ロンドン 天気作品一覧

  • うるわしの女神
    完結
    4.3
    身内のせいで社交界からつまはじきのヘレン。ロンドンの舞踏会に出席した彼女は、暴漢に誘拐されそうになったところを見知らぬ男性に助けられる。のっぽの私が見上げるほど長身…なんて美しく素敵な紳士なのかしら。天気の急変により偶然見つけた小屋で、ふたりはひと晩を過ごすことになるが、素性を明かさずに別れる。でもまさか、晩餐会で再会した彼――マーティンが新しい伯爵だなんて!? 芽生えたばかりの恋心はとじこめよう。私は彼にふさわしくないのだから。
  • 蔵の中の鬼女
    -
    1巻495円 (税込)
    この天気の好い、空気の清々しい五月の昼日中に、蔵を抜け出すことにまんまと成功した治子は、それは御機嫌だった。ニコニコと、満面に笑みを浮かべていた。目だけが興奮し切って、ギラギラした輝きを湛えている。その脂ぎった目は、タミ子なんか全然見ていなかった。「まあ、可愛い赤ちゃんやねえ」食い入るように、背中の赤ん坊を見つめている。(「蔵の中の鬼女」より)  鬼才・友成純一による電子オリジナル短編集。雑誌「小説CLUB」に掲載された「白昼の幽霊」「変質者たち」など、計6本を収録。巻末には「電子版あとがき」を収録。 *蔵の中の鬼女 *白昼の幽霊 *妖精の王者 *ありふれた手記 *夢見る権利 *変質者たち ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。

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