朱川湊人のレビュー一覧
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大好きな作家ですが、ここ数年読んだ作品にイマイチ気持ちが乗らず、しばらく遠ざけていました。しかし仕事で近代の新聞連載小説等の挿絵を見る機会が多く、積読の山の中にあった本作は大正時代の画家が主人公だからまさにピッタリで。久しぶりにこれが私の好きな朱川湊人だと思えました。
この世に未練があるせいで成仏...続きを読むPosted by ブクログ -
昭和40年代半ばの東京下町にある「アカシア商店街」で起こる摩訶不思議な物語。
アーケードのついた長い道に、様々な店がぎっしり連なる昔ながらの商店街の一角にある、ある有名作家似の古本屋の主人を中心に人々と物語は交錯する。
奇妙な「栞」の文通をしたり、あの世と繋がるお寺があったり、突然懐かしいあの子が...続きを読むPosted by ブクログ -
やっぱり朱川作品はいい!人々の喜怒哀楽を閉じ込めた琥珀という名前の東京・下町を舞台にした連作短編集でした。各章にはかわいい白い犬「プチ」のイラストが。ところがプチは出てきたり出てこなかったり。でも住人達はみんなこの白いナゾの犬を知っています。私も東京下町生まれのせいか、読後は自分も琥珀の住人であった...続きを読むPosted by ブクログ