花まんま

花まんま

590円 (税込)

2pt

まだ幼い妹がある日突然、母のお腹にいた時のことを話し始める。それ以降、保育園をぬけだし、電車でどこかへ行こうとしたり、習ったことの無い漢字を書いたり。そして、自分は誰かの生まれ変わりだと言い出した…(表題作)。昭和30~40年代の大阪の下町を舞台に、当時子どもだった主人公たちの思い出が語られる。ちょっと怖くて不思議なことや、様々な喜びやほろ苦さを含む物語に、深い感動と懐かしさがせまる傑作短篇集。第133回直木賞受賞作。

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花まんま のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年03月21日

    心温まるホラーだったり救いようがないホラーもある6連の短編集
    「妖精生物」がおすすめ
    甘美な感覚の虜になった主人公、この生物がいると幸せになると信じ育てていくが...。

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    Posted by ブクログ 2021年12月11日

     パルナスのCMソング。ゴム跳びという遊び。「じゃりン子チエ」が住んでいるような大阪のゴタゴタした町にいる、仕事もせずブラブラと陽気に昼間から遊んだり飲んだりしている“おっちゃん”。しかもそんなおっちゃんが結構な割合でいる、大阪のある下町。貧乏で開けっ広げで人情深い人たちがひしめき合って暮らしている...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月29日

    同級生に薦められて読みました。自分自身が過ごした昭和の古き良きアナログな時代を思い浮かべて身近におこりそうな不思議な話に引き込まれました。6篇とも淡く優しくそして哀しみもあるストーリーです。中でも表題となっている花まんまは秀逸です。朱川さんの他の作品も読んでみたくなりました。

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    購入済み

    胸の奥をツンと刺激してくれる話

    2020年12月19日

    少しコワイ話も含まれた短篇集。
    昔知っていた大事な気持ちをふと思い出させてくれるような作品です。
    少し毒があって、少し救いがある。
    きっと時々読み返してしまう1冊になると思います。
    表題作の「花まんま」もいいですが、「凍蝶」も好きです、さりげない最後の数行に感慨があります。

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    Posted by ブクログ 2017年04月23日

    ノスタルジックなホラー6編から成る短編集。いずれも昭和30~40年代の大阪の下町が舞台です。

    1つめは「トカピの夜」。コの字型に並んだ長屋式賃貸住宅の一軒に暮らす小学生、ユキオ。袋小路の一番奥に住む朝鮮人兄弟とだけは、誰もがなんとなく距離を置いていたが、兄弟の母親に請われて、ユキオは病弱な弟チェン...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月30日

    どこまで思い出として記憶として脳に残るんだろうなと思った章。時代は変わっても差別はつきものだと思った章。

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    Posted by ブクログ 2023年03月27日

    絶対にありえない話だけど、あってもおかしくないような話。短編集ながら昭和の色濃い時代の子供が主人公で1つの世界を描いている、そして「花まんま」では涙も誘う。

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    Posted by ブクログ 2022年08月02日

    朱川さんの作品を読むのは、「かたみ歌」に続き2冊目。

    昭和30〜40年代の大阪の下町が舞台となっている。
    私は関西人ではないのだけど、懐かしい雰囲気が全編通して漂っており、大阪弁が心地良く、するっと、その時代と場所に入り込めるのが不思議。

    6編からなる短編集で、どれも死や霊、前世などを扱った、不...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月05日

    昭和40から50年代辺りの大阪下町が舞台。現世とあちらとの境目を描いたノスタルジア。直木賞作品ですが、ちょっとホラーテイスト。
    「トカビの夜」在日朝鮮人への差別を子供心に後悔する少年。その懺悔の気持ちの表現が心に残る。そして、トカビ(幽霊)になった子供の恨みのない純真さに哀惜がある。
    「妖精生物」魔...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月02日

    昭和30年~40年代の大阪の下町が舞台になった1冊。
    全然、年代でも大阪に住んだ事もないのに懐かしく感じてしまう。
    ちょっと切なくて色んな意味で怖いのに心が少し温まる短編集。
    少し泣ける話も。

    ☆トカビの夜
    ☆妖精生物
    ☆摩訶不思議
    ☆花まんま
    ☆送りん婆
    ☆凍蝶

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