ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
使用済みのオムツが悪臭を放ち、床には虫が湧く。暗く寒い部屋に監禁され食事は与えられず、それでもなお親の愛を信じていた5歳の男児は、一人息絶え、ミイラ化した。極めて身勝手な理由でわが子を手にかける親たち。彼らは一様に口を揃える。「愛していたけど、殺した」。ただし「私なりに」。親の生育歴を遡ることで見えてきた真実とは。家庭という密室で殺される子供たちを追う衝撃のルポ。
アプリ試し読みはこちら
未知の世界、でも他人事じゃない
読み進めていくうちに、どんどんその酷さの指数感覚が麻痺するような未知でよく理解できない行動の数々だった。しかし、どこかで自分もこの環境にいたら同じ行動をしてしまったのではないか、、?という感覚に襲われ、自分が怖くなると同時に周囲の環境の大切さを痛感した。 子どもは親を選べない、ましてやどんなに酷いこ...続きを読むとをする親でも子どもにもとっては愛情をくれる大好きな親だから胸が痛む。 どうしようもないと片付けてしまってはいけないことだが、本当にどうしようもない負の連鎖が引き起こした事件だった。
#ダーク
Posted by ブクログ
こういうのを読むと「明日は我が身」と思う。子育てしていると、些細なことでイライラし、つい強く叱ってしまうことが時々ある。普通はすぐに我に返って落ち着くが、エスカレートして自分でコントロールできなくなると、虐待になる。特に配偶者が同じタイプだと、加虐性が増長してしまうような気がする。全く他人事と思えな...続きを読むい。
鬼畜っていうか、当の本人らは、子を愛してるとの認識か… 何か、ゴソッと何かが抜けてる… 常識というか、ごく普通に思える事がそう思えない… ここでは、3件の事件を追っているけど、共通してるのが、それ。 作者は、その原因を事件を起こした親達の育てられ方が、このような子育て出来ない親達(多分、子育てだけ...続きを読むやないんやろうな)を生んだと考えてそう。(あくまで、私が読んで思った事なんで、本当かどうか分かりません。) 劣悪な環境で、生まれた時から、育って来たら、表面上は普通でも、何かが抜けるもんなんかな… それは、親から自分を守る為の防衛本能みたいな… だからと言って、そんな事を理由に事件を正当化出来る訳やないし、親ガチャとかで安易に片付けられる問題やないし… こういうのって、個人とかやなく、もっと大きなもので防いでいかなあかんものなのは分かる。社会全体として。 でも、それには時間がかかるし、今今、こういう事件が増えてる中、それを待ってられんのも確かなんやけど… 難しい… せめて、自身は、そういう事を起こさないように自戒するしかないのか… 難しい…
読むのがただただ辛かった ケーキを切れない非行少年たちと一緒に読むと思うところがより大きいと感じました。 このような家庭で育った子供も、もしかしたら将来こういったレベルではなくともうまく家庭関係を作れないという事態は起こりうるわけで、万が一そうなったときには責められる側にいつのまにか変わってしまうわ...続きを読むけで。そうならないことを祈り、そうならないための公助が必要と切に思いました。 親自体は如何ともしがたいというのが率直な印象ですが、言い方は難しいですし冷たいようですが親と引き離して適切な環境を提供できる制度は必要な気がしている。共助の範囲で力になれることがあればしたいと思いました。
ものすごい情報量。私には受け止めきれないようなことも沢山あって、著者が取材にかけた労力たるや、相当なものだと思う。 虐待の連鎖については既に広く知られるところではあるけれど、ここまで畳みかけられると、もはや子供の虐待死は、現代社会における自然淘汰なのではないかとさえ考えそうになってしまう。 どんなに...続きを読む子供が欲しくても授からない人だっているのに、どうしてこんなにままならないのだろう。 養子縁組の仕組みがもっと機能的に働くようになればいいと思うんだけど、戸籍制度と親和性が低いので道のりは遠そうですね…
読み進めるのがとにかく辛い。 虐待や貧困、ネグレクトのあまりにも残酷な連鎖。一番弱くて脆い所へしわ寄せがいく社会の現実。数分のニュースをたまたま見て「酷いな、こんな奴ら人間じゃないよ」と一言呟いて懲罰感情を発露させるのは簡単だが、その事件の背後に隠れている悲惨で辛い物語に直面させられると、もうまった...続きを読むく他人事とは思えなくなる。私がいわゆる“普通の家庭”に生まれて虐待とは無縁に育ってきたのはたまたま幸運だっただけではないか。 加害者の人生を丁寧に辿りながらも、決して過度に寄り添わず距離を保つ書きぶりが余計に読者の感情に「あなたはどう感じるか?」と問いかけてくるようで良かった。
これまでに読んだ虐待のルポの中では、読みやすい部類に入った。なぜなら、著者が事実を述べながらも、そこに変な感情移入や考えの押し付けがなかったからだと感じる。私がこれまでに読んできた類書には、正義感があるがゆえに視野が偏重かつ偏狭になっているのでは? と感じるものが多々あった。それが、この本にはほとん...続きを読むどなかった。 こういうルポライターが、精神医学をもっと深く理解したら、色々なものが見えてくるのではないだろうか。 とても読みやすかった。 いい本だと思う。
「愛していた」「私なりに」 3つの実親による子供の虐待事件につき、筆者なりにあらゆる角度から調査。 通常であればメディアを通してしか知れない事件を、加害者の生い立ちや証言を通じて別面から知れる。いつもながら新しい一面を見せてくれる著書でした。 社会の価値観からすれば異常とも思える行為は、加害...続きを読む者からすれば大したことではなく、このズレが事件や犯罪性を産む。 なぜこのズレが生じたかは、本によれば加害者の育てられ方の影響がかなり出ていると思われ、それが社会のルールと合わないがために裁かれる。 そういう意味では彼らも一種の被害者だと思いました。
「私なりに」子育てをやってきた。 この言葉がとても印象的。 子どもを暗い部屋に閉じ込めて餓死させた事件、生まれたばかりの子を天井裏と押し入れの中に遺棄した事件、ウサギ小屋に閉じ込めたり首輪を着けたりして殺した事件…信じられないけれど、どれも本当にあった話なのだ。 自分には子供を虐待するなんて全く...続きを読む考えられないし、この親達には全く共感出来ることもないのだけれど、それは自分がとても平和な家庭に育ったからなのだろう。
これは日本での子供の出来事。 読後は、悲しすぎて辛すぎて、熟睡出来ない。何か自分に出来る事は無いのか。 虐待の連鎖とは言いたく無い。 深く考える日が続く。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
石井光太
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「ノンフィクション」無料一覧へ
「ノンフィクション」ランキングの一覧へ
加害少年A~そんげん寮と行き場を失った子どもたち~ 1巻
加害少年A~そんげん寮と行き場を失った子どもたち~ 単行本版 1巻
赤ちゃんをわが子として育てる方を求む
アジアにこぼれた涙
遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)
『遺体』それからの物語
おかえり、またあえたね
試し読み
格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉
「石井光太」のこれもおすすめ一覧へ
▲「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫) ページトップヘ