雨宮汐作品一覧

  • 儚火
    -
    神童と期待された美青年、一条未春(いちじょうみはる)は、原因不明の病により顔の半面が腐敗し父に見限られ、毒を盛られる。生きるために未春は父を殺害するが、後悔と罪の意識に苛まれることになった。 死の迫る自らに悲観し、父の葬儀に出ることも叶わず俯いていると、遠縁の親戚だという少女に話しかけられる。「私を恋人にしてほしい」という少女、響花火(ひびきはなび)には、知られてはいけない秘密があった。
  • 骨の髄まで愛
    -
    放課後の誰もいない音楽室で、艶めかしいキスをみた。それはまだ幼さが抜けない少年と今にも壊れてしまいそうなボロボロの頭蓋骨のキス。微笑む少年のその姿は正気の沙汰ではない、けれどその添えられる優しい手に、まるでその遺骨が生きているかのように頬染め話しかけるその瞳に、官能的な生々しいキスに魅入られ、憑りつかれたように音楽室へと通うようになる。

最近チェックした本