朱川湊人のレビュー一覧
-
物悲しく切ない雰囲気ただよう連作短編集でした。
一冊目を読んだのが、おそらく3、4年前だったので記憶を探りながら読みました。
大正時代と言われてもなかなか雰囲気や暮らしぶりと言ったものが想像しにくいと個人的には感じるのですが、前作と同じように雪華や主人公の生きた時代、彼らの見たもの感じたもの、運命...続きを読むPosted by ブクログ -
朱川ワールド満載、追憶のカスタネット通り、幸せのプチ、タマゴ小町とコロッケ・ジェーン、夜に旅立つなど連作6話。「幸せのプチ 町の名は琥珀」、2016.11発行です。都電が走る貧乏だけど美人ぞろいであたたかな人情が行き交う町が舞台です。店や登場人物が時代をこえてつながっています。町の佇まいそのものが、...続きを読むPosted by ブクログ
-
朱川さんらしい、素敵にノスタルジックな連作短編集。
つなぐのは1匹の野良犬。
人懐こく、不思議な白い犬。
そして、舞台は琥珀という町。
昭和の雰囲気漂う下町。
時代が少しずつ移ろいながらも、登場人物も重なっている。
知らない町なのに、どこか懐かしい琥珀の町。
子どもの頃に住んでいたあの町に戻ったよう...続きを読むPosted by ブクログ