エッセイ・紀行 - メディアチューンズ作品一覧

  • 猫持先生随筆帖
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    還暦を目前に宿痾を得て医者にダメだと言われ  そんなことあるかいなと思いつつ内心ビビリまくって  必死のパッチで書き下ろした随筆集  バツイチから五年後に再会し訳あって再婚することになった  おばはん(細君のこと)が初めて登場する  「面目ないが」に屡々登場した麻酔科の教授くんも健在である  駄菓子菓子(だがしかし)という猫持流の新語が初登場する  装幀は往年の名コンビである浜野孝典画伯にお願いした  たとえ十円でもおばはんに残してやりたいという気持ちで書いた  にゃん吉亡き後の愛猫めいちまも同様である
  • 面目ないが
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    なんといってもお聖さんこと田辺聖子先生のあとがきが白眉である  お聖さんのあとがきはお聖さんの「楽老抄IV」(集英社)にも収載されているので  併せてお読みいただければ幸甚である  「当世のますらおぶり」がそれに当たる  じゃおまえの文章はあかんのかとゆーと  どっこいこれまた素晴らしいのである  でなければNHKの「ラジオ深夜便」で二週間にわたり朗読され  再放送までされたりしないのである  朝日新聞に書いて異例のファンレター殺到となった「私空間」の一連の文章や  俳句も併載されている  俳句を選んだのは当時の新潮社の担当者であった風車の矢七君であるから  わたしの責任ではない  もっといい俳句ならいくらでもあったのである  初の電子書籍化  必読の一書

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