城山三郎のレビュー一覧
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2人の男が人生を賭して実現しようとした経済政策「金解禁」。
単なる友情物語でも、綺麗事を並べた精神論でもない。泥臭く、あの手この手を尽くして、ただただ信念を貫く2人に、心を揺さぶられる。
政治家のあるべき姿が、ここにある。Posted by ブクログ -
「艱難汝を玉にす」
浜口・井上の行なった金本位制の政策内容は難しく、なかなか理解できなかったが、この小説の醍醐味はその政策内容ではなく、その政策を実施するという強い意思を貫徹し、実施までこぎつけた二人の生き様を知れることにあると思う。
自分の中では都度読み返したい一冊となった。Posted by ブクログ -
「そうか、もう君はいないのか」の後日禄。
夫人のなくなった後、城山氏が没するまでの9年間の日記。
夫人を亡くした後の氏の悲しみが痛々しい。
とても羨ましく思う夫婦関係だと思った。Posted by ブクログ -
浜口雄幸と井上準之助
2人の英雄は凶弾に倒れ日本は戦争に突入していきます。
性格の違う2人が命を賭して成し遂げた金解禁。
それにつながる緊縮財政と行政整理。
行政改革は今につながることと思います。
自分ももっと命懸けで仕事しなあかんなと思いますσ^_^;Posted by ブクログ -
僕の大好きな渋沢栄一の小説です。
農民から立身出世して大成していく姿は秀吉に通じます。
最近歴史小説は戦国時代から幕末明治に興味が移ってます。
やっぱり人の生き死によりもいかに政治的に勝ち抜くかという方が現代に通じます。
自分で仕事を作って上に認めてもらっていく姿は見習わないといけません。Posted by ブクログ -
明治維新前後の薩長土肥や会津、新選組等メジャーどころ以外の視点、且つ経済的視点から描いた視点が面白く、又、渋沢栄一という日本の経済界の偉人を描いており、もう少し早く読めば良かったとも思う。Posted by ブクログ
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城山氏の綿密な調査と自身の経験など、あらゆることをふるいにかけた渾身の記録。読むだけで哀しさが痛切に身にしみる。歴史の教科書にもこういった人々の事実を載せるべきではないだろうか。Posted by ブクログ
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万博公園には何度も行っているのに、石坂泰三の像には気づかなかった。日比谷の第一生命ビルも、今度、見に行こう。まなぶところの多い、昭和の気骨人の生涯です。Posted by ブクログ