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高度成長期の昭和から平成までの都電が走る町を舞台に紡がれる「追憶のカスタネット通り」「幸せのプチ」「タマゴ小町とコロッケ・ジェーン」「オリオン座の怪人」「酔所独来夜話」「夜に旅立つ」の6つの物語。1970&80年代の思い出とともに、あなたを追憶の彼方へ誘います。
直木賞作家・朱川湊人さんの25万部を超えたベストセラー『かたみ歌』。東京・下町の商店街を舞台にしたノスタルジックでちょっと不思議なことが起こる連作はシリーズとなり、当時は最先端だった団地に舞台を移し(『なごり歌』)、今作もそのラインに連なるといってもいい。
Posted by ブクログ 2017年05月16日
やっぱり朱川作品はいい!人々の喜怒哀楽を閉じ込めた琥珀という名前の東京・下町を舞台にした連作短編集でした。各章にはかわいい白い犬「プチ」のイラストが。ところがプチは出てきたり出てこなかったり。でも住人達はみんなこの白いナゾの犬を知っています。私も東京下町生まれのせいか、読後は自分も琥珀の住人であった...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月25日
朱川ワールド満載、追憶のカスタネット通り、幸せのプチ、タマゴ小町とコロッケ・ジェーン、夜に旅立つなど連作6話。「幸せのプチ 町の名は琥珀」、2016.11発行です。都電が走る貧乏だけど美人ぞろいであたたかな人情が行き交う町が舞台です。店や登場人物が時代をこえてつながっています。町の佇まいそのものが、...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月15日
朱川さんらしい、素敵にノスタルジックな連作短編集。
つなぐのは1匹の野良犬。
人懐こく、不思議な白い犬。
そして、舞台は琥珀という町。
昭和の雰囲気漂う下町。
時代が少しずつ移ろいながらも、登場人物も重なっている。
知らない町なのに、どこか懐かしい琥珀の町。
子どもの頃に住んでいたあの町に戻ったよう...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年03月03日
琥珀という下町で起こった不思議な出来事。
この時代、そういや野良犬って結構いたっけな。追いかけられると怖くて、よく高い場所へ逃げたりしていたもんだ。
プチ(白い野良犬)は、やはり幸せを運んできていたんのだろう。にゃん吉さんのように。え、にゃん吉さんって、数年前にわが家によく遊びに来ていた野良猫。この...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月28日
都電が走るこの下町には、白い野良犬の“妖精”がいる-。生活感が溢れ、地味なくせに騒々しい迷路のような路地。そこに生き、通り過ぎた人たちの心あたたまる6つの物語を収録する。
昭和40~50年代、地下鉄も都電も走る下町の架空の街(どの辺がモデルかはヒントが散りばめられているので何となくわかる)を舞台に...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月08日
「琥珀」という町を舞台にした、しんみりほっこりする少し不思議な物語の連作。そこで生きる人たちそれぞれの物語が繋がって、あの人やこの人のその後がのちの物語で判明したりする部分も魅力的です。ノスタルジックで切なくて、レトロな雰囲気も読みどころ。
お気に入りは「タマゴ小町とコロッケ・ジェーン」。こういう友...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月12日
久しぶりの朱川湊人さん。
東京の下町、都電の走る「琥珀」とう名の街を舞台にした連作短編集。朱川さんお得意のノスタルジックで温かい物語でした。個人的にはそれにホラー味が加わるとなお好きなのですが。
お気に入りは表題作の「幸せのプチ」
見た目は怖いけど実は優しくて強い、ゴリラ・モンスーンことトキワさんが...続きを読む
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