幸な子もいるんだなぁと思った。
    信頼できる大人が近くにいることは再生産を食い止めるためにとても大事なこと。
  • 育てられない母親たち
    石井光太さんの文体がすき。淡々と事実を教えてくれて、人への愛がある感じ。
    この本もしんどいけど、つい手に取ってしまった。今も苦しんでいる子どもがいるかと思うと辛い。
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか
    リアルに日本が落ちていくような雰囲気は感じてたが、そうなんだ、そこまで落ちたんだ、と愕然とした。格差問題が取り上げられて久しいが、根本を是正しなければ何も変わらない。
  • 近親殺人―家族が家族を殺すとき―(新潮文庫)
    まるで事件小説を読んでいるかのような感覚に陥ったが、紛れもない事実として起こったことかと思うと、身が裂ける思いと怒りが生じる。

    小説と違うのは、当事者たちが通常の私たちが感じている秩序や理の外側で独自の負のスパイラルを作り上げているところ。介護放棄や貧困からくる殺人は環境がそうさせる部分が大きいわ...続きを読む
  • 教育虐待 子供を壊す「教育熱心」な親たち
    ★★★★
    今月1冊目
    非常に勉強になった。しかしうちと全く違う親ばかりでたまげた。こうまでして子供に勉強勉強言うやついるんだ。
    こう言ってはなんだが我が家は慶應の学長がうちに入って下さいと言われてもいや、遠いし結構ですと言うレベルくらい学歴ブランドに興味がない。
    教育の押し付けでなく家庭を安心の空間...続きを読む
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)
    境界性知能を持つ女性達が、男性の見境なしの性欲によって、考えなしに次々と生まされた子供達。
    両親には確固とした教育方針などなく、ただただ子供達は放置されていた。
    殺された子は「運が悪かった」のではなく、親ガチャに外れまくった。殺した側も同じ。
    境界性知能の女性は子供を作るな。不幸になる子が増えるだけ...続きを読む
  • 教育虐待 子供を壊す「教育熱心」な親たち
    なんとなく書店で見つけて買いました。
    日本の教育に隠された虐待の実情を実例ともに筆者の意見として述べられていた。
    過度な受験戦争の中で勝てた者はそれから先の人生もうまくいくが負けた者の未来はあまり明るくない。
    そんなことを思わされた。
    少しでも教育虐待という言葉が広まり親の言いなりになって病んでしま...続きを読む
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)
    ★★★★
    今月4冊目。
    命の短い子供のためのホスピスを作るまでの話とそこに関わってきた子達の話。
    いやーたまらん。
    ホントいくら憎たらしくても元気であってくれ
  • 君はなぜ、苦しいのか 人生を切り拓く、本当の社会学
    ★★★★
    今月3冊目。
    素晴らしい本でした。先進国38カ国で日本の子供の幸福度は37位らしい。
    そこから貧困、虐待、いじめ、マイノリティなどの視点から子供が受けるストレスなどを考察。
    中高生に向けて書いてある視点だが、親が読め
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)
    日本初の民間小児ホスピス誕生について書かれたノンフィクション。
    簡単に感動したとか言ってはいけないと思うが、心に沁みました。同じような施設が、もっと増えるといいと心から思う。
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式
    いい本だった。
    鬱病と所得の関連、反社会より非社会性の子が増えている現在、日本の刑務所には、知的障害者が約2割いることとか、知らなかったことがあった。
    特に鬱病は、年収400万以上と100万未満で比べたときに、約7倍も開きがでるとか。
    出来ることをしたいと思った。
    コロナ下で、頑張ってた人たちには、...続きを読む
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)
    鬼畜っていうか、当の本人らは、子を愛してるとの認識か…
    何か、ゴソッと何かが抜けてる…
    常識というか、ごく普通に思える事がそう思えない…
    ここでは、3件の事件を追っているけど、共通してるのが、それ。

    作者は、その原因を事件を起こした親達の育てられ方が、このような子育て出来ない親達(多分、子育てだけ...続きを読む
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか
     「こないだのアレどういうつもり?」「はあ?何が?」「ウザ。とぼけんな」「クソウザ。死ね」→殴る。ポカーン(゚Д゚)なぜこのような事態になるのか理解できないが、すべては国語力の乏しさゆえ。読解力不足などと言われているけれど、そこに至る前段階で誤解が生じているとのこと。仕事で英文を作る時など常々思っ...続きを読む
  • 格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉
    これとても良い本だった。
    中高生に向けて今起きている貧困、格差、そして持つ者と持たざる者の分断をわかりやすく教えてくれる。
    格差は自分の属する階層には視野が届きやすいのだが、下の階層で何が起きているのか、どういった理由でそういうことが起きてしまっているのかは見えにくかったり、偏ったバイアスでものを見...続きを読む
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)
    読むのがただただ辛かった
    ケーキを切れない非行少年たちと一緒に読むと思うところがより大きいと感じました。
    このような家庭で育った子供も、もしかしたら将来こういったレベルではなくともうまく家庭関係を作れないという事態は起こりうるわけで、万が一そうなったときには責められる側にいつのまにか変わってしまうわ...続きを読む
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか
    現代の若者の国語の状況を考察した本。 著者が取材した様々な事例をもとに、国語力の低下が社会にもたらす影響と、国語力向上の取り組みを紹介する。
    テーマは、家庭格差と国語、教育崩壊、ネットSNS の影響、フリースクールの取り組み、ネット依存や少年院からの回復、国語力育成の現場など多岐にわたって当事者から...続きを読む
  • 絶望の底で夢を見る
    著者はノンフィクション作家であり、この本は、著者が実際に見聞きした体験を基にした短編集ですが、それぞれの短編の内容が非常に濃いように思いました。

    特に印象深かったのは、HIVに罹患してしまった夫婦の再生の物語と、東日本大震災で妻を亡くしてしまった夫の物語でした。

    HIVに罹患していることが判明し...続きを読む
  • 教育虐待 子供を壊す「教育熱心」な親たち
    解決策はないが、実態を把握するためには良い
    日本にまだない虐待形態だとのこと。この言葉が広がれば良いなとおもう。
    書かれている内容は、この本を手に取る人なら見聞きしたことあると思われるが、思考する契機にはなると思う。例示が多く実態例を把握できる
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)
    生まれてくる全ての子供達が、生きがいを持って人生を全うできたら、どれだけいいだろう。

    生きていくには辛いことや悲しいこともあるけど、それでも前に進んでいけるような世の中になってほしい。
    結局はそこだよね、大人の義務は。
  • 世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル
    日本文学と世界文学。喚起される趣は違えど、それぞれが味わい深い。人口減少に悩まされる日本。人口爆発が起きている世界。問題ということでは変わらない。…国が救えず、近しい仲間でコミュニティーを作り助け合いながら生きる絶対的貧困。多くのセーフティネットがありながら精神的に病みその利用方法に行きつけず、片隅...続きを読む