講談社文庫 - 露地作品一覧

  • でんでんむしの競馬
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    でんでんむしで競馬ごっこをして、友だちのおもちゃをとりあげる、ちゃっかり者のタケやんを描いた「でんでんむしの競馬」など、戦前の京都の露地裏を舞台に、貧しくとも元気な子どもたちの生活を、鮮やかに描いて話題をよんだ、連作童話8編。日本児童文学者協会賞・野間児童文芸賞・赤い鳥文学賞・サンケイ児童出版文化賞・厚生省児童福祉文化奨励賞受賞作。
  • 冬の紳士
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    敗戦の混乱の中で真実を探る男の謎――娼婦が立つ露地裏、常連に支えられた小さなバー。そこに気まぐれに現われる正体不明の男を、常連客は冬の紳士と呼んだ。男は自棄になった若い女性を救い、彼女のヒモを気取る義兄に生きることを教える。実は彼自身、はためには順調にみえる事業や家庭を捨て、自らの第2の人生に挑戦していたのだった。冬の紳士こと尾形祐司の奇矯な行動を通して、敗戦後の日本人の生き方を示唆した記念碑的長編。

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