朱川湊人のレビュー一覧
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琥珀と言う街を軸にして、時間を前後させながら、様々な人間模様を織りなしていくストーリー構成には驚きを隠せない。素晴らしい作品でした。Posted by ブクログ
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今回、読書にハマるきっかけとなった本です。
不思議な町へ自分も入り込んでその場にいるような気がするくらい昭和のノスタルジックな情景が浮かんできて、短編集で読みやすいというのもありますが、あっと言う間に読み終わりました。
しばらくしたらまた読みたくなると思います!!Posted by ブクログ -
朱川湊人作品の中で大好きな一冊です。
どこか懐かしい昭和のあの頃に連れて行ってくれます。
一つひとつの物語に切なくも温かい美しさを感じます。Posted by ブクログ -
なんとも言えない寂しさと温かさが味わえました。
移り変わる時代が流行歌に反映されているのもいいなと思います。
じんわりと全貌が明らかになっていく感じが素敵でした。Posted by ブクログ -
大河ドラマでやっている「鎌倉殿の13人」は見たことないが、時代背景は似ているんじゃないかな?
この作品は「方丈記」と「平家物語」のアレンジ。時は平安、平氏が栄華を極めている頃から始まり源氏が取って代わる頃まで、当時の都の生活を鴨長明こと無明の視点から描いている。疫病、戦、地震など。猫丸と雨里の話が...続きを読むPosted by ブクログ -
最初読み終えたときは、子供の頃、数回味わったあの感覚が蘇ってきた。
相手に殴りかかって行って・・・。
衝撃で目をあけると、目の前、数センチに地面がある。
ああ・・・
グイッと、現実に戻される、今、目覚めたような孤独の感触。
怒りの恍惚から冷めて、ケンカが滅法弱く、そのくせ気が短い自分、に思...続きを読むPosted by ブクログ -
楽しかった。
不思議な昔話というのはわくわくする。
8篇とも「日本霊異記」(西暦822年成立?)をヒントにしているらしい。
④はこの著者、景戒が書きながら頭を悩ませているという設定で、40年近く前の受験勉強中、「南総里見八犬伝」執筆中の滝沢馬琴を描いた問題文が出てきて、「続きが読みたい!」と思ったこ...続きを読むPosted by ブクログ -
東京の下町、アカシア商店街の7話。
僕は朱川さんの紡ぐ、別の物語がちょっとだけつながっている、その構成が好み。③、⑤、⑥、⑦が特にお気に入り。
①紫陽花のころ
初読はそれなりに楽しめたんだがなぁ、なんだかなぁ、そんな結末だったとは。
②夏の落とし文
電柱の貼り紙に自分の未来が予見されていたら。いいお...続きを読むPosted by ブクログ -
少しコワイ話も含まれた短篇集。
昔知っていた大事な気持ちをふと思い出させてくれるような作品です。
少し毒があって、少し救いがある。
きっと時々読み返してしまう1冊になると思います。
表題作の「花まんま」もいいですが、「凍蝶」も好きです、さりげない最後の数行に感慨があります。