【感想・ネタバレ】都市伝説セピアのレビュー

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Posted by ブクログ

普通の生活のとなりにありそうな、怖い出来事が、描かれている短編集。ストーリーに引き込まれて、最後にぞっとする。好きな作品です。

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2024年04月22日

購入済み

世にも奇妙な…

実際に世にも奇妙な物語で使われた「昨日公園」以外のお話も全て世にも奇妙な物語でした。
朱川さんの作品を初めて読みましたが他の本も読んでみたくなるようなワクワクする作品ばかりなのでオススメです。

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2022年07月15日

Posted by ブクログ

『昨日公園』『月の石』は傑作。これだけでも読む価値があるが、せっかくの短編集なので全作を、いや、ホラー作を間に挟んでいるおかけで余計に感動するので、やはり全作を『アイスマン』から順に読むのがいい。
しかしあれだ、感動や恐怖など、“死”をこんなにも自在に表現として操る巧みさはちょっと凄すぎる。

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2021年06月01日

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高校1年の時に読み、ここに収録されている『アイスマン』が好きすぎてオマージュした小説を書いてた思い出がある。懐かしい。あれから12年経ち、再読。やっぱり『アイスマン』が好きだ。

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2019年06月01日

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5、6年前にオススメされたものをやっと読む。昨日公園にフクロウ男、どの話もグイグイ引き込まれた。面白い。

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2014年09月29日

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 短編5編収録の作品集。

 最も印象に残った短編は「昨日公園」息子と遊んでいた父親が、子どもの頃時間を巻き戻し親友を助けようとした記憶を回想する短編です。

 親友を救うため一途に行動し続ける少年の姿、悲しい決断、そしてラストたるや涙を流しそうになってしまいました。読み終えた時登場人物たちに対する愛しさと、切なさがこれ以上ないくらいこみあげてきました。名作の多い朱川さんの短編の中でも一・二を争う完成度の高さと切なさ、悲しくてだけど美しい短編だったと思います。

 ホラー系の作品では「死者恋」もかなりの完成度です。朱川さんらしく人間のもつ歪んだ感情を見事に表現しています。朱川さんのホラーは血みどろの怖さではなく、心理的にひたひたと迫ってくる怖さだからか、怖さの中にも一種のスマートさも感じてしまいます。

「月の石」は切ない人間心理に迫りつつも、最後にほんの少しの救いがあり、いろいろな意味で心が救われた短編だったと思います。

「フクロウ男」はミステリ的な仕掛けもあり、主人公の歪んだ感情などの描き方も巧かったです。

「アイスマン」はノンコに惹かれる主人公の少し耽美的な描写が印象的でした。

 朱川さんのデビュー作を含む初期の短編集ですが、それでいて完成度が非常に高く、デビュー当時から朱川さんの技術が卓越していたこと、そして朱川さんの作品の世界観や空気感というものが完成していたことが分かる短編集でした。

 読み終えてからこの本のカバーを見ると、また感じてしまうものがありますね…

第42回オール讀物推理小説新人賞受賞作「フクロウ男」
日本推理作家協会賞短編部門候補作「死者恋」

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2015年03月17日

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文庫本になってすぐに読んだけど、
いまだにふと思い出して
読み返したくなるくらい、
郷愁を誘う作品。


この小説は短編集だけど、
最初に読んだ時は
そのバラエティーに富んだ
作品の完成度の高さに
ホンマに新人が書いたの?って
ビックリしたし、

妖しい世界観の冒頭から
一気に引き込まれました。



本書は朱川さんのデビュー作であり、
ちょっと不思議でどこか懐かしい
妖しい世界観の短編集が
五編集められています。


見せ物小屋で出会った不思議な少女との淡い恋心と
河童のミイラの謎…、
帰省先の神社で
少年が迷い込む異世界を
ノスタルジックかつ官能的に描いた
「アイスマン」


親友を事故で失ってしまった少年が
何度も過去に戻り、
彼を助けるために奔走する姿を描き
“世にも奇妙な物語”にて
実写化もされた名作
「昨日公園」


フクロウの化身に自らがなり、
都市伝説を作ることに溺れていく愚かな男の狂気を描いた
オール讀物推理小説新人賞受賞作の
「フクロウ男」、


今は亡き作家に恋をした
女たちの狂気を描いた
正統派ホラー
「死者恋」、



など
どれも甲乙付けがたいほど
完成度が高い作品ばかり。


この朱川さんという作家は
地味なんやけど、
淡々とした語り口調で
読者を引っ張りながら、
最後の最後で
物語をひっくり返すうな
オチが本当に上手いんです(≧∇≦)


