小説・文芸 - 清水一行作品一覧

  • 腐蝕帯
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    二十八歳で税務署長に赴任した若き大蔵省キャリア・唐沢は、地元の銀行頭取の娘と結婚した。官僚社会の中で、次官の椅子を巡り、ライバルと争う唐沢。その行く手に待ち受けていたものは……。政官財の歪んだ三角構造を鋭く衝いた問題作。

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  • ふてえ奴〈上〉 無我夢中の巻(電子復刻版)
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    1~2巻605円 (税込)
    時は明治、金沢三馬村一の貧農の伜・高原陽平が立身の志をいだき、汽車を乗りついで新東京へやってきた。十八歳の陽平を将来の大物たれと上京を促したのは同郷の紳士、実は詐欺師の五辰だったが、陽平を待っていたのは波乱にみちた人々との出会いと妖しい女たち。電柱たて工事、演歌師、人力俥夫、吉原病院づとめ、火薬原料工場主と、明治新東京の風俗を背景に自らの運命を切り拓いていく高原陽平青春篇。

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  • 不敵な男(上)
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    1~2巻550円 (税込)
    石川豊太(いしかわぶんた)は身長192センチ、体重90キロの巨漢。山羊(やぎ)を相手に自慰(じい)にふけるうち、急所を蹴られて巨根(きょこん)の持ち主となる。人生何が幸いするかわからない。女にもてた。苦学の末、弁護士になり、その間に覚えた経済のカラクリと勘のよさで、次々と事業を成功させていった。彼の巨根はその都度(つど)、大いに役立ったのである……。痛快ビジネス小説。
  • 不敵な男(上・下合冊版)
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    1巻880円 (税込)
    石川豊太(いしかわぶんた)は山羊(やぎ)を相手に自慰(じい)にふけるうち、急所を蹴られて巨根(きょこん)の持ち主となる。人生何が幸いするかわからない。女にもてた。苦学の末、弁護士になり、その間に覚えた経済のカラクリと勘のよさで、次々と事業を成功させていった。実力をつけた豊太は、銀座に次々とバー・ビルを建設した。やがて豊太は、企業規模を拡大するため、鉄道やゴルフ場経営にも乗り出すが……。
  • 不敵な男(上)(電子復刻版)
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    1~2巻605円 (税込)
    静岡の貧乏小作人の次男坊石川豊太は、近郷近在に知れ渡った神童。職業軍人の途を夢見るが、家庭の事情で断念。某日、山羊に大切な所を蹴られてから美事なお宝の持ち主となる。以来、豊太の人生はその節目節目にこのお宝が運を開くことになる。苦学して司法試験にパスし、弁護士の道を歩むが、金融会社の倒産事件を扱って経済のカラクリを知り、いよいよ金儲けに邁進することになった。痛快青春立志伝。

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  • 暗黒の月曜日(ブラック・マンデー)
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    ニューヨーク株式市場で、史上最高の大暴落! その余波はたちまち日本へ波及し、角六証券の吉村和夫の運命を大きく狂わせた。私生活のごたごたで仕事への集中力を欠いた彼は、百億円の損害を出した。大暴落は、失敗を一気に挽回する策を立てた矢先に起こったのだ。(表題作)現代企業社会に生きる人間たちの公私両面に光をあて、深い味わいを醸す経済企業小説集。
  • 別名は“蝶(バタフライ)”
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    美貌と才知を備え、男たちを手玉にとって世界中を飛びまわるバタフライこと宇佐美三千代。ビジネスの相手は政財界のトップばかり……。老舗のオリエンタルデパート専務・瀬戸は、海外有名ブランドの企業買収のため彼女の力を借りて、次々と成果を収めていったのだが……。国際的企業買収の内幕を、ダイナミックに描いた傑作ビジネス・ミステリー。
  • 別名は“蝶”
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    バタフライ――美貌と知性を合わせ持ち、政財界トップの男たちを手玉にとって世界中を飛び回る女、宇佐美三千代。オリエントデパートの専務・瀬戸は、三千代の助力で海外ブランドの買収を画策するが……。国際的M&Aの裏側を抉る傑作。

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  • 葬った首
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    ともえ建設不動産部の及部は、病院を経営する黒田が所有する不動産を巧妙に処分し、儲けた腕を見込まれ、黒田の私腹を肥やす裏金作りの手伝いをすることになったが…。表題作他、経済社会を通し、現代に生きる人間の姿を活写した傑作集。(『財界重鎮』改題)

