城山三郎のレビュー一覧

  • 毎日が日曜日
    商社マンの日々は過酷。商社マンではない私が、会社員としての生き方を振り返ってみると、今の生き方は好ましいか考えさせられた。家族とともに同じ時間空間を過ごすこと。これが、幸せなのだろうと思ってみる。
  • 雄気堂々(上)
    日本産業界の父と言われた渋沢栄一翁一生を描いた長編小説。
    若かりし頃、若気の至りで憂国の志士として高崎城乗っ取りを計画するが挫折。
    知恵と努力と誠意で大成し大人物として育って行くが大河ドラマ「青天を衝け」にて詳しくドラマ化されましたが原作はこの城山三郎版の渋沢栄一だと思われます。
    平岡円四郎、徳川慶...続きを読む
  • 雄気堂々(下)
    日本産業界の父と言われた渋沢栄一翁一生を描いた長編小説。
    若かりし頃、若気の至りで憂国の志士として高崎城乗っ取りを計画するが挫折。
    知恵と努力と誠意で大成し大人物として育って行くが大河ドラマ「青天を衝け」にて詳しくドラマ化されましたが原作はこの城山三郎版の渋沢栄一だと思われます。
    平岡円四郎、徳川慶...続きを読む
  • そうか、もう君はいないのか(新潮文庫)
    奥様への愛情の深さがストレートに表現されていた。
    夫婦二人三脚で人生を築いていたことを感じさせられた。
    愛情と敬意を持って奥様を大切にし、また、奥様との生活にこの上なく幸せを感じる姿に、私もそうありたいと強く思わされた。
  • 落日燃ゆ
    広田弘毅の事は知らなかったが城山三郎の著書だったので拝読。非常に勉強になったし、広田弘毅の生き方にはリスペクト出来た。
    東京裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元外務官僚、元総理、元外相まで勤めた広田弘毅。
    戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共に...続きを読む
  • 指揮官たちの特攻―幸福は花びらのごとく―
    命の重さはいつでも同じはずなのに、生きる時代、為政者によって、こうも変わる。

    せっかく終戦を迎えても、精神の安定を得るため、弱い立場の者をイジメ、翻弄する。

    戦後は戦中の評価が180度変わり、讃えた者を、これでもかと罵倒する。

    ヒトって、残酷。
  • 落日燃ゆ
    文官で唯一、東京裁判で絞首刑に処された、広田弘毅についての本作。
    日本人として必ず読むべき作品だと感じた。

    日本の教育って史学を世界史と日本史に分けている上に、理系だと高校以降史学をきちんと学ぶ機会がなかったりするので、日本がどういう風に戦争に向かったのか、きちんと頭で理解出来ていない人が多いので...続きを読む
  • 官僚たちの夏
    昭和50年に書かれた作品であるが、作品内で描かれる二項対立は、令和の今もなお現実に我々を取り巻く課題である。
  • 燃えるだけ燃えよ 本田宗一郎との100時間
    石田禮介の本の中で紹介。「ストップウォッチで動けるほど人間は働けません。それでは人間が参ってしまう」という人間本位という考え。”惚れて通えば千里も一里”
  • 落日燃ゆ
    A級戦犯として裁かれ、文官ととして唯一絞首刑となった元首相広田弘毅の話。心打たれるものがあり、日本人なら一度は読んで欲しい作品。
  • 落日燃ゆ
    極東裁判で天皇を守るために身を挺して責任を被り、門官で唯一絞首刑となった男の話。
    小学生の時に読んで心を打たれた。
    もっと世に知られるべき日本の隠れた偉人。
  • 「粗にして野だが卑ではない」 石田禮助の生涯
    自分も実直、率直でありたいと思わせてくれる本でした。形式から入る日本文化に対し風穴を開け、いつでも実をとりに行く姿勢がクールです。
  • 落日燃ゆ
    1人の男の壮絶な人生の話だった。以前東京裁判のドラマを見た時は裁判官側の視点だったけど、この小説は逆で、何が正しいのかも曖昧になってしまった。
    ただ、1人の文官の使命、行動、覚悟を見た時に、心を動かされずにはいられない、ある意味では清々しいしく真っ直ぐな話し。
    ただただ感動した。
  • わしの眼は十年先が見える―大原孫三郎の生涯―
    倉敷紡績、クラレの創業家、大原家。明治後期から昭和初期にかけてこの一地方企業を率いた大原孫三郎氏の半生をメインに、その息子である總一郎氏までを描いた城山三郎の小説。孫三郎氏の社会から得た富は全て社会に権限するべきだという「主張(意志)」と、戦乱期にあって会社を守り育てた剛腕経営者としての一面。ほぼ一...続きを読む
  • 落日燃ゆ
    7人のA級戦犯のうち、ただひとり文官で処刑された広田弘毅の生涯を描いた毎日出版文化賞、吉川英治文学賞受賞作。
    広田は福岡の貧しい石屋の子に生まれながら、苦学して外交官の道を選びます。その理由は純粋に日本が外交の力の必要なことを痛感したから。時代は大正、昭和の激動期。本書の前半は幣原喜重郎、松岡洋右、...続きを読む
  • 落日燃ゆ
    日本が戦争に足を踏み入れないように、外交努力を重ね各国の大使からも信頼を得ていた広田弘毅さんの生涯を綴った作品。広田さんが重ねた努力は軍人の暴走、妨害により悉く潰されてきた。にもかかわらず東京裁判では、その軍人たちと共に処刑される。一切の弁解をしなかった広田弘毅さんの軌跡を学ぶことができる。
    東京裁...続きを読む
  • 雄気堂々(上)
    幕末の面白さに惹かれて、渋沢栄一のことも知りたいと思い本書を読んでおります。上を読み終えたところです。

    幕末、武士道みたいな精神で、これだ!と決めたことに突っ走っていく人が多いなか、渋沢もその考え方から、横浜で焼き討ちを計画する。
    でも、新しいことを知って、渋沢は自分の立ち位置を変えていく。時代の...続きを読む
  • 雄気堂々(下)
    大河ドラマを見終わるまで読まない、と決めて、いざ読み始めた本書。頁ごと、大河ドラマの映像が勝手に脳内に流れてきた。

    閑話休題。著者の、主人公との絶妙な距離の取り方は見事。山崎豊子氏のように、必要以上の感傷を感じさせず、かといって突き放したような感覚は受けない。

    それにしても渋沢栄一はいつ眠ってい...続きを読む
  • そうか、もう君はいないのか(新潮文庫)
    著者が妻と出会って亡くなるまでの話。
    奥様のことを「天使」「天女」等々と表現されるところから、いかに奥様を愛されていたのかがうかがい知れます。
    ちょっと赤裸々な話もあるけれど、作家として忙しい夫をしっかり支え、愚痴もこぼすことなく取材の手伝い、旅行の同行などされ、できた奥さまだなぁと感心する事しかり...続きを読む
  • 雄気堂々(下)
    NHK大河ドラマを見た後、渋沢栄一のことがもっと知りたくなって手に取ったもの。TVより理解が深まった。

    以下、著者「あとがき」からの抜粋となるが、「一農夫」が、その語の動乱の中で成長し、愛誦した詩の一節のように「優気堂々」の人生を志す物語。ひとつの人格形成の物語であると同時に、国家形成、時代形成の...続きを読む