【女の子、走る。】 運動経験ナシ、運動神経ナシ、根性ナシの女子高生・藍は、町で見かけた女性ランナーに憧れ、高校の陸上部見学に。そこにいたのは憧れのランナー・あやめ本人だった。体験入部で走ってみたものの、ひたすら体力がないことを実感させられる藍。そんな藍にあやめは「ジョギングをやってみない」と誘うのだった…。気鋭の作者が描く女子高校生たちの伸びやかで賑やかなジョギング青春グラフィティ、待望の第１巻!! (C)2018 Ryo Tsuzura

1995年、夏。退屈な日常を送る高校生の僕の世界は、一台の原付によって塗り替えられた。 少しヤンキーで、太陽みたいに眩しい先輩・玲奈さん。彼女が駆るライブディオZXの姿に、 僕は一瞬で心を奪われた。 「あの人の隣に立ちたい」 その一心で、なけなしのバイト代を握りしめて手に入れた、スーパーJOG Z。 共通の趣味は、臆病な僕と彼女の距離を少しずつ縮めてくれた。 一緒に走った峠道、ヘルメット越しに交わした会話、そして夏祭りの夜……。 しかし、彼女は夢を追って東京へ。別れ際に託されたのは、彼女の愛車ZXのキーと、不意打ちのキスだった。 これは、かつて少年少女だった全ての大人たちに贈る、少しだけビターで、とびきり甘い青春リフレイン・原付ラブストーリー。 ※アンフィニノベルズエピソードは1話完結の短編ライトノベルレーベル。通勤時間などちょっとした時間に読めるライトノベルをお届けします。