城山三郎のレビュー一覧

  • 役員室午後三時
    会社とは共同体。社長といえども共同体を構成する1つのパーツでしかない。共同体にふさわしくないとなれば、入れ替えるのが当然
  • もう、きみには頼まない 石坂泰三の世界
    Kodama's review
    戦後の日本の高度成長を支えた方々には、このような気骨のある方が存在したのでしょう。このように世の中に貢献した方の生涯に触れ、多くの刺激を受けました。
    (08.2.28)
    お勧め度
    ★★★★★
  • ビッグボーイの生涯
    昇の「休戦の哲学」とでも呼ぶべきものの実践であった。むやみに走らず、休んで走る。休んだ上で走り出す。
  • 学・経・年・不問
    これは傑作。

    丸裸になった本来の自分がどれだけの魅力を持つか。どれだけの信念を持てるか。自信を保てるか。

    頑張ってればなんとかなる、そんな楽観主義が通用しないシビアな世界で生きるためには、やっぱり頑張るしかない。
  • 百戦百勝 働き一両・考え五両
    日本的ビジネス小説のパイオニア的存在の城山さんの作。
    主人公春山豆二の考え方・行動力がすばらしい。
    実在した人物だそうだが、学ぶところがたくさんある。
  • 打たれ強く生きる
    超かっこいい。
    3回くらい涙腺がおかしくなったw
    引用しようかと思ったのですが、ぜーんぶすっばらしい・・どうしよう。。
    とにかく、今どうも力が出ないなーって本調子じゃないとき、どうしてもがんばらなきゃいけないとき、超はげまされる。
    「ぼちぼちが一番」っていう章が神。
    一生読み続けます、城山...続きを読む
  • 価格破壊
    名前からして、おもしろくなさそう。経済小説?なんてジャンル、聞くからに興味なかったのですが、一気に読めました。
    城山三郎氏は、やっぱり戦時の荒波にもまれた人なのでしょう。主人公は戦時中の地獄生活に比べればすべて天国だと、逆境に打ち向かっていきます。
    しかし、価格破壊にそこまで入れ込まなくてよくない?...続きを読む
  • 百戦百勝 働き一両・考え五両
    米問屋の丁稚から独立し、米相場さらには株式相場で成功をおさめた山崎種二をモデルにした小説。相場の本質、市場参加者の画策や心理が手に取るように分かる。何度読み返しても飽きさせない。城山三郎の本を読むきっかけになった書。
  • 硫黄島に死す
    どうしてもオリンピックで勝たなければならなかった馬術日本団。
    どうしても戦争で勝たなければならなかった日本軍。

    戦争物だけど、破裂するような悲惨さではなくて
    鉛のように重い感じがじわじわ後まで残る、城山三郎の腕の良さが見えます。

    7編ある内の最初の4つしか読んでないけど、どれもよかった。...続きを読む
  • 打たれ強く生きる
    サラリーマン人生をどう生きていくか悩む人にはお勧めです。いろんな成功者のエピソードや人格などが記されており、とても勉強になります。
  • わしの眼は十年先が見える―大原孫三郎の生涯―
    「わしの一生は、失敗の連続だった」
    (=常に現状に甘んじることなく、前を向き、上を目指す自分の意思に対して?)

    「わしの一生は、反抗の連続だった」
    (=仲間の意見を尊重するあまり?)
  • 外食王の飢え
    ファミレス物語。ロイヤルホストとすかいらーくがモデルになっているといわれている本です。この本を読むと、日本のファミレス誕生秘話を知ることになりますよ。
  • 静かに 健やかに 遠くまで
    起業を決意した私に是非読むようにと社会人の先輩から頂き、この週末一気に読みました。直接の言葉とは異なる引用という点で、メッセージとしては静かに聞こえるのですが、働く人としての長い期間の折々に体験した事を振り返って、時には相反する事を並べたり、言い切りの所で引用が終わったり、これからもゆっくりと時々振...続きを読む
  • 指揮官たちの特攻―幸福は花びらのごとく―
    軍神と呼ばれ讃えられた特攻第一号の関大尉と、終戦日の玉音放送以降に長官に伴い飛び立った最後の特攻中津留大尉を中心に、彼らの性格や人とのかかわり方・そして短く儚い生涯を鮮明に書き記している。また残された妻や両親の深い悲しみと苦しみをも取材をもとに書き表していて、読んでいて胸が詰まるほど苦しくなった。
    ...続きを読む
  • もう、きみには頼まない 石坂泰三の世界
    経団連会長や東芝会長などを務めた石坂泰三の伝記。

    経済人として戦後復興期に日本経済に貢献した石坂泰三。その人となりは、わかりやすそうで、わかりにくい。何かしらの思想があったのは伺えるけど、城山三郎氏の推測の域を得ず、また、時にその推測と矛盾した行動をしているように思える。本人亡き今、確認する手立て...続きを読む
  • 辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版
    足尾鉱毒事件がもとで強制廃村となった谷中村から離れようとしない残留民たちと、彼らとともに戦った田中正造について描いた伝奇小説。
    これから書く原稿のお勉強のつもりで手に取ったが、文章が上手くて熱があり、とても引き込まれた。
    子どもの頃読んだ日本の偉人マンガに田中正造も入っており、天皇に直訴したりとか大...続きを読む
  • 零からの栄光
    ひょんなことから零戦を鹵獲して、結果スピード出せねえじゃん、
    からヘルキャットが開発された。その後、追いつけない高さから、追いつけない速度で
    攻撃されるようになってなす術がない中、対抗する機体として紫電改が開発されるが、
    水上機の二式大艇を開発したメーカーで、当時の有名どころの三菱や、中島、今の富士...続きを読む
  • 官僚たちの夏
    主人公・風越信吾は、異色の官僚と言われた佐橋滋をモデルに高度経済成長を支えた通産省の官僚たちの仕事ぶりや人事などの戦いや当時の日本の政治との関わりなどを描いている。
    2009年には佐藤浩二主演でTBSの日曜劇場でドラマ化された。
    1960年代、昭和で言うと35年から44年までの時期である。当時は学生...続きを読む
  • そうか、もう君はいないのか(新潮文庫)
    この遺稿のタイトルをつけたのは誰だろう?文中の言葉を抜粋したこのタイトルが、本のすべてを要約している。こんなに悲しくて素敵で完璧なタイトル‥‥なかなか出会えないと思う。
  • 「粗にして野だが卑ではない」 石田禮助の生涯
    三井物産に35年勤め、戦後78歳にして国鉄総裁になった明治生まれの豪傑の話。昔の商社マンとしての働きも面白いが、パブリックサービスの精神で活躍した国鉄総裁としてのエピソードが先見の明もあり、とても興味深い。特に国会答弁や記者への歯に衣着せぬ物言い、対応は読んでいて痛快。今はいないだろうなあ、こういう...続きを読む