朱川湊人のレビュー一覧
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鴨長明が主人公の物語。学生時代は歴史が苦手だったが、こうして読書をすることでスルスルと頭に新しい知識が刻まれていく、、、本のチカラはスゴイ。
登場人物がみな魅力的、ドラマになってもおもしろそうな小説だった。朱川湊人さんの作風と鴨長明の飄々とした風情がよく合っている。Posted by ブクログ -
初めて読む、朱川湊人さんの作品。
7つの連作短編集。
舞台は昭和40年代の東京下町、“アカシア商店街”というアーケード通りとその周辺の街。
この時代は子供も沢山いて、商店街も大変賑わっている様子。
レコード屋のスピーカーからは古い歌謡曲が流れている。
私の頭の中は、セピア色の古い昭和の街にタイム...続きを読むPosted by ブクログ -
昭和40年代半ばくらいかな、アーケード商店街を持つ東京下町。その周辺に住まう住民たちと死にまつわる短編集。
下町で日常を暮らす人と不思議な存在との共存。昭和のどこかまでは、まだそんな雰囲気があったようです。郷愁という言葉が、一番しっくりくる作品でしょうか。
“栞の恋”は、古本屋(この作品全体の主要舞...続きを読むPosted by ブクログ -
ある商店街を舞台にした連作集。
何らかの形で死を扱っているが、不思議と重く感じさせず、むしろせつない。
登場人物は外見的にこう見えると思わせておいて実はそうではなかったというものが多い点は、とても参考になる。Posted by ブクログ