藤原りん - いるかネットブックス作品一覧
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-デザイナーの安寿 美貴彦《あんじゅ みきひこ》は、雪空のニューヨークで1人の少年を拾う。瞳の色をもじって葵《あおい》と名づけ、自分のアトリエでダミー《仮縫い用のモデル》として使う。そんなある日、葵が何者かに誘拐された!コレクションどころでなくなった美貴彦は、そのときはじめて葵が自分にとって、どれほど大切な存在だったのか、気づかされる。マネージャーの宮本の尽力で、葵を取り戻した美貴彦は、葵をダミーではなく、自らのハウス・モデルとして、ショーのラストを飾るマリエを葵のイメージで仕上げる。穏やかな日々の中に、葵の近くに見え隠れする《過去》。記憶を理知戻しかけた葵は、過去と決別し、美貴彦と未来を生きるために、義弟であり従兄弟でもある橘 翔太朗のもとへ向かう。ケータイ小説完全版
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-一之瀬勇人はパティスリー・羽たまごに勤めている。休日も朝からケーキを焼く切磋琢磨の日々を送っていたが、そんなある日、コンビニで出会った老婦人との縁から、バースディケーキの依頼を受けた。それまでの勇人の得意部門は、フランス風焼き菓子だったのだ。気合の入る勇人。ちょっとさびしいのは、恋人がいないことだが、なぜか気になってしまうあの人は、チーフの親友の花屋の兄ちゃん=男なのだ。彼の名は春実という。雪の日の事故で、父親と兄を亡くした苦労人の繰上げ長男だった。そんな折、春実がブライダルブーケを、チーフがウェディングケーキを、勇人がお引き菓子を作るという一大レストラン・ウェディングの機会がやってくる。アクシデントでケーキを作り直すことになった時、勇人の的確な指示と行動力が現場を救った。そして、勇人と春実の仲も、急激に親しくなっていく。
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-自分のファッション・ドールが販売される! わくわくする思いに、焔は上機嫌で撮影も順調だった。有名玩具メーカーと、こちらもファッション業界の貴公子を名乗る『安寿美貴彦』賀デザインした衣装を身に包んだ、佐佐木 亮と、安寿 焔のファッション・ドールである。その経過を報告に行きつけのバー『ゆめみ』に寄った尚也と焔は、そこで、今、ドールには待っているというチイママの小百合のレクチャーを受けることとなった。クリスマス商戦にあわせたコアなファンのための、ファッション・ドール。焔はその夜、尚也からプレゼントされた『小公女の』の絵本に、幸せな子供時代を思い返していた……。ケータイ小説完全版
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-山口芳樹は、青葉学園高等部2年生。演劇部の創立祭の「オペレッタ劇マッチ売りの少女」にスカウトされ、マリー役を演じる。小柄で女顔だが、気が強く、一匹狼タイプでなかなか周囲に溶け込めない。きれいなボーイソプラノの持ち主。 秋山透は、男子校青葉学園の生徒会長兼演劇部部長。3年生。水泳大会で同着一位となった芳樹の肺活量に目を止めて、オペレッタ劇のヒロインにスカウトする。最後の出し物である「オペレッタ劇マッチ売りの少女」をどうしても成功させたい思いに駆られている。 青葉学園演劇部部長=秋山透は、学園祭のオペレッタ劇のヒロインに、小柄で声の好い山口芳樹を切望していた。
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