石井光太 - 文春e-book作品一覧

  • 世界で一番のクリスマス
    3.0
    1巻1,324円 (税込)
    80年代の上野界隈でネオンを輝かせていたフィリピン・パブ。 父親の経営する店の人気者だった姉は、AV女優として成功したけれど……。 麻美ゆまにインスパイアされた表題作の他、「午前零時の同窓会」「月夜の群飛」「鶯の鳴く夜」「吉原浄土」を収録。 石井光太は『物乞う仏陀』や『遺体――震災、津波の果てに』など、この世界の非情なる現実を見つめて、われわれの振舞うべきスタンスを、真摯に問い続けています。 ここ十数年で風俗業界も大きく変わりました。かつて女性が生きるための最終手段だったものが、いまや“普通の貧困”によって、生活費を得るために体を売るようになっているのです。過酷さの質が変わったのかもしれません。 『世界で一番のクリスマス』で、石井光太が描いているのは、東京・上野界隈にある風俗業界で必死に生きようとする女と男たち。 女性用デートクラブ、無許可営業のデリバリーヘルス、廃墟と化したラブホテル、風俗嬢の駆け込み寺となるクリニックなどを舞台に、男女のせつない心情の遍歴を、丹念にたどりながら見つめています。 表題作の主人公は、AV女優の姉を持つシングルマザー。上野駅ホームで撮影した本書のカバー写真にも協力してくれた伝説の元AV女優、麻美ゆまに、石井光太がインスパイアされて書いた作品です。 クリスマスの夜の奇跡を、お楽しみください。
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか
    4.4
    『ごんぎつね』の読めない小学生、反省文の書けない高校生…… 子供たちの言葉を奪う社会の病理と 国語力再生の最前線を描く渾身のルポ! 〈バカの壁〉はここから始まっていたか。 子供たちの国語力をめぐる実情から、日本社会の根底に横たわる問題まで掘り起こした必読の書。 ――養老孟司 注意報ではなく警報レベルだ。子供たちの現状に絶句した。 本書の処方箋を、必要なところに届けること。それがこの国の急務であり、希望の道筋となるだろう。 ――俵万智 ・オノマトペでしか自分の罪を説明できない少年たち ・交際相手に恐喝されても被害を認識できない女子生徒 ・不登校児たちの〈言葉を取り戻す〉フリースクールの挑戦 ・文庫まるごと一冊の精読で画期的な成果をあげる全人的な教育 ・〈答えのない問い〉が他者への想像力を鍛える「哲学対話」……etc. 「文春オンライン」200万PV突破の衝撃ルポ「熊本県インスタいじめ自殺事件」を含む、 現代のリアルと再生への道筋に迫った瞠目のノンフィクション! 今、子供たちを救えるか? 未来への試金石となる全日本人必読の書

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