小説 - 松沢直樹作品一覧

  • 埋もれ行く恋
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    1巻660円 (税込)
    大学病院で救急救命医として働く真吾は、ある夜、祖母と二人で小料理屋を営む加奈子と出会う。世間と隔絶された不思議な美しさを持つ加奈子に、急速に惹かれていく真吾。だが、加奈子の祖母が病に倒れたことを機に、真吾は大学病院で働く医師としての自分と、一人の男性の感情との間で苦しむことになる。真夏の博多を舞台に、輝く命たちを描いた渾身の長編医療小説。九州電書コレクションに登場
  • ぼくたちの空とポポの木
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    1巻524円 (税込)
    オイルショックの余波を受ける、昭和五十年の北九州・小倉。小学三年生の靖洋(やすひろ)は、誤解が元で、親友の博史とけんかしてしまったまま、夏休みを迎えていた。二学期になると、博史やクラスの大半の児童が転校してしまうことを知った靖洋に、クラス担任の横川ひろえは、分け合って食べると、仲直りができて、いつまでも友達でいられるという「ポポの実」の話を伝える。横川のはからいで友情を回復した二人は、全国に散ってしまうクラスメイト全員が、いつまでも友達でいられるように、八月九日の登校日に、原っぱに生えたポポの実を分け合って食べようと提案する。だが、約束の日に、横川は学校に出てこなかった。不安にさわぐ児童たちが知ったのは、横川が、かつて長崎に投下された原爆のために白血病を患っており、病状が悪化して入院したという事実だった。史実では語られない原爆の投下目標だった街「北九州・小倉」を舞台に、新たな視点で戦争の矛盾と命の尊さ、人のつながりの暖かさを描いた物語。

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