そして全編を切なく貫くのは、
朱川さんの作品すべてに息ずく
「昭和の香り」であり、
昭和だからこその
おどろおどろしさなのです。


ホラーと言ってしまうと
敬遠する人もいるだろうし、
それで敬遠するには
本当に勿体無い作品なので、

ちょっとノスタルジックな
不思議で切ない話が好きなら、
(また妖しい江戸川乱歩の世界観が好きなら)

または昭和を感じたい人、
昭和の匂いに浸りたい人、

30代以上の人、


先入観抜きで
読んで欲しい作品です(^_^)v

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2012年07月03日

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ネタバレ

おもしろい。読書好きの友人に勧めてもらって読んでみたけど、予想以上におもしろかった!
一話目からぐぐっと引きこむ世界観。
昭和のかおり漂う何とも言えない不思議な雰囲気に引き込まれて、ぐいぐい読んでました。
全5話、すべてが完成されてて、これぞ「短編集」って感じで大満足。
不思議な感じから始まって、最後にがらっとひっくり返す手法。
前半の話はラストまで不気味なままだったけど、最終話、「月の石」はラストに救いがあってよかったなぁ。
「死者恋」はエロチズムがなんとも言えないし、「アイスマン」の不気味さったらすごすぎた。この話、ちょっと江戸川乱歩っぽいよね。おもしろい。
「昨日公園」は切なすぎる展開にちょっと泣きそうになったし、デビュー作の「フクロウ男」は、ラストのどんでん返しにマジビビりでした。
最初は「君」の性別が女だと思ってたから、まさかこっちかー!! って最後びっくりした。
うーん。うまいなぁ。

この人、是非他の作品も読んでみたいなぁ。

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2012年04月06日

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分類はホラーミステリー、ホラーファンタジーでしょうか?

中でも「昨日公園」が好きです。

全編、ゾッとする部分あり、切ない部分ありととても素敵な短編集でした。

ホラーファンタジー、ホラーミステリー特有の怖いなかになにか心に沁みるなんとも言えない読後感があります。

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2012年03月09日

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はじめて、朱川湊人先生の作品を読んだ。

読みやすくて面白くて、短編集だが全体的に描写がしっかりと描かれていてどれも納得のいく作品。

最初のアイスマンを読んで、想像できるラストだったが鳥肌が立つほど怖くまた切なくて、感情を揺さぶられた。

他の作品も脳内でしっかりと映像化されて、とても面白いと感じた。

次は「花まんま」を積読しているので読んでみたい。

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2022年10月25日

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ネタバレ

「情」の爆発力と悲哀の中に混じる温かみかな。

僕が朱川作品に惹かれてしまうのは。

この本で言うと、それは②。

たまにしか出会えないから、必死になって追いかけてしまうのだろう。

⑤も好きだなと感じる温かい作品。

そのほかの3作は、好きかと問われると疑問だが、作品としてはとてもしっかりしていると思う。

【あらすじ(始めの部分)】
①アイスマン
25年前、16歳の夏、精神を病んで叔父の家に預けられた僕は、夏祭りの見世物小屋に入ろうとしたとき、傍らの少女に手を引っ張られ、別の見せ物を見に行くことに。
②昨日公園
遠藤は息子とキャッチボールをする。三十数年前、親友のマチを見捨てざるを得なかったこの公園で。
③フクロウ男 ⭐️デビュー作
都市伝説になることに憧れ、完全犯罪も成就させた男が、自分の中の10%に衝き動かされて、君宛の告白の手紙を書いている。絞首刑になるやもしれぬのに。
④死者恋
私が本気で恋した相手は朔田公彦。二十歳で自殺した画学生で、17歳から死の前日までの日記を読み、恋してしまったのだ。そんなある日、同じ彼に恋する三ケ崎しのぶに出会ってしまった。
⑤月の石
電車の車窓から見えた、数秒で通り過ぎた光景に藤田は釘付けになった。本村と目が合ったのだ。マンションの窓辺に佇む、自分がリストラした男だった。