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  • 末席重役
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    生糸業界の名門企業で、取締役企画部長というお情けの重役ポストにある男が、任期切れ直前、色と欲の二股をかけた人生最後の勝負に賭ける。会社の含み資産に目をつけた香港の仕手筋の株買い占めに便乗して、自社株の思惑買いに出た。しかし最後に思わぬ皮肉な結末が待ちうけている――。表題作の株式がらみの企業小説をはじめ、企業に生きる人間が遭遇する重要な岐路をさまざまに描き、現代に生きる我々に示唆をあたえる傑作企業小説集。
  • 末席重役
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    取締役企画部長というお情けのポストにある土屋は、任期切れ直前、人生最後の勝負に賭けた。香港仕手筋の株買い占めに便乗して、自社株の思惑買いに出たのだ。スタンド割烹のママの色白な肌を掌中するために……。(表題作)人生を懸命に生き抜こうとする群像を通して、現代社会を鮮明に浮き彫りにした傑作作品集。
  • 真昼の闇
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    業界トップの野々宮(ののみや)証券。ここになぜ、真昼の暗黒時代は訪れたのか? 日陰のポストにいた岡田勇次に対する突然の辞令は、出世への跳躍台だった。抜擢したのは土岐邦明(ときくにあき)。シャープでスマートな証券マンとは正反対の土岐は、しかしなかなかのやり手だった。岡田は土岐の派閥に組み込まれ、出世の階段を昇ったが……。日本的な企業体質を人間ドラマに描いた傑作。
  • 名門企業
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    年商四千億円を誇る業界トップの安田製薬。会長の安田真一郎は、創業二百年を機に、副社長である息子・徹雄を社長に就任させようとしていた。しかし、その徹雄が急死してしまう。あまりの突然の死に疑問を抱き、真相をつきとめようとする真一郎、しかしその前に突きつけられたのは、名門を揺るがす遠い過去のスキャンダルだった――。表題作をはじめ、十編の傑作短編を収録。
  • 燃え盡きる(電子復刻版)
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    三菱重工業社長に就任して二年半、牧田與一郎は硬直的な企業体質を野生味あふれる柔軟なものにかえ、日本経済の推進力となるべく、精力的な企業戦略を試みていた。だが、持病の糖尿病と腰痛に悩まされ、株主総会を一週間後ににかえて昏睡、緊急入院した。自分は癌なのか? かねてからの疑念が再び頭をよぎったが……。念願の中国市場参入を画策しながら、志なかばにして凄絶な死をとげた男を描く傑作長篇!

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  • 勇士の墓
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    大日本電話公社の玉城季明(たましろとしあき)は、総裁秘書の肉感的美人・桜井ケイ子を武器に、辣腕を振るってきた。しかし思わぬ左遷の打診。玉城は、マルチメディア事業への進出を図る会社・アカツキの社長へと転身した。そこに待ち受けていたのは……。「IT革命」の戦士である一人の起業家の目を通して、この新しい産業の深層と、その最も隠微な部分を白日の下に曝(さら)す経済小説。
  • 勇士の墓
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    富ほど腐りやすいものはない。腐敗が始まると、どこからか〈蠅〉が集まってくる。そして細菌を撒き散らして新たな富の創出を妨げ、ついには市場の機能そのものをマヒさせてしまう……IT革命の戦士たらんとした起業家を描いた傑作長篇!

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  • 歪んだ器
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    藤井一族が経営するクリーニング会社・白井舎が倒産した。三代目。長男の重雄が社長の時であった。そして物語が始まった。たくましい長女・華恵。ガラス職人として生きようとする次男の伸介。母親・サキの痴呆が進行した時、物語は動き出した。舞台は会社創業の地・東京の北千住。人と街が「再生」するということ。経済=企業小説の重鎮が創出した、新しい地平。
  • 歪んだ器
    3.0
    祖父が一代で築き上げたクリーニング会社・白井舎が倒産した。加えて母親が痴呆症になり、兄弟の葛藤が始まった。妻の実家に世話になる元社長の長男、口うるさいが世話好きな長女、ガラス職人の次男…逞しく生きる人間の姿を活写した傑作。

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  • 欲望集団
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    証券担保金融という怪しげな会社を経営する犬塚誠のところに、十兆円の儲け話がもたらされた。日露戦争で財宝を積んだまま沈んだ軍艦を引き揚げるための、資金提供者を探してくれというのだ。犬塚は政財界の黒幕に取り入り、三十億円を捻出させたが、そこには恐るべき罠が……。現代欲望社会の裏面を凄絶に描く内幕経済小説。
  • 私刑(リンチ)~七人心中~
    3.0
    一代で財を成した栗山悠輔。彼の何よりの誇りは、医大に通う美貌の娘・千恵だった。ところが、妻ある大学講師・園田逸雄に処女を奪われ妊娠、自殺未遂……。そして、園田のバラバラ死体が発見された! 栗山父娘は絶対的なアリバイに守られている! ベテラン刑事・鳥居執念の追及。捜査陣が真犯人を追い詰めたと思ったとき、意表を衝くドンデン返しが待ちうけていた。
  • 冷血集団
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    メーカーとしては中堅のタカシマ工業は、資金繰りに窮し、倒産寸前だった。36歳の二代目社長・高島正章は、わらをもつかむ思いで、〃経営コンサルタント〃志賀乙彦に援助を求める。だが、志賀グループこそ、天才的な〃会社喰い〃のプロを集めた〃整理屋集団〃であった。苛烈な企業戦争を舞台に、戦慄の経済知能犯罪を描く、斯界の第一人者による渾身力作!
  • 冷血集団
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    取引先が出した不渡りのせいで、資金繰りが困難になったタカシマ工業。不良債権を何としてでも回収すべく、経営コンサルタントの志賀の力を頼ることになった。非情・冷血な男たちによって、とことんまで食い物にされてゆく会社……。経済犯罪小説の金字塔!

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