小説・文芸 - 夕霧文庫作品一覧

  • 馬酔木と満天星
    -
    全てはあやという名の少女を、梢の兄夫婦が養女として引き取った事から始まった。子供のない兄夫婦に、彼女は福音となるはずだった。なのに、どこで歯車は狂ったのだろうか? 兄の梓が大切にしていた満天星の茂みの中に、別の木が身を潜めていた事に気が付いた梢は、それまで胸の内でくすぶっていた謎がすべて氷塊した。そして、兄嫁である操を問いただすのだが……

    試し読み

    フォロー
  • 女委
    -
    鵜飼見習いの太助は偶然立ち寄った村が兵士達に襲われているのを見つけ、村の小作人・おりんを助け小さな洞穴に逃げ込む。おりんは三十路を過ぎても子供ができず、亭主に「石女≪うまずめ≫」と罵られ捨てられたばかりだった。 真っ暗で狭い穴の中、女性に触れたことのなかった太助は、おりんと密着せざるを得ず……

    試し読み

    フォロー
  • 壊れゆく夏~identity crisis~
    -
    ある夏――。 結城奈々をシンガーソングライターとして世に出すために緒方隆利は奔走していた。 だが奈々には人に言えない秘密があった。 緒方は彼女の秘密を確かめるため、彼女の生まれた家に向かう。そこにはこの世の風景だとは思えないほどに美しい紫陽花が群生していた。 そこで緒方を待ち受けていたものは……? 愛する者を救うために、男は血塗られた系譜に立ち向かう!

    試し読み

    フォロー
  • まちあい
    -
    31歳、独身女のハルは、自分の現状に迷いを抱いていた。仕事は楽しいがキャリアアップの見込みは無し。三年間不倫交際している間山修との将来は望めず、気持ちは冷めつつある状態。人前で弱音を吐くのを嫌うハルが、素の顔を晒せる相手は、幼なじみの美容師・アキだけ。 ある日、地元雑誌にアキの紹介記事が載っていることを知ったハルは、同じ立ち位置にいたはずのアキに差をつけられたような焦りを覚える。 そんな中、修から「会いたい」という連絡が入る。今の気持ちを確かめるために、ハルは修との待ち合わせ場所に向かう。

    試し読み

    フォロー
  • 俺はアーシェのパパなのだ
    -
    アーシェは十歳の誕生日、父親のカイルに街の学校に通いたいと申し出る。カイルは魔王が消えて人間と亜人が共存する街に通うのを反対したが、お節介なエルフのルルカが赤いランドセルを買ってきてしまう。二人に押し切られたカイルがしぶしぶ街に向かうと、街の住人は魔王討伐十周年を祝っていた。十歳の誕生日を迎えたアーシェ、十年前に討伐された魔王、二人の関係には秘密があるらしいのだが……

    試し読み

    フォロー
  • それは一枚の年賀状
    -
    突然届いた一枚の年賀状。それは二年前主人公が去った会社の後輩からだった。 そこから始まる『年一回の文通』及び『メール』でのやりとり。 だが主人公は、東京でバリバリと働く『彼女』と自分は『釣り合わない』と考え、距離を置いていた。 やりとりを続けるうち、とある出来事から、一旦は心が離れる二人だが、かつての先輩からの一言で主人公は再び『彼女』に会う決心をする。 ──想いを伝えるために。

    試し読み

    フォロー
  • 和歌文学探偵ファイル 1.恋からはじまるミステリー
    -
    曽祖父が残した、「開かずの箱」とその箱に記載された「恋の和歌」。 あけるチャンスは一度きり、キーは四桁のロックナンバー。 ただしナンバーを間違えると中身は喪失してしまう!? 私立大学文系に通う美優(みゆ)と、国立大理系に通う怜(れい)。 美優の家に届けられた脅迫状、恋の和歌が手がかりのからくり箱…反発しながらも、二人は協力して謎に迫る。二人は真相にたどり着くことができるのか?そして、箱の中には一体何が隠されているのか---ライト感覚で読めるミステリー

    試し読み

    フォロー
  • たんぽぽの騎士
    -
    とある遺跡の最下層にある最奥の部屋に、一人の騎士が閉じ込められていた。絶望し、すっかり諦めてしまっていた彼の元に、あるとき、遺跡の調査を生業とする青年が現れたのだが、轟音と巨大な影まで引き連れて大慌てで飛び込んできた。彼と同様、青年もまた襲われ、追われていたのだ、この遺跡に棲みついている獣型のゴーレム、『マンティコア』に……。

    試し読み

    フォロー
  • 水色の神殿 獣神に溺愛されし王女
    4.0
    アーレン帝国の第一王女は16歳の成人を迎えるとき、神の生贄になる。呪われた習わしから逃れるため、身代わりを立てて、王子として育てられた王女・ユーリ。類い希な美少女である王女の身代わり・ファナは体に毒を持ち、異界の神を毒殺する役目を担っていた。半人半獣の神・ロウランは上半身に紺色のタトゥーに施し、下半身が虎。ユーリは生贄を喰らうという神に一目で恋に落ちた。ロウランの絶対的な力をまえにして、ユーリとファナは必死の抵抗を試みるが……!?

    試し読み

    フォロー

最近チェックした本