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2022年04月17日

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ノスタルジックなホラー短編集。秀作。
昨日公園:友達を救うため時を繰返す
アイスマン:夏祭りの河童の氷漬け
フクロウ男:都市伝説を具現化
死者の恋:死者を愛する女の狂気

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2022年02月24日

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朱川作品は7作品目にして、やっと
デビュー作を読みます(^◇^;)
「アイスマン」「昨日公園」「フクロウ男」
「死者恋」「月の石」の5つの短編集。
どの作品も懐かしい言葉やシーンが散りばめられていて
不自由だった時代のノスタルジーに浸れます。
時々読みたくなるんですよね。

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2021年08月21日

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五つの短編が収録された、朱川湊人さんのデビュー作です。

ホラーあるいはファンタジーの範疇に入る作品ながらも、全編に漂うノスタルジックな雰囲気が、そこはかとない寂しさや哀しさを感じさせます。

非日常が日常の中に自然に溶け込んだ不思議さは、恒川光太郎さんや乙一さんの作品世界に近いものがありそう。

類型的でない独自の雰囲気を持つ作品群を、楽しませていただきました。次作以降の作品も是非読みたい、と思っています。

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2023年01月09日

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ネタバレ

「昨日公園」の映像化から。

短編集で他作品が結構ダークなので ん?と思ったが「昨日公園」もラストは原作だとこうなのか。。
ナルホド。。。
「フクロウ男」が文章ならではの技法と、作中でも触れているが江戸川乱歩っぽくて好きだった。

「いっぺんさん」のようなほのぼの系の作風だと思っていたので驚いたが、他の作品も読んでみたい。

解説の石田衣良氏が男性だと初めて知った。。。

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2015年12月24日

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「世にも奇妙な物語」の傑作復活編で「昨日公園」をみたので再読。やはり「昨日公園」以外も傑作ぞろいの短編集。怖いのに哀しくて美しい「フクロウ男」。エキスポシティオープンのニュースを聞きながら「月の石」を読んで感慨深かった。

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2015年11月22日

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ネタバレ

Q:口裂け女に出会って「私きれい?」って聞かれたらどう答える?
A1:「きれいです」→これでもかぁとマスクを外したら、裂けた口が見えてその口で頸動脈食いちぎられて殺される
A2:「不細工です」→鎌で口を割かれた後、殺される

で、どうせ死ぬなら「そんなに殺したいか、かかってこんかい」とタイマン張る。という結論に達した小学校6年生。修学旅行帰り新幹線の中のバカな俺たちでした。

というような青春時代を過ごした俺たちには、怖さよりも懐かしさがたまらない、タイトル通りのセピア色した短編幻想ホラー小説集。怖さに偏らず、切なさに偏らず、懐かしさというおもりでバランスとっているやじろべえみたいな作風が面白い。

この本を読むなら、夏の後半、ひなびた民宿で蚊帳をつってもらい、その中に敷いたせんべい布団に寝っ転がって、電気スタンドの明りの下、BGMはいらんけど大日本除虫菊のアロマがあるとなお良いかも。

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2015年03月25日

Posted by ブクログ

ホラーって感じではないが、読み進むうちに
闇の部分が見えてきて、奇怪なお話でありました。

短編だけど、捻る部分は捻っていて
「おおーそういうこと」
とナカナカに面白うございます。
私なりに評価高し

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2014年04月24日

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ホラー(?)短編集。
なんとも不思議な小説でした。

『アイスマン』 ノンコ可愛い。ラストが怖い!一押し。
『昨日公園』 よくできてる!感動。
『フクロウ男』 ミステリーっぽい。好き。
『死者恋』 女性が怖い。
『月の石』 個人的にはイマイチ。

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2013年10月10日

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「花まんま」がおもしろかったので
デビュー作にもチャレンジ。
ちょっと不気味な世界の中にも、
ほのかに温かい空気感があって、
1話1話独立しているのに、まとまっている作品です。
おもしろいけど、怖いのが苦手なので星4つ。

