城山三郎のレビュー一覧
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1.著者;城山氏(故人)は、経済小説の先駆者。帝国海軍に志願するも、特攻隊の訓練中に終戦。その後、大学で教鞭をとる。城山三郎のペンネームで応募した「輸出」で文学界新人賞受賞、「総会屋錦城」で直木賞を受賞し、執筆に専念。他にも、吉川英治文学賞や菊池寛賞など受賞。経済小説を軸に、歴史や伝記小説などの著作...続きを読むPosted by ブクログ
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10年先が見えたのではなく、こういう10年さきの世を作りたいという強い意志が描かれた一冊。
なにがどこまで、事実なのかは気になりつつ。
こういう人間関係、ざっくりこんな考え方、こういう世の中、事実ベースの業績はコレと描写とファクトをより分けつつ読むとより楽しい。
個人的には豪農のボンボンかつ農夫と自...続きを読むPosted by ブクログ -
この本は、石田礼助が国鉄総裁に就任した後、国会での初登院で述べた「粗にして野だが卑ではない」という言葉がタイトルになっています。
石田礼助は明治人の一徹さと、30年にわたる海外生活で培われた合理主義を持つ人物でした。
彼は35年間三井物産に勤め、その間に素晴らしい業績を上げました。そして78歳で...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルから、筆者の深い喪失感が伝わる。
何十年も前の出会いや、その後の新婚生活を瑞々しく書くこと自体、いかに筆者がその頃幸福感に満ち溢れていたかの表れ。病気が発覚するまでの40年余り、喧嘩をすることもなく居心地よく暮らした日々は、筆者にとってどれほど幸せに満ち溢れていたものだったか。
だからこ...続きを読むPosted by ブクログ -
代議士たちに「諸君」と呼びかけ、「生来、祖にして野だが卑ではないつもり」と自己紹介し、没後は、「生き方に自信があった」、「天衣無縫にいちばん近かった人」と評された石田禮助の生涯。明治生まれで三井物産代表取締役や国鉄総裁を務めた男の生き様は、文春文庫の「いい男の35冊」に選出されている、間違いなく“い...続きを読むPosted by ブクログ
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まずタイトルからして、グッと惹き付ける。
妻の亡き後がメインのお話かと思ったが、出会いからが丁寧に描かれていて、それがかえって後半になるにつれて、先がわかってしまうので切なくなる。でも、お互いの愛情表現方法は違えど、相手を思いやる気持ちが痛いほど伝わってきた。思えば思うほど、一人になったときの気持ち...続きを読むPosted by ブクログ -
終戦記念日が近いこともあり、手に取った一冊。
神風特攻隊の第一号に選ばれ、レイテ沖に散った関行男大尉。最後の特攻隊員として敗戦を知らされないまま玉音放送後に沖縄へ飛び立った中津留達雄大尉。二人の人生を対比させながら、戦争と人間を描いたドキュメンタリー。
昔、鹿児島へ旅行した時、まさに特攻の地であ...続きを読むPosted by ブクログ -
清廉潔白に描き過ぎの感は否めないが、文官からみた太平洋戦争に突入する道程を描いていたことは勉強になり、また東京裁判の過程については知らないことも多かった。読んで損はなし。Posted by ブクログ
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石坂泰三の伝記。石坂泰三は、戦前・戦後にかけて活躍した経済人である。その主な経歴を記すと以下の通りだ。
1886年 誕生。1886年は明治19年
1911年 東京帝国大学卒業→逓信省入省
1915年 逓信省を退官し第一生命に入社
1938年 第一生命社長就任(52歳)
1947年 第一生命社長辞任(...続きを読むPosted by ブクログ -
感想
ともに歩む。しかし死別は運命付けられている。別れが来ても人生は終わらない。思い出に浸りながら。いつかどこかで浄化する。インクに託して。Posted by ブクログ -
今こそ読むべき。城山三郎は志願して海軍に入ったが、結局戦争を煽る世間の雰囲気に踊らされたのだ、ということ。その理不尽さ、暴力、そして戦後の人々の変節ぶり。ぼんやりしてると追体験させられることになるよ!Posted by ブクログ
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歴史小説はシバシカンで成り立っているので他の歴史小説読んでもイマイチピンと来なかったのですが、この本は違いました。行動と他己評価で主人公を形作る筆致に感銘を受けました。城山三郎先生の本をもう少し読んでみようと思います。Posted by ブクログ
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「城山三郎」が78歳で国鉄総裁になった「石田礼助」の人生を描いた作品『粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯』を読みました。
「百田尚樹」が出光興産創業者の「出光佐三」をモデルに描いた作品『海賊とよばれた男』に続き、明治生まれの傑物を描いた作品です、、、
「城山三郎」作品は昨年の8月に読んだ『...続きを読むPosted by ブクログ