城山三郎のレビュー一覧
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最後の物語の展開は早かったが、渋沢栄一の人生と、日本の動きが連動しているダイナミックな動きを感じることができた。
自分を生かしながら、人を信じ、人のために生きるとはどういうことなのか。
私も常にその視点を忘れないように生きていきたい。Posted by ブクログ -
自分の変わり方について「生も大いに老練用ゆるところこれある人物に相成り申し候」と書く。
老練とは久しく経験を積み、物事になれて巧みなこととある。
環境は人格形成に影響する。広い視点を養うようにしたい。Posted by ブクログ -
夫婦愛にほっこりしたあと、娘さんのあとがきが涙で霞んで読みづらい。
「五十億の中で ただ一人「おい」と呼べるおまえ
律儀に寝息を続けてくれなくては困る」
結婚当初から、一緒に長生きしよう、と言ってくれ るパートナーとできる限り長く一緒に幸せに暮らしたいなぁ、と改めて強く思った次第。一緒に長生きと言...続きを読むPosted by ブクログ -
文官としては唯一A級戦犯で処刑された広田弘毅の伝記です。
外交官として地位を築き、望まない戦争に巻き込まれていく広田弘毅をえがいています。
読み終わった後、広田弘毅の生き方のファンに慣れるような本です。Posted by ブクログ -
おもしろかった。
官僚に対する漠然としたイメージが、少し変わった。
ただ、ここまで仕事に打ち込み、24時間働く男たちの姿は、心打つものはあるが、女性の視点で見ると、無理だなと思ってしまう。
ひと世代前の働き方、人生観かもしれないな。
どちらかというと、作中の登場人物である片山の考え方に共感した。Posted by ブクログ -
来年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、そして新1万円札に決定した渋沢栄一の前半生を描いた「雄気堂々」上巻。近代日本最大の経済人であり、そのダイナミックな人間の形成を激動の中に描く雄大な伝記文学!Posted by ブクログ
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参考文献の多さが著者の実証主義的な哲学を物語っていますね。
主観を排除して淡々と進むストーリーの中に、広田弘毅という人間の泰然とした人間性が滲み出ます。
なぜ日本は戦争に向かったのか、東京裁判とは何だったのか……広田弘毅という一人の人間を描くことで、近現代史の重要命題に鋭く切り込む傑作です。Posted by ブクログ -
流通業界のカリスマ中内功さんをモデルにした小説です。メーカーとのし烈な闘いは読む人をは引き込みます。私も流通業界で働く事を夢みてダ⚪エーの入社試験を受けましたか見事にご縁がありませんでした(笑)Posted by ブクログ
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戦後日本で経済開放と国内産業保護の過渡期を牽引した通産官僚の実話。官僚と政治家の関係や人事等々、現在でも不変のものも多く、パブリック・セクター(特に経済産業行政)で働く人にとっては必読書。Posted by ブクログ
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このタイトルは本屋でずっと気になっていて、少し勇気を出して読んでみた。自分で言うのもなんですが、奥さんとは仲がいい。だからもし先にいなくなったらという事を考えたら本当にどうなるだろうか。こんなにも自分の妻を愛していることを包み隠さず文章にしているところが、男性として尊敬できる。後半は涙無しでは読めま...続きを読むPosted by ブクログ