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2013年09月10日

Posted by ブクログ

ホラー短編集。
ゾクッとしたり切なくなったり、怖さいろいろで、
どんでん返しもあり、飽きずに読めた。

「昨日公園」が良かったな。

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2013年01月23日

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世にも妙な物語に出てきそうな短編集。
最初の一本が生理的に受け付けず、次を読むまでに時間がかかりましたが、二本目からは全部面白かった!
『昨日公園』などタイトルの付け方も好き。
後味がいいとは決して言えず、基本的に私はそういうのあんまり好きじゃなかったんだけど、本作は面白かったです。あっという間に読めます。
『かたみ歌』より印象に残る。読後感の悪さは別として(笑)。

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2016年07月18日

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デビュー作と言うので、あまり期待しないで読んだのに
全体のバランスが良かったからかあっという間に物語へ
引き込まれ、一気に読み切ってしまった。

しばらく既刊を追ってみたい作家。

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2012年09月04日

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長らく積んでいた1冊。
5編からなる短編集。
「世にも奇妙な〜」で見たこともある話もあり、
今まで読んだ作者の本の中でもダントツに面白かった。

どの話も良かったけれど、『昨日公園』と『死者恋』が好み。
これがデビュー作だとは。完成度が高くて驚く。

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2020年01月05日

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ニヤリとするラストのアイスマン
完成度が高く切なく泣ける昨日公園
意外な展開になるフクロウ男
の3篇が面白かった。

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2018年03月10日

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昨日フジTV『世にも奇妙な物語』でも本作品の短編の一つ『昨日公園』が放送されていたが、まさしく''世にも奇妙な不思議な話"を5作収めた短編集である。他の短編も某衛星放送でも映像化されているだけあって、とても秀逸で哀しくそして切ないホラーに読み応えを感じた。ホラーだから勿論ゾッとしたりするのだが、出てくる単語だったり情景が懐かしさを醸し出し非常にノスタルジックでセピア色な気分にさせてくれる。他の朱川湊人作品も楽しみだ。

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2015年11月23日

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世にも奇妙な物語を見ていたら、「昨日公園」という作品があったなぁ、ということを思い出した。そこで調べたらこの本に行き着いた。他短編がいくつか収録されている。筆者のデビュー作。
題名から感じられるように、どこか昔懐かしいような雰囲気漂う作品でいっぱいで、そして、そこにほんのり混じった狂気やホラーがスパイスのように刺激的だ。

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2014年06月18日

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本当にありそうな都市伝説で、何となく結末をイメージしながら読み進め、大体外しました。予想より結末が温かく、意外でした。

分類はホラーなのでしょうか?ぞっとしてしまうけど、人間味が感じられる不思議な短篇集でした。

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2012年03月03日

Posted by ブクログ

「昨日公園」がよかったです。ジーンときました。
全体を通して人間の変えられない運命であるとか、無理をゴリ押ししたいエゴの部分であるとかが叙情的なホラーとなっていくところが巧みな短編集だと思います。

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2012年01月28日

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朱川さんのデビュー作です。
これまで読んだ朱川作品の中ではもっともホラー要素の強い作品です。
朱川さんはソフトホラー作家というレッテルが貼られています。ホラー作家の作品に「ホラー要素が強い」というのも変ですが、私がこれまで読んできた作品(「花まんま」「かたみ歌」)では、ホラー的要素は背景で、物語りの主体は人情という風に見ていたのです。
「月の石」のようなホンノリとした作品も有りますが、「アイスマン」や「死者恋」「ふくろう男」のような不気味な作品も。私はホンノリ系が好きですね。

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2016年08月07日

Posted by ブクログ

◆アイスマン
◆昨日公園・・・遠藤は公園で息子とバドミントンをしていた。そこで息子からユーレイの話を聞き、昔のことを思い出す。死んでしまった悪友・マチのことを・・・。何度時間が戻っても、助け切れなかった彼のことを。
◆フクロウ男
◆死者恋
◆月の石
以上5篇を収録した短編集。

◆昨日公園・・・ 「'06世にも奇妙な物語・秋の特別篇」で光一さん主演でドラマ化された話。あれは大学生の頃という設定だったけど、原作は小学4年生の頃という設定。大筋は同じだけど、最後、自分がマチと同じ状況に陥ったことを気づいた時が異なる。恋人の言動に気づかされてショックを受け、ホラー色強めで終わったドラマに比べ、息子の言動で気づいて全てを悟り、息子に精一杯の言葉をかけた原作。終わり方でだいぶ印象が違う。原作の方が好みかな、切ないけど。

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2011年11月19日

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