アン・ウィール - ハーレクイン・ロマンス作品一覧

  • 今は大人の恋
    4.0
    仕事をとるか、結婚生活をとるか。それがつらい別れの理由だった。■うららかな春の日差しにあふれるハイドパークを、アニーはボーイフレンドのジョンと散歩していた。突然、ジョンがアニーの手をとり、指をからませた。彼はプロポーズの言葉を口にするだろう。アニーは直感した。だめよ、わたしにはまだ心の準備ができていない……。そのとき、アニーの携帯電話が鳴った。新聞の編集者からだった。ジャーナリストとして働く彼女にとって大きな仕事が入ったという。ニースに飛び、実業界の大物とのインタビュー記事をまとめること。相手はコンピュータ・ネットワークの帝王と呼ばれ、マスコミ嫌いで知られるジョヴァンニ・カーライルだった。彼の名前にアニーは激しく心を揺さぶられる。少女の日に出会い、かつて深く愛しあったが、別れてしまった人。その彼が、アニーをわざわざ指名してきたという。なぜなの……。
  • クレタ・愛の風景
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    貧しい祖母を見捨てる冷酷非情な男。私はあなたの獲物になどなりはしないわ!ヨーロッパ屈指の抱かれたい男?ケイトはザンのもとへ車を飛ばしながら苦笑した。たしかに、ザン・ウォルコットは有望で富裕な芸術家だ。だが、たった一人の身内である年老いた祖母を、容赦なく見捨てる冷淡な男でもある。ケイトの雇主ネリナは、今、死に瀕している。それなのに、彼女の孫であるザンは身内の苦境などおかまいなしに、美女たちをはべらせて、豪勢な生活を送る毎日だ。自身の出生についてはデパートの試着室に捨てられていたことしか知らず、まったく身寄りのないケイトは、どうしてもザンが許せなかった。今度だけは逃がさないわ。だが、交渉に行ったケイトは、ザンに値踏みするような目つきで眺め回されて…。
  • 恋に恋したあとは
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    父が事業に失敗し、破産状態にあるとフランセスカが知ったのは突然の父の死後、数日たってからのことだった。それまでの裕福な暮らしが嘘のように住んでいた家も引き払わねばならない境遇になり、心配なのは母のことだった。一度も働いたことさえない母が厳しい現実に耐えられるかどうか。そんなとき、フランセスカは弁護士を通じて面識もない男性リード・ケナードのオフィスに呼び出された。フランセスカの経済的な窮状を救おうという話だったが、その交換条件としてリードが提案したのは彼との……結婚?フランセスカは自分の耳が信じられなかった。
  • 砂漠のハネムーン
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    好条件の仕事を逃したくないと思った彼女は、魅力的な面接担当者に秘密を隠した。■勤務地が外国であることと高額の給料に心を引かれ、テキスタイル・デザイナーのニコールは求人広告に応募した。最終面接会場の高級フラットで彼女を迎えたのは、ドクター・ストラットハーレンと名乗る魅力的な男性だった。人類学者である彼から、勤務地はインド北西部の町だと知らされる。彼はラジャスタン州の君主マハラジャと同じ学校で学んだ仲であり、東洋の工芸品を西洋人に売りたいと望むマハラジャの依頼を受けて、職人たちの作業を監督できる人材を探していたのだった。結局、後日昼食をとりながら再度面接をしたいと言われたニコールは、食事の席でストラットハーレンから合格を告げられる。彼女の思いは早くもインドへ、マハラジャの宮殿へと飛んだ。自分が未婚の母であることは内緒にしたままで……。
  • ハーレクイン・ロマンス特選 II
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    『危険な再会』―若くして結婚したジェイムは夫から酷い暴力を受け、心身共にぼろぼろになっていた。そんな彼女の唯一の救いが、義弟のベンの存在だった。だが、ある夜を境にふたりは離れ、15年後──ひとつの命が再びふたりを引き合わせる。『シンデレラの恋』―借り物の高価なドレスに身を包み、別人のように変身して、あるパーティに出席した貧しい秘書のジェーン。理想の男性アダムと出会い惹かれるが、身分違いに怯むあまり、偽の連絡先だけを残して彼の前から姿を消す。
  • ベネチアの光のなかで
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    彼は秘書の仕事以上のものを要求するの?でも、わたしはベネチアに行きたい。■個人秘書としてベネチアで働くことになったソフィーは、ニューヨークからパリに向かう搭乗便を待っているときに、初めて雇主のマーク・ワシントンに会った。彼は予想外に若くハンサムな男性で、ソフィーはふと、採用の際の条件に“脚線美”があったのを思い出し、不安を感じた。昼は個人秘書、夜は女としての役割を期待されるのだろうか?だが思い出の地ベネチアで働くチャンスをあきらめることはできない。ソフィーは自分が採用された理由を思いきってマークに尋ねてみた。返事は意外だった。「きみの顔がいちばん気に入ったってことかな。控え室できみが目にとめた鏡はマジックミラーだよ」ソフィーは胸の内に怒りをたぎらせたが、同時に、遠い昔にどこかで彼に会ったという不思議な感覚にとらわれた。

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