石井光太のレビュー一覧

  • 教育虐待 子供を壊す「教育熱心」な親たち
    解決策はないが、実態を把握するためには良い
    日本にまだない虐待形態だとのこと。この言葉が広がれば良いなとおもう。
    書かれている内容は、この本を手に取る人なら見聞きしたことあると思われるが、思考する契機にはなると思う。例示が多く実態例を把握できる
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)
    生まれてくる全ての子供達が、生きがいを持って人生を全うできたら、どれだけいいだろう。

    生きていくには辛いことや悲しいこともあるけど、それでも前に進んでいけるような世の中になってほしい。
    結局はそこだよね、大人の義務は。
  • 世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル
    日本文学と世界文学。喚起される趣は違えど、それぞれが味わい深い。人口減少に悩まされる日本。人口爆発が起きている世界。問題ということでは変わらない。…国が救えず、近しい仲間でコミュニティーを作り助け合いながら生きる絶対的貧困。多くのセーフティネットがありながら精神的に病みその利用方法に行きつけず、片隅...続きを読む
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)
    ホスピスとは死に向かう場所ではなく、深く生きるための場所である。

    子どもは、ひとりで闘病しているというより、治療の中で家族の愛情が感じられることに喜びを見出している。

  • ルポ 誰が国語力を殺すのか
    自分の思いや考えを、言語化することは本当に大切だ。そのスキルは自然に身につくものではなく、環境によって差があるという事実に、あらためて気付かされた。

    SNSでの短文のやり取り。
    なんでも「ヤバい」「ウザい」で済ませてしまう風潮。
    私たちから「丁寧に、しっかり伝える」ことを奪っている、その恐ろしさ。...続きを読む
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式
    著者のルポルタージュは以前も読んだことがありますが、いずれもイメージしやすいです。

    本書についても、貧困層が陥っている生活やそれが社会に与える影響など、貧困を取り巻く問題についてわかりやすくまとめられている良書です。

    「心のレベルアップ」というワードが本書では提唱されていますが、解決を目指す上で...続きを読む
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)
    ものすごい情報量。私には受け止めきれないようなことも沢山あって、著者が取材にかけた労力たるや、相当なものだと思う。
    虐待の連鎖については既に広く知られるところではあるけれど、ここまで畳みかけられると、もはや子供の虐待死は、現代社会における自然淘汰なのではないかとさえ考えそうになってしまう。
    どんなに...続きを読む
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式
    貧困が子どもに与える影響、貧困がどうやって生まれるのか、貧困の連鎖、海外と日本の貧困の違いが統計や著者のインタビュー経験などから、数値・事実をもと説明・解説がなされており、非常に分かりやすかった。本書の対象は学生だが、30代の自分が読んでも勉強になった。全世代が読むべき本だと思う。
    特に印象的だった...続きを読む
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)
    大阪にできた日本初のこどもホスピスの誕生物語。
    死にゆく場所ではなく、子どもがその子らしく生き生きと過ごせる場所を目指し、設立されたTSURUMIこどもホスピス。何度かテレビの特集などでその存在は知っていたが、これほどの苦労があって設立されたのだと知り感動した。
    設立に携わった人たちの行動力と志の高...続きを読む
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)
    初めから事件が詳細に書かれていて読むのをやめようかと思うほど胸が苦しくなる事件。
    子供の頃って自分の今いる世界が全てだと思っちゃう。すごく狭い世界。
    加害者側にも複雑な家庭環境があって、社会の手の届かないところで起こってしまった事件。
    お父さんの発言はすごく心に残ってる。加害者に対して、なら何で生き...続きを読む
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式
    日本における貧困と海外の貧困(スラム街)の違いの考察がまず勉強になりました。

    日本は福祉制度が整っているため、スラム街などもなく国全体は安定している。一方「ごちゃまぜ」であるが故に貧困者は常に富める人と競争を強いられたり、格差を見せつけられたりすることで自己否定感を抱きがち、という点はなるほどと納...続きを読む
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式
    貧困について日本と世界両方についての講義形式のルポ

    自己否定感をキーワードに貧困を生み出していく仕組みを解説。
    17歳向けの講義という体裁で優しい語り口で、温かく希望を残しながら、問題に対する熱さと、実際に観てどうしようもなくなった無力感も伝わってくる。
    内容としては現代を生きる社会人としては必須...続きを読む
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式
    世界は7億人以上が、日本でも6人に1人が貧困にある。貧困は自己否定感を生み、心のガンとなる。それは社会全体の困窮にも繋がっていく。自己責任では済まされない。私たちの社会の何が貧困を生み出しているのか。人生を切り開くには、何が必要なのか。社会のリアルを見つめ、輝かしい未来を手に入れるための熱い講義。
    ...続きを読む
  • 死刑囚メグミ
    マレーシアで違法ドラッグの運び屋として日本人看護師が逮捕されて死刑判決となった事件を下敷きにした小説。ノンフィクション風であるが、フィクションである。国境を越えた闇ビジネス、ブラック稼業である。物語の主人公であるため、違法ドラッグの運び屋に感情移入してしまいそうになるが、大変な量の違法ドラッグが日本...続きを読む
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式
    貧困から世の中の問題を考える
    貧困からその人の人生や社会を変えてしまうのだと分かった。一人一人が身近なこととして考えたいと考えさせられた。
  • 加害少年A~そんげん寮と行き場を失った子どもたち~ 1巻

    深いテーマ

    なかなか普段の日常生活では考えることがないテーマを、深く考えるための機会を提供してくれる作品だと思いました。人間誰もが間違いを起こすことは仕方がないことなのですが、ここまで深く物事が発展する前に、周囲の人々が未然に助け合える社会になってほしいと感じました。
  • 格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉
    本屋さんで平積みされていて気になったので。
    シンプルで分かりやすいタイトルと少しポップな装丁に魅力を感じた。

    小さく16歳からの〜と書いてあったから気づかなかったけどそのサブタイトル通り読みやすく事実は述べてるものの暗すぎない雰囲気が良かった。イラストも可愛らしい。

    この社会には育ちや生まれや性...続きを読む
  • 加害少年A~そんげん寮と行き場を失った子どもたち~ 1巻

    うーん…

    うーん…
    割りと個人的には好きなお話です。
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)
     本書表題は『こどもホスピスの奇跡』ですが、日本初の民間こどもホスピス設立に向けた「これまでの軌跡」と「これからの希望」の記録です。
     こどもホスピス‥そこは、死にゆく場・看取る施設ではなく、短時間でも治療を離れ、笑い合って普通の子としての時間を生き、生涯忘れえぬ思い出をつくる場であり「家」なのでし...続きを読む
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか
    日本の国語力の危機的状況が理解できた。
    国語力とは、リテラシー的側面の意味もあるが倫理的な側面もあると思いました。